Zoho CRMに連携させるWebフォームは、Zoho CRMとZoho Surveyのどちらを使うべきか
Zoho CRMのWebフォームは1つのタブあたりの作成数に上限があり、フォームを多数使うならZoho Surveyが向きます。ただしZoho CRMへの同期は上位の有料プランが条件です。連携タブから同期先のタブと項目を紐づける手順、上書きの挙動の違い、選び方の基準を画面付きで整理しました。
フォームの数が少なくて項目も単純ならZoho CRMのWebフォーム、用途ごとにフォームを分けて多数運用するならZoho Surveyです。 分かれ目は作成数の上限で、Zoho CRMのフォームは1つのタブあたりの作成数に上限があり、Zoho Surveyにはありません。
ただしZoho Surveyには条件があります。 Zoho CRMへの自動同期は上位の有料プラン(またはZoho One)の契約が必要で、無料プランではフォームを作れても同期は行えません。
連携の設定はZoho Surveyの「連携」タブから行い、同期先のタブと項目を紐づけるところまでで10分ほどです。
Zoho CRMのWebフォームには何個まで作れるのか
Zoho CRMでは、Webフォームから送信された顧客情報やアンケートの内容を、そのままZoho CRMに同期できます。Zoho CRM上のWebフォーム作成機能で発行したコードをWebページに埋め込めば、送信された情報をZoho CRM上で管理できます。
ただし、作成できるフォームの数には上限があります。 上限は1つのタブ(見込み客、連絡先など)あたりで数えられ、上限数は契約しているプランによって変わります。
上限数はプラン改定で変わることがあるため、この記事では具体的な数を書きません。 現在の上限数は、Zoho公式のZoho Surveyの料金ページおよびZoho CRMの料金ページで確認してください。Zoho CRMのプラン全体の考え方はZoho CRMの料金と機能にまとめています。
資料請求、セミナー申込、広告運用でランディングページを多数用意しているといった使い方をしていると、この上限に先に当たります。加えて、Zoho CRM内の既存データと重複した情報がフォームから同期されても自動では統合されず、都度手作業で統合する必要があります。
Zoho Surveyを使うと何が変わるのか
Zoho Surveyは、顧客満足度調査やアンケート集計を行うZohoのアプリです。作成したWebフォームから送信された情報を、Zoho CRMに同期することもできます。
Zoho CRMのWebフォームと比べたときの違いは3つです。
1. フォームの作成数に上限がない
プランに関わらず、フォームをいくつでも作れます。用途ごとにフォームを分けたい場合は、この点だけで選ぶ理由になります。
2. テンプレートと入力形式の種類が多い
アンケート集計に特化したアプリのため、テンプレートや項目の入力形式が豊富です。分岐のある設問を組みたい場合も対応できます。
3. 重複データを自動で上書きできる
フォームに入力されたメールアドレスが、同期先のタブ内の既存データと重複した場合に、自動で上書きするかどうかをフォーム作成時に選べます。 Zoho CRMのフォームでは自動での上書き統合はできません。
一方で、Zoho CRMへの連携は上位の有料プランが条件です。無料プランや下位プランでは同期が行えないため、安価にフォーム作成と連携の両方を行いたい場合には向きません。対象プランは変更されることがあるので、契約前にZoho公式のプラン比較で確認してください。
機能ごとの比較
| 比較する点 | Zoho CRMのWebフォーム | Zoho Survey |
|---|---|---|
| フォーム作成数 | 1つのタブあたりの上限あり(上限数はプランによる) | 上限なし |
| Zoho CRMへの連携 | プランに関わらず可能 | 上位の有料プランまたはZoho Oneが条件 |
| 既存データとの重複 | 自動統合・自動上書きはできず、手作業で統合する | メールアドレスが重複した場合に自動で上書きできる |
| 送信時の通知・自動返信 | Zoho CRMのワークフロー機能で、メールとチャット(Slack、Zoho Cliq)に通知できる | フォーム作成時のトリガー機能でメール通知ができる。チャット通知が必要な場合はZoho CRMのワークフローを使う |
| フォームの出し方 | 既存のWebページにコードを埋め込む | 埋め込みと、フォーム単体のURL発行を選べる |
Zoho SurveyとZoho CRMをどう連携させるか
Zoho Survey上でフォームを作成したあとの手順です。
ステップ1:連携タブを開く
フォームの編集画面の上部にある**「連携」タブ**をクリックします。

