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HOME MEDIA Zoho 2024年3月29日

Zoho CRMのWebフォーム上限を超えて運用する方法:1つのフォームを使い回す

Zoho CRMのWebフォームはタブごとに作成数の上限があり、スタンダードは5、プロフェッショナルは10フォームまでです。1つのフォームを使い回し、隠し項目の初期値でどのフォーム経由かを判別すれば上限を超えて運用できます。項目の統一、設置URLのワイルドカード指定、ソース形式での埋め込みまで解説します。

Zoho CRMのWebフォームは、1つのフォームを複数ページで使い回し、隠し項目の初期値でどのフォーム経由かを判別すれば、プランの上限を超えて運用できます。

必要な設定は4つです。フォームの項目を共通の基本項目に統一する/隠し項目を作って初期値を入れる/設置URLをアスタリスク(ワイルドカード)にする/埋め込みコードをソース形式で取得し、ページごとに初期値のHTMLを書き換える。 一部HTMLの編集が入るため、初回は30分ほど見ておいてください。

この記事では、プラン別の上限、成立させるための条件、設定手順、そしてこの方法が使えないケースを整理します。

Webフォームはプランごとに何個まで作れるか

無料スタンダードプロフェッショナルエンタープライズアルティメット
Webフォーム(見込み客)1フォーム / タブ5フォーム / タブ10フォーム / タブ20フォーム / タブ100フォーム / タブ
Webフォーム(連絡先)1フォーム / タブ5フォーム / タブ10フォーム / タブ20フォーム / タブ100フォーム / タブ
Webフォーム(問い合わせ登録)
担当者へ通知

BtoBで、

  • 問い合わせフォーム
  • ホワイトペーパー
  • ウェビナー運営

を並行して回すと、スタンダードの5フォームやプロフェッショナルの10フォームはすぐに埋まります。 埋まるたびに過去のフォームを削除するか、プランを上げることになります。プラン変更で費用がどう変わるかはZoho CRMの料金と機能で確認できます。

以下は、プランを上げずにフォーム数を増やす方法です。

この方法が成立する条件

全体像

上限値以上のフォームを運用するには、次の構造を作ります。

Zoho CRM でWEBフォームを活用するための全体像

条件1:フォームの項目を統一する

1つのWebフォームを使い回すため、フォームの項目をある程度統一する必要があります。 フォームごとに項目がばらばらだと、この方法は使えません。

統一する項目は、次のような一般的なものに留めます。

  • 企業名
  • URL
  • 電話番号
  • 氏名

条件2:隠し項目でフォームを判別する

Zoho CRMのWebフォームには、**隠し項目(Webサイト上では表示されない項目)**を設定できます。この隠し項目で、どのWebフォームなのかを判別できるようにします。

この隠し項目で設定する値をフォームによって変えることが、この方法のいちばん重要な部分です。

条件3:埋め込みはソース形式で行う

Zoho CRMのWebフォームは、

  • ソース
  • 組み込み
  • iFrame

の3つの方法で埋め込めますが、この方法はソースでないと動作しません。 一部HTMLの知識が必要になります。

設定手順

ステップ1:Webフォームを作る

まずZoho CRMでWebフォームを作ります。ここで使う項目を他のフォームでも使うため、項目は必要最低限かつ、どのフォームでも使える基本的なものだけにします。

Zoho CRM WEBフォーム01

フォームそのものの作り方はZoho CRMでWEBフォームを作る方法にまとめています。

ステップ2:隠し項目と初期値を設定する

作成した項目を隠し項目にするには、[項目のプロパティ]から[オプション]の隠し項目にチェックを入れます。そのうえで初期値を設定します。

**この初期値が「どのフォームから来たかを判別する箇所」**になるので、どのWebフォームに使うのかを事前に決めておきます。

Zoho CRM WEBフォーム02

初期値はあとから追加することもできるため、1度Webフォームを作成したあとに別のWebフォームを増やしたい場合にも使えます。

ステップ3:設置URLにワイルドカードを指定する

項目設定が終わると、どのWebサイトにフォームを設置するのかを指定する画面に移ります。ここで[フォームを設置するURL]に「*」を入れます。

この「*」がワイルドカードで、どのURLにフォームが設置されていてもWebフォームが正しく動作するようになります。 逆にWebサイトのURLを指定すると、そのURLでしかフォームが動作しません。

Zoho CRM WEBフォーム03

ステップ4:埋め込みコードをソースで取得する

Webフォームが完成したら、埋め込み用のコードを取得します。組み込みオプションのコード形式は「ソース」を選びます。

Zoho CRM WEBフォーム04

ステップ5:フォームごとにHTMLを書き換える

Webサイトにフォームを埋め込んだら、HTMLを少し変更します。変更するのは隠し項目として設定した箇所です。

隠し項目の部分は、多くの**<option value>というタグで囲まれています。この中に1つ<option selected value>**があり、これがステップ2で[初期値]として設定した箇所です。

