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HOME MEDIA BtoBマーケティング 2024年4月8日

HubSpot Marketing Hubの料金と機能:3つのエディションの選び方

HubSpot Marketing Hubには無料版と3つの有料エディションがあります。Starterは1シート月額2,400円、Professionalは月額96,000円から。見落としやすいのがProfessional以上で必須の36万円の導入支援費用です。2026年8月時点の公式価格でプランの選び方を整理します。

HubSpot Marketing Hubは、HubSpotが提供するMA(マーケティングオートメーション)です。無料版のほか、Starter・Professional・Enterpriseの3つの有料エディションがあります。

費用を見積もるときに最も見落とされやすいのが、Professional以上で必須になる導入支援費用です。 月額とは別に、1回限りで360,000円(Enterpriseは840,000円)が自動的に請求されます。月額だけで比較すると、初年度の総額が想定と大きくずれます。

この記事では、2026年8月時点の公式価格をもとに、料金の全体像と、どのエディションを選ぶべきかの判断軸を整理します。

Marketing Hubは何をするツールか

HubSpotは、顧客データベースを中心に複数の製品が載っている構成になっています。Marketing Hub はそのうち、顧客になる前の見込み客を集めて育てる区間を担当します。

  • Marketing Hub:見込み客の獲得と育成(この記事の対象)
  • Sales Hub:商談の管理
  • Service Hub:問い合わせ・サポート
  • Content Hub:サイトやブログのコンテンツ運用
  • Data Hub:データの連携と整備
  • Revenue Hub:請求・見積・決済

これらは別々の製品ですが、同じ顧客データベースの上で動きます。 「Marketing Hubで獲得した見込み客を、Sales Hubで商談として追う」といったつなぎ方に、データ連携の設計が要らないのが構造上の特徴です。

HubSpotというプラットフォーム全体の考え方はHubSpotとインバウンドマーケティングを解説した記事で扱っています。

料金プラン(2026年8月時点)

エディション月額含まれるコアシート追加シート導入支援(1回限り・必須)
無料0円なし
Starter2,400円/シートシート単位で課金なし
Professional96,000円3件5,400円/月〜360,000円
Enterprise432,000円5件9,000円/月〜840,000円

新規契約者向けにStarterの割引が出ている場合があります。金額は改定されるため、契約前にHubSpot公式の料金ページで最新の条件をご確認ください。

月額以外にかかるもの

料金表の数字だけで見積もると、あとから3つの費用が乗ってきます。

1. 導入支援(Professional以上は必須)

前述のとおり、Professionalで360,000円、Enterpriseで840,000円が1回限りで発生します。任意のオプションではなく、購入が必須です。Professionalを月額96,000円として12ヶ月で1,152,000円と試算すると、実際の初年度は1,512,000円になります。

2. マーケティングコンタクトの超過分

メールや広告の配信対象にできる連絡先の件数が、エディションごとに決まっています。

  • Starter:1,000件
  • Professional:2,000件
  • Enterprise:10,000件

これを超える分は追加費用になります。ただし、配信対象にしない連絡先は「マーケティング対象外」として無料で保存でき、上限は1,500万件です。展示会などで一度に大量の名刺を取り込む場合も、全件を課金対象にする必要はありません。

3. 追加シート

Professionalには3名分、Enterpriseには5名分が含まれます。それ以上の人数が編集操作をする場合、1名ごとに追加費用がかかります。閲覧のみであれば、追加費用なしのシートが使えます。

