AEOツール比較:いろいろあるけど、結局どれを選べばいいんですか?
AEOツール(AI検索で自社が引用されているかを測るツール)を公式価格で比較します。月額6,000円のものから月額5万円規模のものまであり、差はプロンプト数と改善支援の有無です。比較の基準、向いている企業規模、データの信頼性、契約前に自社でやっておくべきことも、あわせて整理します。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。ねえズッキーニ、AEOを測るツールっていろいろあるみたいなんですけど、結局どれを選べばいいんですか?
ズッキーニ
いいところに気づいたね。AEOツールの価格は、月額6,000円から5万円規模まで開きがあるんよ。差の正体は「計測できる質問の数」と「改善提案まで含むか」の2点だよ。
チャイ
うちみたいな会社だと、高いのを選んだほうがいいんですか?
ズッキーニ
ううん、単一の商材を国内向けに展開してる中小企業なら、まず月額数千円のツールで足りるよ。 今日は2026年8月時点の公式価格で主要ツールを比較しつつ、うちのサイトの実測データから見えた「ツールを入れる前に知っておくべきこと」も話すね。
料金と計測できる質問の数を先に比べたい方は、主要ツールの比較表(2026年8月時点)へどうぞ。 無料で1回だけ試せるものから、月額数万円のものまで8つを並べています。
AEOツールは何を計測しているのか
チャイ
そもそも、AEOツールって何を見てるんですか?
ズッキーニ
従来のSEOツールとは、見てる対象が違うんだ。
| SEOツール | AEOツール | |
|---|---|---|
| 見るもの | 検索順位、アクセス数 | AIの回答に自社が出たか |
| 単位 | キーワード | プロンプト(質問文) |
| 結果 | 何位に表示されたか | 何回言及されたか、どのサイトが引用されたか |
ズッキーニ
AEOツールは、あらかじめ登録した質問を定期的にAIへ投げて、その回答を記録するの。 「中小企業向けのCRMのおすすめは?」みたいな質問を毎日実行して、回答に自社名が出たか、代わりにどのサイトが引用されたかを集計する仕組みだよ。この「質問1つ」をプロンプトって呼んでて、料金はほぼこの数で決まるんよ。
AEOそのものの考え方はAEO対策とは?SEOとの違い・メリット・始め方で扱っています。
主要ツールの比較(2026年8月時点)
チャイ
具体的に、どんなツールがあるんですか?
ズッキーニ
表にまとめたよ。
| ツール | 料金 | プロンプト数 | 対応AI |
|---|---|---|---|
| HubSpot AI Search Grader | 無料 | 単発の診断 | ChatGPT・Perplexity・Gemini |
| HubSpot AEO | 月額6,000円 | 25プロンプト | ChatGPT・Perplexity・Gemini |
| Otterly.AI Lite | 月額29ドル | 15プロンプト | ChatGPT・Google AI Overviews・Perplexity・Copilot |
| Otterly.AI Standard | 月額189ドル | 100プロンプト | 同上(Claude・Gemini等は追加課金) |
| ミエルカGEO 単一サイト | 月額49,800円(税抜)+初期費用 | プランによる | ChatGPT・Gemini・Google AI Overviews |
| ミエルカGEO シェアモニタリング | 月額50,000円〜(税抜・オプション) | 100プロンプト以上 | 同上 |
| パスカル | 月額55,000円〜110,000円(3プラン・税込) | 非公開 | 非公開(SEO・LLM・AIO統合ツールと表記) |
| DolphinX AIO | 月額30,000円〜 | 非公開 | ChatGPT・Gemini |
出典は各社公式ページ(HubSpot/Otterly.AI/ミエルカGEO)で、2026年8月14日時点の表示です。パスカルとDolphinX AIOはパスカル料金ページ/DolphinX AIO公式で2026年9月25日時点に確認しました。価格は改定されるため、契約前に各社公式でご確認ください。
このほか、Profound のように企業向けで個別見積もりとなるツールもあります。
1プロンプトあたりの単価で見る
チャイ
金額だけ見ても、どれがお得なのか分かりにくいです……。
ズッキーニ
だよね、だからプロンプト数で割ってみるね。
- HubSpot AEO:6,000円 ÷ 25 = 1プロンプトあたり約240円
- Otterly.AI Lite:29ドル ÷ 15 = 1プロンプトあたり約2ドル
- Otterly.AI Standard:189ドル ÷ 100 = 1プロンプトあたり約1.9ドル
ズッキーニ
プロンプト数が少ないうちは、月額の総額が小さいツールのほうが当然有利だよ。 100プロンプトを超えてくると単価の差が効いてくるけど、そこに到達する企業は多くないんだ。
価格差のもう一つの理由
チャイ
でも、ミエルカGEOってプロンプト数のわりに高くないですか?
