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HOME MEDIA AEO 2026年8月15日

相互リンクの依頼が来たら受けるべきか:Googleの規定と、AI検索での実際

相互リンクの依頼メールが届いたとき、受けるべきかを判断するための記事です。Googleのスパムポリシーの原文、受けてよい場合と危険な場合の線引き、依頼メールを見分ける6つの点、返信すべきかどうかを整理しました。あわせて、当社が相互リンクを一件も行わずにAI検索で引用されている実測も示します。

結論から言えば、面識のない企業から届く相互リンクの依頼は、受けないことをおすすめします。Googleがスパムポリシーで明示的に挙げている行為であり、しかも得られるものがほとんどないためです。

当社にも月に数件、同じ形式のメールが届きます。「関連性の高い企業様と」「双方に価値のある形で」といった言い回しで、互いの記事ページに相手方へのリンクを置き、あわせてニュースページで告知しませんか、という内容です。

この記事では、Googleが実際に何と書いているかを確認したうえで、受けてよい場合との線引き、依頼メールの見分け方、そしてAI検索の時代に何が効くのかを整理します。

Googleは何と書いているか

Google検索セントラルの「スパムに関するポリシー」に、リンクスパムの具体例が列挙されています。そのなかにこの一文があります。

過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する

出典:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(2026年5月18日更新時点)

同じ項目のなかで、リンクの売買と並べて挙げられています。 つまりGoogleは、金銭を介した被リンクの購入と、相互リンクの取り決めを、同じ種類の行為として扱っているということです。

Googleはまた、ポリシーに違反しているサイトについて「検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります」と記載しています。

それでも「相互リンク=即アウト」ではない

ここは正確に理解しておく必要があります。相互にリンクが張られている状態そのものが違反なのではありません。

たとえば次のようなものは、自然に発生するリンクです。

  • 導入事例のページで顧客企業を紹介し、顧客側の実績ページからも紹介されている
  • 販売パートナーとして相互に掲載されている
  • 共同でセミナーを開催し、双方が告知ページを持っている
  • 記事のなかで他社のサービスを参照し、相手も別の文脈で自社を参照している

判断の分かれ目は、順序です。

実態判断
自然関係が先にあり、その結果としてリンクが生まれた問題ない
不自然リンクを得るために関係をつくったポリシーが指す行為

Googleのポリシーが「過剰な」と限定しているのも、また「相互リンクのみを目的として」と目的に言及しているのも、この区別を示しています。取引がある会社を紹介するのをためらう必要はありません。

依頼メールの見分け方

判断に迷ったときは、次の点を確認してください。当てはまる数が多いほど、リンク獲得そのものが目的である可能性が高くなります。

  1. 面識がなく、取引実績もない
  2. 相手が自社の記事を具体的に挙げていない(「貴社のサイトを拝見し」で終わり、どの記事のどこに触れたかがない)
  3. リンク先として自社の「公式HP」や「トップページ」を指定してくる(記事の内容と関係なくトップに向かうリンクは、文脈ではなく評価の受け渡しが目的です)
  4. 掲載場所を後から調整すると書かれている(先に取り決めがあり、内容は後付けである証拠です)
  5. 「SEO上の自然さを考慮して」といった表現がある(自然でないことを前提にした言い回しです)
  6. 相手サイトの記事数が極端に多く、タイトルが定型的(「◯◯とは?仕組み・使い方・注意点を解説」のような型が数千本並んでいる場合があります)

6については、実際に相手のブログ一覧を開いて、ページ送りの最終番号を見るのが早い確認方法です。

受けると何が起きるか

1. リスクを負うのは自社側です

リンクを設置するのは自社のサイトです。相手のサイトが後にどう評価されるかを、自社は制御できません。相手が同じ依頼を数百社に送っていた場合、自社はその網の一部として認識されます。

2. 記事の質が下がります

文脈と関係のないリンクが本文に入ります。読んだ人にとっては話が飛ぶ箇所になり、離脱の理由になります。リンクは読者のためにあるもので、順位のためにあるものではありません。

3. 一度受けると続きます

「相互リンクに応じる会社」として扱われ、依頼が増えます。断る手間が増えるだけで、実質的な見返りはありません。

AI検索では、被リンクは効くのか

ここが本題です。検索の主戦場がAIの回答に移りつつあるいま、被リンクを増やす取り組みにどれだけ意味があるのかという問題です。

AIは、質問に対する答えとして使える記述を探しています。 被リンクの本数を数えて引用先を決めているわけではありません。引用されるのは、その質問に正面から、短く、言い切った形で答えている箇所です。