ステップ2:Zoho CRMとの連携を開始する
Zoho CRM横の「連携」ボタンをクリックします。

ステップ3:同期先のタブを選ぶ
Zoho CRM上で、フォームと連携したいタブ(「見込み客」「連絡先」など)を選択し、**「次へ」**をクリックします。

ステップ4:同期の種類を選ぶ
既存データを上書きせず新規だけを入れたい場合は**「データの追加」、重複したデータの上書きを行いたい場合は「データの更新」**を選びます。ここで選んだ内容が、そのまま重複時の挙動になります。
ステップ5:項目を突き合わせて保存する
Zoho CRMの項目と、Zoho Surveyで作成したフォームの項目を紐づけます。 データ元を「Webフォーム」としてZoho CRMに記録したい場合など、フォームに存在しない値を入れたいときは「直接値」を選んで文言を手入力します。終わったら**「保存」**をクリックします。
保存したら、左横の**「トリガー」**をクリックして通知や自動返信の設定を行います。ここまでで連携作業は終了です。

つまずきやすい点
1. 項目の紐づけを飛ばして公開してしまう
ステップ5の突き合わせを行わないまま公開すると、フォームには入力されているのにZoho CRM側の項目が空のまま、という状態になります。公開前に必ずテスト送信を1件行い、Zoho CRM側に入っているかを確認してください。
2. 同期の種類を後から変えたくなる
「データの追加」で運用を始めたあとに重複が増え、上書きしたくなるケースがあります。同期の種類は運用開始前に決めておくほうが手戻りが少なくなります。 既存データの整理の考え方はCRMの運用方法を参照してください。
3. 連携できるプランを確認せずに契約する
Zoho Surveyの下位プランではZoho CRMへの同期ができません。フォームを無制限に作れることだけを見て契約すると、連携できずに手作業でのインポートに戻ることになります。
向いている場合と向いていない場合
Zoho CRMのWebフォームが向いている場合
- フォームの数が少なく、入力項目も単純
- 追加の契約を増やしたくない
- 埋め込み先のWebページが決まっている
Zoho Surveyが向いている場合
- 用途ごとにフォームを分けて多数運用している
- アンケート形式で分岐のある設問を使いたい
- 重複したデータを自動で上書きしたい
- Zoho Oneを契約していて、追加費用なしでZoho Surveyを使える
まとめ
Zoho CRMのWebフォームは1つのタブあたりの作成数に上限があり、Zoho Surveyには上限がありません。フォームを多数運用するならZoho Surveyが向きます。
ただしZoho CRMへの同期は上位の有料プランが条件です。上限数と対象プランは改定されることがあるため、契約前にZoho公式で確認してください。
連携そのものは「連携」タブから同期先のタブと項目を紐づけるだけで、10分ほどで終わります。つまずくのは設定画面ではなく、項目の突き合わせとプランの確認です。
Zoho CRMの費用感はZoho CRMの料金を解説、導入の進め方はCRM導入の流れ、支援内容はZoho 導入・運用支援をご覧ください。ご相談はお問い合わせから承ります。
FAQよくあるご質問
Q. Zoho CRMのWebフォームには作成数の上限がありますか?
あります。1つのタブ(見込み客・連絡先など)あたりの作成数に上限が設けられており、上限数は契約しているプランによって変わります。上限数はプラン改定で変更されることがあるため、実際の数はZoho公式の料金ページで確認してください。資料請求・セミナー申込・広告用ランディングページのように用途ごとにフォームを分ける運用では、この上限に先に当たります。
Q. 上限に達したらどうすればよいですか?
Zoho Surveyの利用を検討してください。Zoho Surveyはアンケート集計に特化したZohoのアプリで、フォームの作成数に上限がありません。分岐のある設問や入力形式のバリエーションも多く、フォームを多数運用する場合はこちらのほうが管理しやすくなります。
Q. Zoho SurveyをZoho CRMと連携させる条件は何ですか?
Zoho Surveyの上位の有料プラン、またはZoho Oneの契約が条件です。無料プランではフォーム自体は作れますが、Zoho CRMへの自動同期は行えません。対象プランは変更されることがあるため、契約前にZoho公式のプラン比較で連携の可否を確認してください。
Q. 連携はどんな手順で設定しますか?
5ステップです。Zoho Surveyでフォームを作る、上部の連携タブを開く、Zoho CRM横の連携ボタンを押す、同期先のタブ(見込み客・連絡先など)を選ぶ、Zoho CRMの項目とフォームの項目を突き合わせて保存する、の順です。最後に左横のトリガーから通知と自動返信を設定します。
Q. 既存データと重複したときの挙動は違いますか?
違います。Zoho Surveyはフォーム作成時に同期の種類を選べ、メールアドレスが重複したデータを自動で上書きできます。Zoho CRMのWebフォームは重複による自動統合が行われないため、都度手作業で統合する必要があります。重複を機械的に潰したい場合はZoho Surveyが向いています。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月15日更新。