Zoho MarketingHubのポップアップ(Smart pop-ups)の作り方と設定手順
Zoho MarketingHubのポップアップは、左メニューのLead GenからSmart pop-upsを開き、デザイン・表示ページ・配信スケジュールの3つを設定すれば公開できます。所要は30分ほど。配信開始後にPagesを変更できないという制約と、除外設定ができない点まで画面付きで解説します。
Zoho MarketingHubのポップアップは、左メニューの[Lead Gen]から[Smart pop-ups]を開き、デザイン・表示ページ・配信スケジュールの3つを設定すれば公開できます。 所要は30分ほどです。
先に知っておくべき制約が1つあります。 表示するページを指定する[Pages]の設定は、一度配信を開始すると後から変更できません。ここだけは公開前に確定させてください。
この記事では、エンゲージメントポップアップの作成手順を画面付きで解説します。
なお、この記事の画面と機能は2024年時点のものです。 Zoho側の製品構成の変更により、名称や画面が変わっている可能性があります。現在の製品名・提供状況・機能の対応範囲は、Zoho公式サイトで確認してください。
Zoho MarketingHubとは何か
Zoho MarketingHubは、Zoho CRMなどを展開するZoho社が開発したマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
見込み顧客の創出から育成、評価まで、Web上で行われる施策を一元的に管理できます。 Zoho CRMとも連携できるため、Webやメールで反応があった顧客をZoho CRM上で管理し、商談・受注につなげられます。
MAツールでは、データの一元管理やCRMとの連携が難しくなることがあります。Zoho MarketingHubはZoho CRMと同じZoho社の製品のため、プログラムの知識がなくても顧客データの一元管理ができます。
CRMとMAの役割の違いはCRMとMAの違いで扱っています。
ポップアップはどこから作るのか
ポップアップ機能とは、Webサイトの訪問者に案内を出し、特定のページへ誘導したり、メールアドレスなどの顧客情報を取得したりするための機能です。
どのタイミングでどのポップアップを出すかは、訪問者の状態と、その人にどう動いてほしいかによって変わります。 全員に同じものを出しても効果は出ません。
ステップ1:Smart pop-upsを開く
Zoho MarketingHubにログインします。下記画像はログイン直後のホーム画面です。

左のメニューから[Lead Gen]を選択し、その中にある[Smart pop-ups]を選択します。

[Create pop-up]を押します。

ステップ2:ポップアップの種類を選ぶ
Zoho MarketingHubには2種類のポップアップがあり、どちらを作るかを選択します。
- サインアップポップアップ
- エンゲージメントポップアップ
この記事では、エンゲージメントポップアップの作り方を説明します。

デザインはどう設定するのか
エンゲージメントポップアップを選択すると、デザインを選ぶ画面から始まります。

テンプレートを選ぶ
デフォルトで使えるポップアップテンプレートが多数用意されています。ただしテンプレートは英語のみのため、日本語に変更する必要があります。
テンプレートは3タイプに分かれます。
- レギュラー
- 縦長
- 横長
縦長は表示サイズがかなり大きいため、特別な目的がない場合は避けてください。 横長はPCでの表示に適していますが、スマートフォンなどではみ出すため、配信先をPCに限定する必要があります。


各パーツを設定する
テンプレートを選んだら、左側のメニューでデザインと文言を変更します。設定するのは次の5つです。
- ポップアップのボディ
- 表示させるテキスト
- ボタン
- ポップアップを非表示にさせるボタン
- 透過(透明度)

まず[ポップアップのボディ]を変更します。設定項目は以下のとおりです。
- Background image:背景画像の設定
- Image Opacity:画像の透過度
- Border radius:境界線の丸み
- Background:背景色
- Border:境界線の色
- Width:横幅
- Height:縦幅

次に[テキスト]を編集し、背景画像やテキスト内容を変更します。ここで表示されるテキストが、クリックされるかどうかを分けます。 このポップアップを押すと訪問者にどんな利点があるのかを考えたうえで文言を設定してください。

次に[ボタン]を設定します。[On Click redirect to]でボタンを押したときの遷移先を指定し、[Same Tab]と[New Tab]で、現在のページを切り替えるか新しいタブで開くかを設定します。

次に[ポップアップの削除ボタン]のデザインを選択します。

最後に[透過度]を設定します。必須ではありませんが、ポップアップが目立ちすぎる場合は透過度を上げると主張を和らげられます。

右上の[Preview]ボタンを押すと、実際のWebサイトでどのように表示されるのかを確認できます。

どのページに表示させるかをどう決めるのか
設定画面から[Pages]を選択します。
この[Pages]は、一度配信を開始してしまうと後から変更できません。 設定内容は慎重に確認してください。

ドメインと表示対象を決める
まず、どのドメインでポップアップを表示させるのかを設定します。Zoho MarketingHubでは複数のドメイン(Webサイト)を登録できるため、複数のメディアを持っている場合は対象を選択します。
次に、誰に対して表示させるのかを選択します。
- Anonymous visitor:名前がわかっていない訪問者
- Known visitor:名前がわかっている訪問者
- Both:上記の両方
ここでの「名前がわかっている」は、Zoho MarketingHub上で個人を特定できているかどうかを指します。メールアドレスなどとともに過去の訪問履歴をもとに個人が特定できている場合、その人に対して表示させるという指定になります。

