BtoBマーケティングにおいて新しい施策を実行するときはまず初めに少しテストを行ってみて、その結果を受けて全体に施策を行うのかあるいは少々改善をした上で施策実行を行うのか、その違いによって成果に大きな差が生まれることもあります。HubSpotでは、施策を実行する際の対象者をランダムで抽出する機能があります。これによって施策の有用性を試すことができます。今回は、施策をテストするにあたって重要なサンプルリストの作り方について解説していきたいと思います。
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BtoBマーケティングの施策を実行する際、サンプルリストにテストを行うことは重要です。以下に、その重要性を4つのポイントに絞って解説します。
サンプルリストによるテストによって、リスト内の連絡先が実際に有効かどうかを評価することができます。リスト内の連絡先が正しくないなどの問題がある場合、マーケティング施策は無駄になってしまう可能性があります。テストを通じてリストの有効性を確認し、必要に応じて修正や追加を行うことが重要です。
サンプルリストのテストを通じて、実施する施策やそのメッセージがリストに対してどのような効果をもたらすのかを検証できます。異なるバリエーションの施策やメッセージをテストし、反応率や成果を比較することで、最も効果的なコンテンツを特定することができます。
サンプルリストのテストを通じて、異なるセグメントに対するマーケティング施策の効果を比較することができます。特定のセグメントに対してよりパーソナライズされたアプローチが必要な場合、テストを通じてその効果を評価することでセグメンテーションを最適化することができます。
サンプルリストのテストによって得られたデータは、将来の施策の改善と最適化に役立ちます。テスト結果を基準として、継続的なデータ分析と施策の改善を行うことで、より効果的な施策を展開することができます。
※HubSpotでランダムにサンプルリストを作成するためにはHubSpot Marketing HubのProfessional Plan / Enterprise Planへの契約が必要となります。
HubSpotにてランダムなサンプルリストを作成するためには、HubSpotのリスト機能を活用します。リスト機能の基本的な使い方については以下の記事を参考にしてください。
まずリスト機能を活用するにはグローバルメニューから[コンタクト]、その中にある[リスト]を選択します。
次に、ランダムでサンプルリストを作りたいリストを選択します。これは動的リスト、静的リストどちらでも構いません。今回は「セグメントA:ターゲットリスト」という静的リストを用います。
リストを開いたら、右上の[アクション]から[ランダムサンプル]をクリックします。
すると以下のようなポップアップが出てきます。ランダムサンプルとして作成するリストに名前をつけます。また、サンプルの件数を独自に設定することができますので、件数もしくは割合の欄に数値を記入してリスト数を決定します。全体のリスト数にもよりますが、ランダムで設定するにあたってテストマーケティングを実施する場合は、あまり全体に対してボリュームが多すぎるとテスト結果に基づく施策が効果的ではなくなってしまうため、概ね10%前後でのテストをおすすめします。
リスト名とコンタクト数を決定するとランダムサンプルが作成されます。
作成が完了すると、リスト画面にて新たな静的なサンプルリストが作成されます。このとき、元となったリストについてはそのままになっていますので、もしサンプルにテストを実施して残りのリストに対して施策を打ちたい場合は、
施策対象:元リスト
施策対象外:作成したサンプルリスト
という形で除外するようにしましょう。
HubSpotには、さまざまな使い方や活用方法があります。CRMの基本的な機能は無料で使用でき、自社の営業やマーケティング、カスタマーサービスの業務スタイルに合わせて、必要な要素だけで設計できる点が魅力です。
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