この<option selected value>の部分をフォームごとに変更することで、同じフォームをいくつものページに転用できます。

Zoho CRM WEBフォーム05

ステップ6:初期値ごとに返信メールを分ける

最後に、ステップ2で設定した[初期値]に合わせてワークフローで返信メールを作成すれば、登録された顧客への一次対応まで自動で完了します。ワークフローの作り方はZoho CRMのワークフロー設定にまとめています。

向いている場合・向いていない場合

向いている場合

  • ホワイトペーパーやウェビナーの申し込みなど、聞く項目が同じフォームを大量に置きたい
  • サイトのHTMLを自分たちで編集できる
  • フォーム経由の判別ができれば、あとはワークフローで分岐させたい

向いていない場合

  • ページごとに聞く項目が変わる(項目を統一できない時点で成立しません)
  • サイトのHTMLを編集できない、または編集を依頼するたびに時間がかかる
  • フォームの数がまだ上限に達しておらず、プラン内で足りている

フォーム数が上限に届いていないうちは、この方法を使う必要はありません。 HTMLの書き換えという手間が毎回発生するため、上限に達してから検討するほうが結果的に速く済みます。

つまずきやすい点

1. 初期値の書き換えを忘れる

ページに埋め込んだあとHTMLの初期値を直し忘れると、すべての問い合わせが同じ経路として記録されます。フォームを設置したら、テスト送信して隠し項目の値がZoho CRMに正しく入るかを毎回確認してください。

2. 設置URLを具体的に指定してしまう

「*」ではなく特定のURLを入れると、そのページでしかフォームが動作しません。使い回しが前提なので、ここは必ずワイルドカードにします。

3. 組み込みやiFrameで貼ってしまう

HTMLを書き換える前提の方法のため、ソース以外では動きません。埋め込み形式は取得時に選ぶので、コードを取る段階で間違えないようにしてください。

まとめ

Zoho CRMのWebフォームは、タブごとにスタンダード5・プロフェッショナル10といった上限があります。1つのフォームを使い回し、隠し項目の初期値でフォームを判別すれば、この上限を超えて運用できます。

条件は、項目を共通の基本項目に統一すること、設置URLをワイルドカードにすること、埋め込みをソース形式にすることの3つです。初期値に合わせてワークフローで返信メールを分ければ、一次対応まで自動化できます。

Zoho CRMの機能と料金はZoho CRMの料金と機能、Zohoの導入・運用支援はZoho 導入・運用支援、CRM全般の設計はCRM構築・運用をご覧ください。設定でお困りの場合はお問い合わせからご相談ください。

FAQよくあるご質問

Q. Zoho CRMのWebフォームは何個まで作れますか?

タブごとの上限は、無料プランが1フォーム、スタンダードが5フォーム、プロフェッショナルが10フォーム、エンタープライズが20フォーム、アルティメットが100フォームです。見込み客と連絡先でそれぞれこの数まで作れます。問い合わせ登録のWebフォームはプロフェッショナル以上で利用できます。

Q. 上限を超えてフォームを増やすにはどうしますか?

1つのWebフォームを複数ページで使い回し、隠し項目の初期値でどのフォーム経由かを判別します。手順は4つです。1つ目にフォームの項目を共通の基本項目だけに統一する。2つ目に隠し項目を作り初期値を設定する。3つ目に設置URLをアスタリスク(ワイルドカード)にする。4つ目に埋め込みコードをソース形式で取得し、ページごとに初期値のHTMLを書き換えます。

Q. どの項目をフォームに置けばよいですか?

企業名・URL・電話番号・氏名など、どのページでも共通して聞ける一般的な項目だけに絞ってください。1つのフォームを使い回す方法なので、ページごとに項目が変わると成立しません。ページ固有の質問を入れたい場合は、この方法ではなく別のフォームを作る判断になります。

Q. 埋め込みは組み込みやiFrameでもよいですか?

ソースを選んでください。Zoho CRMのWebフォームはソース・組み込み・iFrameの3つの方法で埋め込めますが、この方法はページごとにHTMLの初期値を書き換える前提のため、ソース以外では動作しません。HTMLを編集するので、一部HTMLの知識が必要になります。

Q. 設置URLはなぜワイルドカードにするのですか?

1つのフォームを複数のページで使うためです。フォームを設置するURLの欄にアスタリスクを入れると、どのURLに設置してもフォームが正しく動作します。逆に特定のURLを指定すると、そのURLでしかフォームが動かず、使い回しができなくなります。

出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。

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