対象ページを決める
次に、どのページを配信対象とするのかを選択します。この設定では「このページのみを除外する」という指定ができません。 対象は含める側で組み立ててください。

表示条件を決める
どのような基準でポップアップを表示させるのかを設定します。自然検索で来た人のみに表示させる、特定の設定タグを経由してきた人のみに表示させるといった指定ができます。

Sourceの設定で指定できるのは次の4種類です。
- Goals:別機能で設定した「ゴール」の条件を満たした訪問者
- Missed goals:別機能で設定した「ゴール未達成」の条件に当たる訪問者
- Source:どこ経由でWebサイトに訪問したのか
- Medium:Webサイトにパラメータを設定していた場合などに使用

[Source]を選択した場合は、検索エンジンから来たのか、Facebookから来たのかといった流入元を選択できます。

配信のタイミングはどう設定するのか
最後に、ポップアップをいつ配信するのかを設定します。

配信日時を設定すると、期間を限定した訴求ができます。キャンペーンで期間が決まっており、その時間だけ特定のページへ誘導したい場合は、あらかじめスケジュールを設定しておけば、手動でのオンオフの切り替えが不要になります。

設定後は[Activate]で有効にします。

ステータスの確認を忘れないでください。 [Active]なら配信中、赤くなっていれば停止、グレーなら下書きの状態です。

つまずきやすい点
1. Pagesを決めきらないまま配信を開始する
配信開始後は変更できません。対象ドメイン、表示対象、対象ページの3つを紙に書き出してから設定に入ってください。
2. 訪問者全員に同じメッセージを出す
訪問者の状況によって、出すべき内容も誘導したいページも変わります。仮説を立てずに全ページへ同じものを出すと、離脱の原因になるだけです。
3. 英語のテンプレートをそのまま公開する
テンプレートは英語のみで用意されているため、文言の差し替えが必須です。プレビューで日本語表示を確認してから公開してください。
向いている場合と向いていない場合
Zoho MarketingHubのポップアップが向いている場合
- 複数のWebサイト(ドメイン)を運用しており、まとめて管理したい
- 流入元やゴールの達成状況で表示を出し分けたい
- 期間限定のキャンペーンで、時間指定の表示を組みたい
別の手段を検討したほうがよい場合
- Zoho MarketingHubは日本語でのサポート対象外のため、日本語での問い合わせ体制を重視する場合
- すでにZoho Campaignsを使っている場合。メール配信のZoho Campaigns側にもポップアップ機能があるため、まずそちらから試せます
当社では、Zoho MarketingHub単体よりも、Zoho CRM・Zoho SalesIQ・Zoho Campaignsの3つを連携させる構成をおすすめしています。

3製品を連携させる手順はZohoでMAを始める設定手順にまとめています。
まとめ
Zoho MarketingHubのポップアップは、[Lead Gen]から[Smart pop-ups]を開き、デザイン・表示ページ・配信スケジュールの3つを設定すれば公開できます。
注意点は2つです。 Pagesは配信開始後に変更できないこと、そして「このページのみ除外」という指定ができないことです。
製品名や画面はZoho側の変更で古くなる可能性があります。 実際に設定する前に、Zoho公式サイトで現在の提供状況を確認してください。
トライエッジはZoho社認定パートナーとして、Zoho社のマーケティングオートメーション関連ツールの導入・運用支援・運用代行を行っています。支援内容はZoho 導入・運用支援、MAとCRMの連携の考え方はMAとCRMの連携をご覧ください。どのアプリが適しているか分からないといったご相談はお問い合わせから承ります。
FAQよくあるご質問
Q. Zoho MarketingHubのポップアップはどこから作成しますか?
4ステップです。Zoho MarketingHubにログインする、左のメニューからLead Genを選ぶ、その中のSmart pop-upsを選ぶ、Create pop-upを押してサインアップポップアップかエンゲージメントポップアップかを選ぶ、の順です。そのあとデザイン、表示ページ、配信スケジュールの3つを設定すると公開できます。所要は30分ほどです。
Q. 設定でやり直しがきかない項目はありますか?
あります。表示するページを指定するPagesの設定は、一度配信を開始してしまうと後から変更できません。ドメイン、表示対象(Anonymous visitor・Known visitor・Both)、対象ページを決める画面なので、公開前に内容を確認してください。加えて、このページのみを除外するという設定はできないため、対象の指定は含める側で組み立てます。
Q. テンプレートはそのまま使えますか?
そのままでは使えません。用意されているテンプレートは英語のみのため、日本語への差し替えが必要です。テンプレートはレギュラー・縦長・横長の3タイプがあり、縦長は表示サイズが大きいため特別な目的がない場合は避けてください。横長はPCの表示に適していますが、スマートフォンでははみ出すため、配信先をPCに限定する必要があります。
Q. 表示するタイミングは指定できますか?
できます。配信日時を設定する画面があり、キャンペーンの期間が限定されている場合などに、あらかじめスケジュールを組んでおけます。設定後はステータスを確認してください。Activeなら配信中、赤くなっていれば停止、グレーなら下書きの状態です。
Q. どんな条件で出し分けられますか?
Sourceの設定で4種類を指定できます。別機能で設定したゴールを達成した訪問者、ゴール未達成の訪問者、Webサイトへの流入元、パラメータを設定している場合のMediumです。たとえば自然検索から来た人にだけ表示する、特定のタグを経由した人にだけ表示するといった指定ができます。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月15日更新。