HubSpotで気をつけるべき制限事項(ワークフロー、カスタムレポート、動的リスト、Eメール送付数)

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HubSpotはマーケティング・セールス・カスタマーサクセスなど各領域において製品が用意されており、それを支えるCRMが無料で使え、データを一元的に管理できるため、必要な機能(=製品)を必要なときに揃えていけるものとなっています。実際に利用してる中で、ここは注意しておくべきだという点をあげていきたいと思います。

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HubSpotを使って月間に送れるマーケティングEメールは契約の10倍まで

HubSpotではHubSpotを介したEメールはマーケティングEメールと呼ばれ、何件の連絡先に送るのかによって料金が変わる仕組みになっています。すなわち、マーケティング対象のリストが1,000件なのか10,000件なのかによって料金が変わります。
※正確にはプランとリスト件数の組み合わせで料金が変わります。

HubSpotマーケティングコンタクト

HubSpotのマーケティングコンタクトとは?マーケティングコンタクトの数が増えたら自動的に課金される?

例えば、HubSpot Marketing Hub のスタータープランの場合、プランの中に1,000件のマーケティングコンタクトがついております。この場合は、10,000件までマーケティングEメールを送ることができます。また、HubSpot Marketing Hubのプロフェッショナルプランの場合、プランの中に2,000件のマーケティングコンタクトがついています。この場合は、20,000件までマーケティングEメールを送ることができます。

HubSpot Marketing Hub スタータープラン プロフェッショナルプラン エンタープライズプラン
マーケティングコンタクト
(デフォルト)
1,000件 2,000件 10,000件
マーケティングEメール数上限 10,000件 20,000件 100,000件

 

例えば、展示会に出展し、そこで名刺獲得した2,000名に対して5つのステップメールを送る、さらに通常のメルマガを2回送る、これだけで

2,000件 x 5回 + 2,000件 x 2回 = 14,000件

となり、残りが6,000件となります。

仮に2,000件のマーケティングコンタクトの契約だったとすると、あと6,000件しか送れないことになります。

HubSpotのスタータープランだとワークフロー機能が使えない

HubSpotを使いこなす上で、かかせない機能のひとつがワークフローとなります。例えばワークフローを活用すると以下のようなことができます。

  1. メール自動送信ワークフロー
    HubSpotのワークフローを使って、新規リードや顧客に対して自動的にメールを送信することができます。例えば、見込み客がフォームを記入すると、自動的にウェルカムメールが送信されるように設定することができます。
  2. タスク自動割り当てワークフロー
    HubSpotのワークフローを使って、特定の条件を満たした場合にタスクを自動的に割り当てることができます。例えば、見込み客が特定のステップに進んだ場合に、営業担当者にフォローアップのタスクが自動的に割り当てられるように設定することができます。
  3. 外部ツールへの通知設定
    Webhookを活用しで外部ツールに対して通知を行うことができます。HubSpot内にとどまらず、普段使用しているチャットツールなどにもHubSpot内の顧客データの動きをリアルタイムに共有することができます。

こうしたワークフローの機能は、HubSpotの各プロダクトのスタータープランでは利用できず、プロフェッショナルプランから利用できます。ワークフローが使えないことによって、自動化の範囲が狭まってしまうということは事前に理解しておく必要があるでしょう。

HubSpotのワークフローはプロフェッショナルプランで300件まで

上記に加えて、HubSpotのワークフロー機能の作成数にも上限があります。ワークフロー機能を利用するためには

  • Marketing Hub プロフェッショナルプラン / エンタープライズプラン
  • Sales Hubプロフェッショナルプラン / エンタープライズプラン
  • Service Hubプロフェッショナルプラン / エンタープライズプラン
  • Operations Hubプロフェッショナルプラン / エンタープライズプラン

いずれかのプランが必要となりますが。プロフェッショナルプランで300件、エンタープライズプランで1,000件という上限があります。エンタープライズプランを利用していると特に上限を気にする必要はないですが、プロフェッショナルプランの300件ですと、上限になってしまうことがあります。この場合は、過去のワークフローを削除して使用するか、別途、ワークフローの上限数の引き上げとして月額24,000円を支払う必要があります。(100件追加)

HubSpotはユーザー登録は無料だが、上限は500件まで

HubSpotの料金体系のひとつに、ユーザー単位での課金ではない、という点があげられます。HubSpot Sales HubやHubSpot Service Hubの特定の機能については、ユーザー単位での課金が必要ではありますが、基本的な機能については、ユーザー単位での課金は必要ありません。