何ができるのか

エディションが上がるほど「自動化の細かさ」と「分析の深さ」が増えていきます。

無料版でできること

  • 連絡先・企業情報の管理
  • フォームとポップアップの作成
  • メール配信と基本的なレポート
  • チャット・チャットボット

Starterから加わるもの

  • HubSpotのロゴ表示の削除
  • 簡単な自動化(フォーム送信後の自動返信など)
  • 広告管理

Professionalから加わるもの

  • 分岐のあるワークフロー(条件によって配信内容を変える)
  • ブログとSEO関連の機能
  • キャンペーン単位での効果測定
  • カスタムレポート

Enterpriseから加わるもの

  • 権限管理の細分化
  • 複数ブランド・複数通貨への対応
  • 高度なアトリビューション分析

多くの企業にとっての分かれ目はProfessionalです。 「条件によって送る内容を変える」自動化が必要かどうかが、実質的な判断基準になります。

どのエディションを選ぶか

判断の目安を、状態から示します。

無料版で足りる段階

  • 問い合わせと連絡先を1箇所にまとめたい
  • 一斉配信のメールが月に数回
  • 追いきれないほどの見込み客は溜まっていない

Starterが妥当な段階

  • 対外的にHubSpotのロゴを出したくない
  • フォーム送信後の自動返信など、単純な自動化が必要
  • 担当者が1〜2名

Professionalを検討する段階

  • 見込み客の状態によって、送る内容を変えたい
  • どの施策から商談が生まれたかを追いたい
  • 初年度で150万円以上の予算が確保できる

逆に、Professionalを見送ったほうがよいケースもあります。送るコンテンツがまだ用意できていない場合です。自動化の仕組みだけ整えても、流し込む中身がなければ配信は止まります。この状態で契約すると、導入支援費用まで含めた投資が回収できません。まず無料版かStarterでコンテンツを作り、追いきれなくなってから上げるほうが確実です。

導入でつまずきやすい点

支援の現場で繰り返し目にする論点です。

1. ワークフローを作り込みすぎる

Professionalの分岐機能は自由度が高く、条件を足すほど「賢い」仕組みに見えます。しかし分岐が増えると、どのメールが誰に届いたのかを人間が追えなくなります。 不具合が起きたときに原因を特定できず、結局止めることになります。最初は3〜5通の直線的なシナリオから始めるのが定石です。

2. スコアリングの基準を営業に共有していない

点数の根拠が営業側に伝わっていないと、手応えのない見込み客に1回当たった時点で仕組み全体が信用を失います。一度失った信用は戻りにくく、スコアは見られないまま残ります。

3. 契約後に「誰が運用するか」を決める

Marketing Hubは機能が多いぶん、運用の担当と作業時間を確保しないと使われません。契約前に「週に何時間、誰が触るか」を決めておく必要があります。

CRMやMAの役割分担そのものを整理したい場合は、CRMとMAの違いMA・SFA・CRM連携とは?3つの役割の違いと、つなぐ順番をご覧ください。

まとめ

HubSpot Marketing Hubは、無料版から始めて必要に応じて上げていける構成になっています。無料版とStarterで扱えるのは単純な自動化まで、条件分岐のある運用が必要になったらProfessionalが下限です。

見積もりで注意すべきは、Professional以上で必須になる導入支援費用と、マーケティングコンタクトの件数です。月額だけで比較すると初年度の総額を読み違えます。

トライエッジではHubSpotの導入・運用を支援しています。詳しくはHubSpot 導入・運用支援、CRM全般の設計はCRM構築・運用をご覧ください。プラン選定の段階からのご相談もお問い合わせより承ります。

FAQよくあるご質問

Q. HubSpot Marketing Hubの料金はいくらですか?

無料版のほか、Starter・Professional・Enterpriseの3つの有料エディションがあります。2026年8月時点の公式表示価格は、Starterが1シートあたり月額2,400円、Professionalが月額96,000円(コアシート3件込み)、Enterpriseが月額432,000円(コアシート5件込み)です。ProfessionalとEnterpriseには、これとは別に1回限りの導入支援費用が必須で発生します。

Q. Professional以上で必須の導入支援とは何ですか?

契約時に自動的に請求される1回限りの費用で、2026年8月時点ではProfessionalが360,000円、Enterpriseが840,000円です。任意のオプションではなく購入必須のため、初年度の総額を試算する際は月額に加えて必ず含めてください。Starterには導入支援の購入義務はありません。

Q. マーケティングコンタクトとは何ですか?

マーケティングメールや広告の配信対象にできる連絡先のことで、この件数が課金対象になります。各エディションに含まれる件数は、Starterが1,000件、Professionalが2,000件、Enterpriseが10,000件です。配信対象にしない連絡先は「マーケティング対象外」として無料でCRMに保存でき、上限は1,500万件です。

Q. HubSpotの無料版だけでどこまでできますか?

連絡先の管理、フォーム作成、メール配信、レポートといった基本機能は無料で使えます。無料で足りなくなるのは、シナリオ分岐のあるワークフロー自動化、細かいレポートのカスタマイズ、送信数の上限が必要になったときです。まず無料版でデータを集め、手が回らなくなった工程から有料へ移る進め方ができます。

Q. Marketing HubとSales Hubは別々に契約する必要がありますか?

別々の製品ですが、同じ顧客データベースの上で動くため、片方だけの契約でも始められます。ただしコアシートの料金は、契約している製品のうち最も上位のエディションを基準に決まります。たとえばMarketing Hub ProfessionalとSales Hub Enterpriseを併用すると、シート単価はEnterprise基準になります。

出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2024年4月8日公開/2026年8月14日更新。

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