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HOME MEDIA CRM / SFA 2024年4月8日

MAツールの比較のしかた:機能・価格・連携という3つの軸で絞る

MAツールは製品数が多く、機能表を全項目並べても決まりません。比較は3つの軸に絞ってください。自社が必要とする機能が揃っているか、価格が現在の事業規模に見合うか、そしてCRMと同じデータを扱えるかです。無料トライアルを複数社で並行して試す手順と、将来の拡張まで見据えた選び方を整理します。

MAツールは製品数が多く、機能表を並べても決まりません。比較は3つの軸に絞ってください。必要な機能が揃っているか、価格が事業規模に見合うか、そしてCRMと同じデータを扱えるかです。

そして最後は、実際に触って決めます。 複数社の無料トライアルを並行して申し込み、同じ作業をやってみると、画面の分かりやすさと手間の差がはっきり出ます。

ここでは、3つの軸それぞれで何を見るのか、トライアルの進め方、そして将来の拡張まで含めた選び方を整理します。

軸1:機能面では何を見るのか

MAツールを機能面で比較する

近年、MAツールは機能面で飛躍的に進化しています。特にAIを活用したスコアリングチャットクラウド型などテクノロジーの進化は目覚ましいです。

ただし、機能の多さそのものは選定基準になりません。先に自社が自動化したい業務を3〜5項目書き出し、それが実現できるかどうかを当ててください。

幅広い機能を求める場合、たとえばAdobe Marketing Cloudは、コンテンツ管理ができるAdobe Experience Manager、キャンペーン管理ができるAdobe Campaign、ウェブサイトやモバイルアプリの最適化ができるAdobe Targetから成り立っています。

ターゲットオーディエンスは毎日、様々な企業やブランドからの広告やメッセージにさらされています。そのため、ターゲットに最適なコンテンツを最適なコンテクストで訴求することがポイントとなります。Adobe Marketing Cloudはクリエイティブの管理もできる点において、一貫したブランドイメージを構築するのに効果的なMAツールと言えるでしょう。

他社ツールとの連携性が高いという点では、Marketoがあります。MAツールの先駆的な存在で、専用のマーケットプレイスを通じて他社のシステムと連携することができます。ただし、かなり本格的なMAツールであるため、予算が限られている中小企業には向かないかもしれません。

多機能な製品は、その機能を使いこなす体制がある企業で価値が出ます。 運用担当者が1名の段階では、機能が絞られた製品のほうが定着します。

そもそも自動化できる範囲とできない範囲についてはMAツールとは?自動化できる範囲と、導入前に確認する3つの条件で整理しています。

軸2:価格とトライアルはどう確認するのか

MAツールは、無料トライアルができるものを試してから自社にあったものを選ぶことがポイントです。また製品によっては、一定の容量までリードを登録できる、あるいはメールを配信できる無料の枠が用意されている場合もあります。

たとえば、国内発でオフラインのリード情報も一元化して管理できるのが特徴のSATORIは無料トライアルを提供しています。Mauticのように、無料で利用できる範囲が設けられているツールもあります。

無料枠の条件と料金は改定されることがあるため、必ず各製品の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

トライアルの進め方としては、次の順序をおすすめします。

  1. 自動化したい業務を3〜5項目書き出す
  2. 候補を2〜3社に絞り、同時期にトライアルを申し込む
  3. 各ツールで同じ作業(フォーム作成、メール1通の配信設定、リストの取り込み)を実際にやってみる
  4. 各社の無料セミナーに参加し、詰まった点をその場で質問する
  5. 操作にかかった時間と、詰まった箇所を比べて決める

1つのツールだけを試すと、比較の基準が持てません。 何社かを並行して試すことが重要です。

軸3:CRMと同じデータを扱えるか

MAツールとCRMの連携を確認する

MAツールで獲得した見込み客は、その後の商談と取引につながっていきます。したがって、CRM側と同じデータを扱えるかどうかが3つ目の軸になります。

同じ企業が開発したMAツールとCRMを組み合わせる場合、項目の対応づけや同期の設計が不要になるぶん、初期の工数が減ります。

  • Zohoは、Zoho SalesIQとZoho CRMを連動できるよう提供しています。Zoho SalesIQでは自社サイトの訪問者をリアルタイムで追跡でき、Zoho CRMでは自社サイトを訪問した見込み客をデータに紐づけてスコアリングもできます。
  • Oracle Marketing CloudとOracle Sales Cloudを統合すると、セグメンテーション、キャンペーン管理およびリード生成のプロセスと、リード・コンタクト・アカウント管理のプロセスを関連付け、購買サイクルに関する営業アクティビティとマーケティング・アクティビティの連携を実現できます。
  • HubSpotはCRMを内蔵しているため、MAツールと同じ画面で同じデータを扱えます。電話・メール・SNS・ミーティングなど、顧客とのコンタクトをセールスファネルの各ステージにおいて一貫して管理できます。

