MarketoとHubSpotは、いずれも高機能を備えたMAツールです。マーケティング活動に役立つツールとして多くの利用者が活用しています。今回は、HubSpot(Marketing Hub)とMarketoを様々な角度から比較解説します。
この記事の目次
1 HubSpotとMarketoの特徴を比較1.1 HubSpot Marketing Hubの特徴
1.2 Marketoの特徴
2 HubSpotとMarketoの機能、価格を比較
2.1 価格
2.2 機能
2.3 使いやすさ
2.4 カスタマーサービス
3 HubSpot Marketing HubなどMAツールの導入をお考えならトライエッジへ
HubSpotとMarketoの特徴を比較
HubSpotの「Marketing Hub」と「Marketo」は、高機能なMAツールとして高い評価を得ています。まずは「Marketing Hub」と「Marketo」、それぞれの特徴を見ていきましょう。
HubSpot Marketing Hubの特徴
Marketing Hubは、見込み客を惹きつけ、リードに転換するマーケティングオートメーション(MA)ツールです。顧客データも統合されているため、インバウンドマーケティングにおいても高い効果が期待できます。HubSpotが提供する顧客管理、営業、カスタマーサービスなど他のツールと連携させた一元管理が可能です。
マーケティング施策の策定・実行から、全ファネルのレポート作成までMAの促進に必要な機能を網羅しているのも特徴です。G2のMA用ソフトウェアやマーケティング用ソフトウェアの顧客満足度調査において第1位となっています。
Marketoの特徴
Marketoは、EメールによるリードナーチャリングやMA機能を提供するツールです。顧客管理(CRM)、営業、カスタマーサービスのための活用には、他のツールの導入・統合が必要となり、新たなコストがかかります。
Marketoは、G2のMA用ソフトウェアの顧客満足度調査では第6位です。また、GartnerのCRMソフトウェアのランキングでは第3位となっています。
HubSpotとMarketoの機能、価格を比較
では、具体的に価格や機能面を見ていきましょう。ユーザー評価の高いMarketing HubとMarketoですが、料金体系や機能面では大きな違いが見られます。使いやすさやカスタマーサービスについても触れていますので、ぜひ比較検討の参考にしてください。
価格
Marketing Hubは、ユーザー数に応じて料金が追加され、コンタクトについてもマーケティング対象のみが支払い対象となります。
一方、Marketoは、標準プランに25名のユーザーが含まれており、25名以上になる場合はアップグレードによって追加が可能になります。つまり、ベースのコストが大きくなるわけです。コンタクトについてもデータベース内のすべてが支払い対象となります。
続いて、導入支援にかかる費用ですが、Marketing Hubの場合、Enterpriseプランであれば初回導入時のみ一括720,000円です。その他、テクニカルコンサルティングサービスを利用する場合は追加料金が発生します。
Marketoが初期導入支援として提供しているのはLaunch Packサービスです。サービス内容に応じて6,000ドル〜19,500ドル(110円換算で660,000〜2,145,000円)となります。
機能
現代において高いマーケティング効果を実現するには、Web上での広告・発信を検索上位にし、適切なリードナーチャリングで顧客への転換を図る必要があります。
HubSpotにはマーケティング活動による顧客化に必要な機能がすべて組み込まれています。さらに不足があれば数多くのツールと連携できる拡張性も十分です。各種SNSの活用、Eメールマーケティング、リードジェネレーション、およびナーチャリングまで対応できます。
Marketoは、Eメールマーケティングからリード化するのに優れた機能を持ち合わせます。しかし、そこには他のツールとカスタマイズのための一定の知識と技術を要します。単体の独立したツールなので、たとえば、LPやブログなどのコンテンツ作成やSNS機能を使う際にも専門的なスキルや支援が必要です。さらに、他ツールと統合する際にはその都度、コストがかさみます。
使いやすさ
HubSpotは、見込み客を顧客化するために必要な機能・ツールは揃っており、外部ツールと統合する場合も操作は至ってシンプルで容易な点が魅力です。
Marketoの場合、ビジネス上の成果を上げるためには、知識や技術を持つ専任の担当者が必要となるでしょう。自社開発のCRMプラットフォーム機能はなく、顧客情報を活用するには新たなCRMを含めたシステム構築が必要です。営業やカスタマーサービスで得たデータとの連携にも手間がかかります。
カスタマーサービス
HubSpotは、導入初日からカスタマーサポートやカスタマーサクセスのチームが丁寧なサポートを提供しています。Professional、Enterpriseプランを利用している場合、無料で電話やEメールでのサポート利用が可能です。サポート利用の頻度は問われません。また、オンライン学習プラットフォームHubSpotアカデミーも無償で利用できます。継続的、かつ戦略的なサポートが好評です。
Marketoは、すべての契約に対して基本的なサポートを提供しています。さらに広範囲、かつ手厚いサポートが必要な際には有料プランの利用も可能です。また、ユーザーの利用開始段階をサポートするMarketo Universityで、役立つコンテンツや講座を提供しています。
HubSpot Marketing HubなどMAツールの導入をお考えならトライエッジへ
HubSpot Marketing HubとMarketo、2つのMAツールの違いを解説しました。企業のマーケティングを一元化・効率化・自動化できるMAツールの需要は上がり続けています。導入検討に際し、さまざまな疑問点も上がってくるでしょう。
HubSpot正規販売店のトライエッジでは、HubSpotを使ったマーケティングのコンサルティングを行っています。どのMAツールが自社に合うかわからない、MAの知識がある社員がいない、マーケティング担当を育成したい、など、導入前の課題整理からでもぜひお気軽にご相談ください。