こんにちは。トライエッジの川内です。社内では主にHubSpotの新規での導入支援や他のCRM/SFAツールからHubSpotへのシステム移行のご支援に携わっております。
今回は9月のHubSpotの製品アップデート情報の中から今後のHubSpot活用において影響が大きそうなもの、応用がしやすそうなもの、をひとつピックアップしてご紹介をしたいと思います。皆様の日々のHubSpot運用の参考になりましたら嬉しいです。
大手人材派遣会社に新卒入社後、営業パーソン600人が利用する顧客管理システムの開発プロジェクトに参加。システムの開発企画から運用・保守までを担当。その後、大手IT企業でのツールの導入・運用企画担当を経て、トライエッジに参画。
著書:「Zoho CRM 最強の教科書 導入・実践マニュアル」
この記事の目次
【Pick upアップデート】
【その他のアップデート】
Pick up:AIを利用してスコアを構築できます(ベータ)
対象:Marketing Hub Professional以上
これまでの「スコア」のプロパティはHubSpotが独自に設定したスコアリングルールのみでの点数付けでしたが、今回のアップデートによって自社の顧客のスコアリングにより適した条件・配点をユーザー自身で設定することができるようになりました!
スコア設定ができるオブジェクトは「コンタクト」と「会社」の2つです。またそれぞれのオブジェクトについて以下の2つの種類のスコア設定が可能です。
1.エンゲージメントスコア
→対象となるコンタクトが特定の自社サイトを閲覧したら何点、特定のCTAをクリックしたら何点というように直近の行動や興味度合いによる加点の条件を設定できます
2.適合スコア
→コンタクトが所属する企業の規模や業種、所在地の情報、またコンタクト自身の役職や年齢などのいわゆる"属性情報"に応じて加点の条件をできます。
さらにEnterpriseプランでのみ利用できる機能になりますが、AIを用いて自社のコンタクトの中でライフサイクルステージが進んでいった顧客の要素を様々な情報から分析して、より精度の高いスコアリング条件の提案を受けることもできるようになります。
今回のスコアリングに関するアップデートで、自社のビジネスにより近い形でのスコアリング設定がかなり細かく設定できるようになるのではと期待をしています。精度の高い顧客スコアリングができれば元々のナーチャリングの施策による効果も大きくなりますし、ワークフローを用いてのナーチャリングの自動化や効率化もより一層良いものにできる可能性をもった重要なアップデートではないかと私は考えております。
現状はベータ機能としての提供となっていますが、自社の顧客に対してのスコアリングや評価をどのように行うか、改めて考えてみる機会としても少し時間を取って今回のアップデート内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
その他のアップデートについては以下よりご覧ください。
条件付きロジックをフォームに設定できます(公開ベータ)
※対象:Content HubとMarketing HubのProfessional以上
フォーム機能にて、条件付きロジックの設定ができる様になりました。
例えば、事前に設定していた特定のドメインが含まれたメールアドレス(@triedge.co.jp)を入力された場合、会社情報の項目をスキップ(非表示)にするなどの設定ができます。
▼設定方法
マーケティング>フォーム>新規作成/編集>左上のロジックアイコンをクリック>左パネルで、ロジックを追加>ルールを追加>保存し、有効化
カスタムオブジェクトでもパイプラインルールを使用できます
※対象:Marketing Hub、Sales HubService Hub、Operations Hub、Content HubのEnterprise
カスタムオブジェクトでも取引と同様にパイプラインを設定できる様になりました。
例えば、データ入力を複数の部署が行う必要がある時にパイプラインステージに各担部署名を設定することで、「今」「どの部署が」どれほどの入力待ちの常態なのか可視化することができます。
▼設定方法
設定>カスタムオブジェクト>パイプライン>パイプラインを作成>パイプライン名の入力>ステージの作成
CRMデータのバックアップできます
※対象:Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations Hub、Content HubのStarter以上
- Starter、Professional:1週に1度
- Enterprise:24時間ごと(1日)に1度
CRMのデータをユーザー自身でデータのバックアップをできるようになりました。
バックアップを行うとCRMにある(コンタクト・取引・カスタムオブジェクトなど)プロパティー情報が入ったファイルをダウンロードできます。
Google Driveなどの外部保存先にデータを定期的に保存することで、データ消失のリスクを防止することができます。
▼設定方法
設定>バックアップ>バックアップを作成
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