別々の製品を組み合わせる構成も一般的ですが、どちらを正のデータとするかを先に決めておかないと、両方で編集された項目が上書きし合います。 設計の考え方はMA・SFA・CRM連携とは?3つの役割の違いと、つなぐ順番・つまずく理由、CRMとMAの役割の違いと導入順はCRMとMAの違いは「いつの顧客を見るか」で扱っています。

選定でよくある失敗は何ですか?

MAツール選定でつまずく点

1. 機能表の全項目を比べる

差が出すぎて決められなくなります。自社の要件を先に書き出し、それだけを当ててください。

2. 1社だけトライアルして決める

比較の基準が持てないため、使いにくさに気づかないまま契約することになります。

3. 事業規模に対して多機能すぎる製品を選ぶ

使わない機能に対する費用が発生し続けます。現在の規模に見合うかを先に見てください。

4. CRMとの関係を後回しにする

あとから連携しようとすると、項目の対応づけとデータの作り直しが発生します。

5. 導入対象の業務を決めずに選定を始める

そもそも自動化すべき業務が無ければ、どの製品を選んでも使われません。判断の仕方は(経営者向け)MAは自社に必要か?自動化の具体例と向く商材の条件にまとめています。

まとめ

自社にあったMAツールを選ぶには、機能面、価格面、CRMとの連携という3つの軸で検証してください。ここで挙げた製品は特徴的なものの例であり、最適なツールは企業の状況によって異なります。

現在の事業規模にあったMAツールか、また今後事業が拡大するにあたって他のツールと連携させる必要性があるかなど、将来を見据えた選択が必要と言えるでしょう。

弊社トライエッジでは、企業の属性やフェーズに合ったMAツール・CRMツールの選定や、それらを使った営業・マーケティング戦略の立案を支援しています。支援の内容はCRM構築・運用をご覧のうえ、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。

FAQよくあるご質問

Q. MAツールは、何を基準に比較すればよいですか?

3つの軸に絞ってください。1つ目は機能面で、自社が自動化したい業務がその製品で実現できるか。2つ目は価格面で、現在の事業規模に見合っているか。3つ目は連携面で、CRMと同じデータを扱えるかです。機能表を全項目そのまま比べると差が出すぎて決まらないため、先に自社の要件を3〜5項目に書き出してから当ててください。

Q. 無料トライアルは、どう使うのが効果的ですか?

1社だけでなく、複数社を並行して試してください。同じ作業(フォーム作成、メール1通の配信設定、リストの取り込み)を各ツールで実際にやってみると、画面の分かりやすさや手間の差がはっきりします。あわせて各社の無料セミナーに参加し、疑問点をその場で聞いてから決めるのが確実です。

Q. MAツールとCRMは、同じ会社の製品にすべきですか?

同じ基盤の製品にすると、項目の対応づけや同期の設計が不要になるぶん、初期の工数が減ります。たとえばZohoはZoho SalesIQとZoho CRMを連動させて使えますし、HubSpotはCRMを内蔵しているため同じデータをそのまま扱えます。別々の製品を組み合わせる構成も一般的ですが、どちらを正のデータとするかを先に決めておく必要があります。

Q. 多機能なMAツールを選べば安心ですか?

現在の事業規模に見合っているかを先に見てください。幅広い機能を持つ製品は、その機能を使いこなす体制がある企業で価値が出ます。運用する担当者が1名で、まずは資料請求後のフォローを自動化したいという段階なら、機能が絞られた製品のほうが定着します。使わない機能に対する費用は、そのまま無駄になります。

Q. 将来を見据えて、どこまで考えて選ぶべきですか?

2点です。1点目は、事業が拡大したときに登録できる件数や配信数の上限に当たらないか。2点目は、そのMAツールを他のツールと連携させる必要が出てくるかどうかです。特に後者は後から変更しにくいため、CRMや基幹システムとつなぐ可能性があるなら、選定の段階で連携方法を確認しておいてください。

出典・執筆:株式会社トライエッジ/森本 貴行(CRM/営業戦略)。 2024年4月8日公開/2026年8月14日更新。

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