当社の実測を示します。当社は相互リンクの取り組みを一件も行っていません。 そのうえで、Copilotでの被引用340回、Citation Share 50%を記録しています。

やったことは被リンクの獲得ではなく、次の3つです。

やったこと内容
質問に答える形に書き直す結論を先頭に置き、1つの見出しで1つの問いに答える
FAQを構造化データで持つ想定質問と回答を機械が読める形で提供する
一次データを載せる自社で測った数字を出す。他所にない記述は引用されやすい

相互リンクを100本増やしても、この3つのどれも進みません。 AI検索での可視性を上げたい場合、リンク交換に使う時間を記事1本の書き直しに充てたほうが、はるかに直接的です。

詳しい進め方はAEO対策の始め方、効果の測り方はAEOの効果測定にまとめています。

依頼が来たときの対応

返信しないのが最も手間がかかりません。 何らかの反応を返すと、送信先リストで「反応あり」として扱われ、別の担当者や別の切り口で再送されることがあります。

社内で判断がぶれないよう、「外部サイトとの相互リンクは一律お受けしない」と決めておく運用をおすすめします。都度検討すると、担当者ごとに判断が変わり、時間も取られます。

返信する場合は一文で十分です。

恐れ入りますが、外部サイトとの相互リンクはお受けしておりません。

理由は書かないでください。 書くと反論の余地が生まれ、やり取りが続きます。

なお、実態のある提携先から「事例として掲載したい」と相談された場合は、これとはまったく別の話です。その場合は掲載内容を確認したうえで、通常の取引判断として進めてください。

まとめ

相互リンクの依頼は、Googleがスパムポリシーで「過剰な相互リンク」として明示的に挙げている行為に当てはまります。違反しているサイトは掲載順位が下がる可能性があるとGoogleは記載しており、リスクを負うのはリンクを設置する自社側です。

ただし、相互にリンクがある状態そのものが問題なのではありません。実態のある関係から自然に生まれたリンクは通常のことです。分かれ目は、関係が先にあったのか、リンクのために関係をつくったのかという順序にあります。

そしてAI検索の観点では、そもそも被リンクの本数は引用の決め手になりません。当社は相互リンクを一件も行わずに、Copilotでの被引用340回、Citation Share 50%を得ています。 質問に答える形に書き直し、FAQを構造化データで持ち、自社で測った数字を載せる。効くのはこの3つです。

トライエッジではAI検索での可視化と改善を支援しています。詳しくはAEO(AI検索最適化)支援をご覧ください。現状の把握は無料AEO診断から始められます。ご相談はお問い合わせより承ります。

FAQよくあるご質問

Q. 相互リンクの依頼メールが届きました。受けても大丈夫ですか?

受けないことをおすすめします。Googleはスパムポリシーの「リンクスパム」の項で、過剰な相互リンク(リンクする代わりにリンクしてもらう取り決め)と、相互リンクのみを目的としたパートナーページの作成を、リンクの売買と並べて明示的に挙げています。面識のない企業から一斉送信で届く依頼は、この形に当てはまります。

Q. 相互リンクはすべてGoogleのポリシー違反になりますか?

いいえ。取引先や提携先を紹介するページから相手方へリンクし、相手方からもリンクされている、という状態は自然に発生するもので問題ありません。線引きは順序にあります。実態のある関係が先にあってリンクが生まれたのか、リンクのために関係を作ったのかです。後者に該当し、かつ規模が大きい場合に問題となります。

Q. 相互リンクを受けると、必ずペナルティを受けますか?

1本受けた時点で順位が下がると決まっているわけではありません。ただしGoogleは、ポリシー違反のサイトは掲載順位が下がったり表示されなくなったりすることがあると明記しています。リスクを負う側が自社であるのに対し、得られるものはほぼないため、割に合わない取り組みだと考えています。

Q. 断りの返信はした方がよいですか?

返信しない対応で問題ありません。何らかの反応を返すと、送信先リストで「反応あり」として扱われ、別の切り口で再送されることがあります。返信する場合は「外部サイトとの相互リンクはお受けしておりません」の一文にとどめ、理由は書かないほうが交渉に発展しません。

Q. AI検索での引用は、被リンクの数で決まりますか?

被リンクだけで決まるものではありません。AIは質問に対する答えとして使える箇所を探しているため、その質問に正面から答えている記述があるかどうかが効きます。当社は相互リンクの取り組みを一件も行っていませんが、Copilotでの被引用340回、Citation Share 50%を記録しています。

出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年8月15日公開。

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