一般的なSFA / CRMはユーザー毎の課金であることが多く、その場合、社内で特定の部署でしか導入ができない、といったことも起こります。しかし、HubSpotの場合は、導入企業の全社員に導入しても、社員全員分の課金は必要ないので、会社全員で顧客情報を共有することができます。

ただし、上限として500ユーザーという制限が設けられています

500ユーザーなので、ある程度規模の企業でなければそれほど気にする必要もないかもしれません。もし、ユーザー数を500以上にしたい場合については、

  • いずれかの製品のプロフェッショナルプラン以上の契約
  • 月額24,000円

にて、追加で500ユーザーを登録することができるようになります。大手企業で1,000人が使う予定の場合は、予め上記を念頭に料金を検討する必要があります。

 

HubSpotのダッシュボード・カスタムレポートに上限がある

HubSpotに連絡先のデータや企業のデータ、取引のデータなどさまざまなデータを入れたものをレポートやダッシュボードによって売上や行動を可視化し、リアルタイムの状況を把握したり、それに応じて改善を行っていくことで、より効率的なマーケティング・営業活動を行えるようになりますが、このダッシュボードやカスタムレポートには各製品のプランに応じて上限が設定されています。上限以上のダッシュボード・カスタムレポートを利用したい場合は、追加で料金を払う必要があります。

【例:プロフェッショナルプランの場合】

  ダッシュボード数 ダッシュボード内のレポート数 カスタムレポート数
HubSpot Marketing Hub 25件 30件 100件
HubSpot Sales Hub 25件 30件 100件
HubSpot Service Hub 25件 30件 100件
HubSpot CMS Hub 25件 30件 100件
HubSpot Operation Hub 325件 30件 3,100件

※その他の詳細については製品カタログをご確認ください

HubSpotの動的リストの上限

HubSpotでマーケティングEメールを送る際などに活用するリスト機能。リスト機能には動的リストと静的リストが存在しますが、それぞれについても契約するサービスや料金プランによって、上限数が設定されています。特に動的リストについては、リストをセグメンテーションする際に活用する場面が多いのですが、特にスタータープランの場合、上限値に達してしまうことがありますので、注意が必要です。

HubSpot Marketing Hub

  HubSpot Marketing Hub
Starterプラン
HubSpot Marketing Hub
Professionalプラン
HubSpot Marketing Hub
Enterpriseプラン
動的リスト 25件 1,000件 1,500件
静的リスト 1,000件 1,000件 1,500件

※Starterプランのリストセグメンテーションの条件はフォーム送信データ、コンタクトのプロパティー情報、マーケティングEメールのアクティビティーのみ。

 

HubSpot Sales Hub

  HubSpot Sales Hub
Starterプラン
HubSpot Sales Hub
Professionalプラン
HubSpot Sales Hub
Enterpriseプラン
動的リスト 25件 1,000件 1,500件
静的リスト 1,000件 1,000件 1,500件

※Starterプランのリストセグメンテーションの条件はフォーム送信データとコンタクトのプロパティー情報のみ。

 

HubSpot Service Hub

  HubSpot Service Hub
Starterプラン
HubSpot Service Hub
Professionalプラン
HubSpot Service Hub
Enterpriseプラン
動的リスト 25件 1,000件 1,500件
静的リスト 1,000件 1,000件 1,500件

※Starterプランのリストセグメンテーションの条件はフォーム送信データとコンタクトのプロパティー情報のみ。

 

HubSpot CMS Hub

  HubSpot Service Hub
Starterプラン
HubSpot Service Hub
Professionalプラン
HubSpot Service Hub
Enterpriseプラン
動的リスト 5件 1,000件 1,500件
静的リスト 1,000件 1,000件 1,500件

 

HubSpot Operations Hub

  HubSpot Operations Hub
Starterプラン
HubSpot Operations Hub
Professionalプラン
HubSpot Operations Hub
Enterpriseプラン
動的リスト 25件 1,100件 1,600件
静的リスト 1,000件 1,000件 1,500件

※Starterプランのリストセグメンテーションの条件はフォーム送信データ、コンタクトのプロパティー情報、マーケティングEメールのアクティビティーのみ。

 

上記が各サービス、各プランにおけるリスト上限数となります。また、ProfessionalプラントEnterpriseプランの場合は、上記の上限数にプラスして月額24,000円にて動的リスト・静的リストそれぞれ100件を追加することができます。

HubSpot動的リスト静的リスト

HubSpotのリスト機能とは?動的リストと静的リストの使い分けの仕方

2023-03-03

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