こんにちは。トライエッジの川内です。社内では主にHubSpotの新規での導入支援や他のCRM/SFAツールからHubSpotへのシステム移行のご支援に携わっております。
今回は5月のHubSpotの製品アップデート情報の中から今後のHubSpot活用において影響が大きそうなもの、応用がしやすそうなもの、をひとつピックアップしてご紹介をしたいと思います。皆様の日々のHubSpot運用の参考になりましたら嬉しいです。

大手人材派遣会社に新卒入社後、営業パーソン600人が利用する顧客管理システムの開発プロジェクトに参加。システムの開発企画から運用・保守までを担当。その後、大手IT企業でのツールの導入・運用企画担当を経て、トライエッジに参画。
著書:「Zoho CRM 最強の教科書 導入・実践マニュアル」
この記事の目次
【Pick upアップデート】
【その他のアップデート】
Pick up:手動のレコード作成時に関連付けラベルが必須にできるようになりました
対象:各種 Hubの Professional以上
今回のアップデートで管理者は、コンタクト、会社、取引、チケット、またはカスタムオブジェクトフォームで、関連付けラベルや特定のラベル(例:取引の「プライマリー購入者」)を必須にできるようになりました。
【参考リンクはこちら】
このアップデートは手動でレコードを作成している営業担当に影響し、管理者によって必須として設定されている全てのフィールドやラベルを入力することが求められます。例えば、全ての取引に「プライマリー購入者」というラベルのコンタクトを関連付けることを必須にできます。
このアップデートの主な活用のイメージは以下の2点です
1.関連付けラベルの入力精度を上げて分析をより精緻にする
→例えば取引に紐づけるコンタクトの関連ラベルを"購入経路①~③"と三つにして、それらの関連付けラベルが必須化によってしっかりと設定されることで、購入経路ごとの受注金額や受注までの期間、受注率などの分析に必要な情報が集まり、様々な分析の精度を上げることが可能になります。
2.関連づけラベルの紐づけ忘れ・漏れの防止
→関連付けラベルは通常のプロパティの入力フローと若干異なるため、入力忘れや漏れが発生しやすく、データの集計担当者や管理者は入力漏れの定期的なチェックや現場へのリマインドなどの工数がかかっていることも少なくはありませんでした。今回のアップデートの必須化の設定を利用することで、上記の工数も大きく削減することができると思います。
こちらのアップデートは既に公開されているものなので、関連付けラベルの活用に悩んでいる、またはより活用をしたいと思われている方は改めて関連付けラベルの活用や改善を考える機会として、少し時間を取って今回のアップデート内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
その他のアップデートについては以下よりご覧ください。
エクスポートの名前を変更できるようになりました
※対象:無料ツール(全てのHubおよびエディション)
エクスポート機能にて、エクスポート名を任意の名前に変更ができるようになりました。
例えば、フィルター条件で従業員数が100名以上と設定してエクスポートした場合、エクスポート名を「従業員数が100名以上リスト」にするなどの設定ができます。
▼設定方法
CRM(顧客管理)>会社/コンタクト/取引>エクスポート>エクスポート名をクリック>任意の名前を記入
マーケティングEメールのUIがアップデートされました
※対象:無料ツール(全てのHubおよびエディション)
マーケティングEメールのUIがアップデートされました。変更された箇所は下記になります。
<本文の作成画面>
<配信設定画面>
<配信予約画面>
静的リストを動的リストに変換(ベータ版)
※対象:無料ツール(全てのHubおよびエディション)
静的リストを作成した後に、動的リストへ変換できるようになりました。
これまでは、静的リストに新しいフィルターを追加したい場合、リストを複製するか、最初から作り直す必要がありました。そのため、リストを使用しているワークフローや他のリストのフィルター条件に影響が出ることがありました。
今回、静的リストをそのまま動的リストへ変換できるようになったことで、既存のワークフローやリストのフィルター条件を修正する必要がなくなりました。
▼設定方法
リスト>動的リストに変換する静的リストをクリック>アクション>動的リストに変換
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