HubSpot 2024年5月のアップデート:カスタムアンケートのCESと同期プロパティー
2024年5月のHubSpotアップデートの目玉は、Eメールのカスタムアンケートで顧客努力指標のCESが使えるようになった点です。関連レコード間で値が自動的に更新される同期プロパティー、重複レコードの通知、クローズ日を任意の日付にする設定も紹介します。2024年5月時点の情報です。
2024年5月のHubSpotアップデートの目玉は、カスタムアンケートでCES(カスタマーエフォートスコア)が使えるようになった点です。顧客がサービスを利用する際にどれだけ手間がかかったかを、Eメールのアンケートで直接聞けます。対象はService Hub Professional以上です。
もう1つ、データ管理に効くのが同期プロパティーです。関連するレコード間で値が自動的にそろうため、同じ情報を複数箇所で直す作業がなくなります。
この記事は2024年5月時点の情報です。 HubSpotは毎月機能が更新されるため、機能名・画面の位置・対象プランは現在と異なる可能性があります。設定する前に、最新の仕様をHubSpot公式のヘルプで確認してください。
カスタムアンケートのCESでは何が測れますか?
対象:Service Hub Professional以上
CES(カスタマーエフォートスコア)は顧客努力指標と呼ばれる指標で、顧客が商品やサービスを利用するときにどのくらいの時間や労力が必要だったかを示します。
当時の仕様には2つの制約がありました。Eメールで送るカスタムアンケートにのみCESを追加でき、1つのアンケートにはCES・CSAT・NPSのいずれか1種類の質問しか入れられません。
設定は、自動化>アンケート>アンケートを作成>「カスタムアンケート」を選択>「Eメール」を選択>「質問タイプ」から”CES”を選択、の順です。

満足度(CSAT)や推奨度(NPS)だけでは、「良いが面倒」というサービスの弱点が見えません。 手続きや問い合わせ対応の負担を減らす改善に取り組むなら、CESのほうが指標として直接的です。
取引やチケットのクローズ日を今日以外に設定できますか?
対象:Sales HubとService HubのStarter以上(公開当時は対象アカウントに順次リリース中)
既定では、取引またはチケットをクローズ済みステージへ移動した日がクローズ日になります。 これを任意の日付にしたい場合、「クローズ日を今日にする」機能をOFFにできるようになりました。
取引の場合は、設定>オブジェクト>取引>パイプライン>自動化>テンプレート化されたオートメーション、の順です。

チケットの場合は、設定>オブジェクト>チケット>パイプライン>自動化>テンプレート化されたオートメーション、の順です。

効くのは、実際の受注日とHubSpotへの入力日がずれる運用です。月末の入力漏れを翌月にまとめて処理すると、既定のままでは全件が翌月の受注として集計されてしまいます。
重複レコードの通知は何を設定しますか?
対象:Operations Hub Professional以上
コンタクトレコードと会社レコードについて、それぞれ何件の重複が発生したら誰に通知するかを設定できます。

データメンテナンスの担当者宛に通知しておけば、重複が積み上がる前に気づけます。 重複はレポートの二重計上や同じ相手への複数配信の原因になります。データ整備の考え方はCRM導入の流れもあわせてご覧ください。
同期プロパティーはどのような場面で使いますか?
対象:Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub(当時の名称はCMS Hub)、Operations HubのProfessional以上
関連レコード間でデータの一貫性を保つためのプロパティータイプです。 関連レコードで値を設定・変更すると、同期プロパティーが自動更新されます。
例えば会社の業種プロパティーを更新すると、関連付けられているコンタクトの業種プロパティーの値も自動でそろいます。
当時の制約は2つです。同期プロパティーは読み取り専用で、コンタクト・会社・取引の間の1対1の関連付けにのみ使えました。
設定は、設定>プロパティー>プロパティーを作成>プロパティーのオブジェクトタイプを選択>基本情報を入力して「次へ」>フィールドタイプで「プロパティー同期」を選択して「次へ」>同期をするプロパティーを選択、の順です。

セグメント条件やスコアリングの条件に会社側の属性を使いたい場合、これまではワークフローで値をコピーする作りが必要でした。同期プロパティーを使えば、その分のワークフローを持たずに済みます。 スコアの設計はスコアリングで扱っています。
この月の他のアップデートはどこで確認できますか?
ここで取り上げた4件以外の内容や、その後の仕様変更については、HubSpot公式のヘルプおよび製品アップデートのページで確認してください。
HubSpotの設定や運用設計のご支援はHubSpot導入支援とCRM導入・運用支援で行っています。Marketing Hubの機能はMarketing Hubでできること、ご相談はお問い合わせよりお願いします。
FAQよくあるご質問
Q. 2024年5月のHubSpotアップデートで、特に影響が大きかったのは何ですか?
2点です。1点目はカスタムアンケートでのCES(カスタマーエフォートスコア)の利用で、対象はService Hub Professional以上。当時はEメールで送るカスタムアンケートにのみ追加でき、1つのアンケートにはCES・CSAT・NPSのいずれか1種類しか入れられませんでした。2点目は同期プロパティーで、対象は各HubのProfessional以上です。
Q. CESはどのように設定しますか?また制約はありますか?
自動化、アンケート、アンケートを作成、カスタムアンケートを選択、Eメールを選択、質問タイプでCESを選択の順です。対象はService Hub Professional以上。当時の仕様ではEメールで送るカスタムアンケートにのみCESを追加でき、1つのアンケートにCES・CSAT・NPSのうち1種類の質問しか入れられませんでした。
Q. 取引やチケットのクローズ日を今日以外にできますか?
できます。対象はSales HubとService HubのStarter以上で、公開当時は対象アカウントに順次リリース中でした。既定ではクローズ済みステージへ移動した日がクローズ日になりますが、設定、オブジェクト、取引またはチケット、パイプライン、自動化、テンプレート化されたオートメーションの順に進み、クローズ日を今日にする機能をオフにすれば任意の日付を入れられます。
Q. 重複レコードの通知は何を設定しますか?
対象はOperations Hub Professional以上です。コンタクトレコードと会社レコードについて、それぞれ何件の重複が発生したら誰に通知するかを設定します。データメンテナンスの担当者宛に通知しておくと、重複が増える前に気づけます。重複はレポートの二重計上や誤ったメール配信の原因になるため、早期の検出が有効です。
Q. 同期プロパティーはどのような制約がありますか?
当時の仕様では読み取り専用で、コンタクト・会社・取引の間の1対1の関連付けにのみ使えました。対象は各HubのProfessional以上です。関連レコード側で値を変更すると同期プロパティーが自動更新されるため、例えば会社の業種を更新すると関連するコンタクトの業種も自動でそろいます。設定、プロパティー、プロパティーを作成の流れで、フィールドタイプにプロパティー同期を選びます。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2024年6月28日公開/2026年8月14日更新。