STPとは、アメリカの経営学者フィリップ・コトラーが提唱したマーケティングの基本的な考え方で、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の頭文字を取ったものです。
セグメンテーションは「市場細分化」を意味し、ターゲットを属性やライフスタイル、購買履歴などによっていくつかの種類に分類することを指します。これを行うことにより、広い市場の中で狙うべきまたは狙わない顧客グループをより明確にすることができます。
ターゲティングは「ターゲット市場の決定」という意味で、細分化した市場の中からどこを狙っていくかを決めることです。
ポジショニングは「立ち位置の明確化」で、先に決定したターゲット市場において、商品の立ち位置を決めることです。その際、同じ市場にある競合製品がどこに位置するかも考慮しながら決めていく必要があります。
この3つは、必ずしもS→T→Pの順番に行う必要はありません。商品や市場の特性によって、臨機応変に行っていきましょう。