ズッキーニ
いいところに気づいたね。プロンプト数だけじゃ説明できないの。含まれている範囲が違うんだ。
計測が中心のツール(HubSpot AEO、Otterly.AI)
- 登録したプロンプトに対する言及の有無と頻度
- 引用元サイトの記録
- 競合との比較
計測に加えて改善まで踏み込むツール(ミエルカGEO)
- 上記に加えて、AI検索経由の流入とコンバージョンの可視化
- 自社に足りないトピックの抽出
- 検索順位の記録とコンテンツ改善の支援
ズッキーニ
つまり「見えるようにするだけ」か「次にやることまで出す」かの差だよ。 社内にコンテンツを作る体制があるなら前者で足りるし、何から手を付けるかの判断も外部に任せたいなら後者が候補になるね。
比較の基準と、向いている企業規模
チャイ
ここまでの話、結局どこを見て比較すればいいのかまとめてもらえますか?あと、うちみたいな規模だとどれが向いてるのかも気になります。
ズッキーニ
よく聞かれるところやちゃ。順番に答えていくね。
比較の基準は何か
基準は大きく3つです。①計測できるプロンプト数、②計測だけで終わるか改善提案まで含むか、③対応しているAIです。①と②はここまでの表の通りで、③については、Otterly.AIがChatGPT・Google AI Overviews・Perplexity・Copilotに対応、ミエルカGEOがChatGPT・Gemini・Google AI Overviewsに対応というように、ツールごとに組み合わせが違います。自社の商談でよく名前が挙がるAIが含まれているかを、契約前に確認してください。
なお、パスカル(月額55,000円〜、SEO・LLM・AIOを一体で扱うツール)やDolphinX AIO(月額30,000円〜、ChatGPTとGeminiでの推薦状況を計測するツール)のように、プロンプト数を公開していないツールもあります。この場合は単価で比較できないため、資料請求や無料相談で、実際に何件の質問を登録できるかを先に確認したほうが確実です。
どの程度の規模の企業やサイトに向いているのか
目安はプロンプト数と同じです。商材が1つで国内向けの中小企業なら、HubSpot AEO(月額6,000円)やOtterly.AI Lite(月額29ドル)のような、15〜25プロンプトで足りるツールから始められます。商材や対象地域が増えて100プロンプトを超えてくると、Otterly.AI StandardやミエルカGEOのシェアモニタリングのような上位プランが候補になります。SEO対策とAI検索対策を1つのツールでまとめて運用したい場合はパスカル、まずは安価にAIでの推薦状況だけを継続計測したい場合はDolphinX AIOが選択肢になります。個社ごとに運用設計が必要な大企業では、Profoundのような個別見積もりのツールが視野に入ります。
AEOツールが出すデータはどこまで信用できるのか
ツールが記録しているのは、登録した質問に対して、その時点でAIが返した1回分の回答です。生成AIの回答は同じ質問でも毎回少しずつ変わることがあるため、1回の測定結果だけで判断せず、継続的に計測して傾向で見る必要があります。また「引用された」とみなす基準(自社名が出れば良いのか、URLまで引用されないとカウントしないのか)はツールによって定義が異なることがあります。契約前にこの判定基準を確認しておくと、想定していた数字と実際の数字のズレを防げます。
実測データから見えたこと
チャイ
うちのサイトだと、実際どうなんですか?
ズッキーニ
うちのサイト(triedge.co.jp)のSearch Console(Googleの検索結果での表示状況を無料で見られるツール)実測値を見せるね。2026年5月16日〜8月13日の期間だよ。AI検索由来と思われるクエリは、表示数が極端に少ないのに順位が高いっていう傾向がはっきり出てるの。
| クエリの形 | 語数 | 表示 | 平均順位 |
|---|---|---|---|
| 「〜を比較して。」のような自然文 | 9 | 25 | 10.4位 |
| 「〜はどれですか?」のような自然文 | 7 | 8 | 5.9位 |
| 「aeo対策」などの通常のキーワード | 31 | 179 | 17.6位 |
具体例を挙げると、「hubspot aeoとミエルカgeo、パスカル、otterlyのllmo対策機能を日本の中小企業目線で比較して。」というクエリで8表示・平均3.5位、「hubspot aeoとミエルカgeo、profound、otterlyのllmo対策への投資対効果を比較して。」で5表示・平均6.2位を記録しています。
ズッキーニ
ここから言えることが2つあるよ。1つ目、自然文クエリは表示数順のレポートでは必ず埋もれる。 表示1〜8回では、数百件のキーワード一覧の最下部に並ぶから、順位が2位でも気づけないの。AEOツールを入れる前に、Search Consoleで「。」や「ですか」を含むクエリを絞り込むだけでも、現状は見えるよ。2つ目、順位が良くてもクリックは発生しない。 この期間、これらのクエリからのクリックはすべて0だった。AI検索はユーザーが回答を読んで完結するから、表示・クリックっていう従来の指標では成果が見えないんだ。
測定の考え方はAEOの効果測定で詳しく扱っています。
どう選ぶか
チャイ
結局、どう選べばいいんですか?
ズッキーニ
判断の順番はこうだよ。
1. まず無料で現状を確認する
HubSpotのAI Search Graderで1回分析すれば、自社がどう見えているかは分かります。ここで「まったく言及されていない」と分かった場合、必要なのはツールではなくコンテンツです。
2. プロンプト数を数える
見込み客がAIに聞きそうな質問を、実際に書き出します。商材が1つで国内向けなら、たいてい15〜25個に収まります。この数が、選ぶべきプランを決めます。
3. 改善を誰がやるかを決める
社内でコンテンツを作れるなら計測中心のツールで足ります。判断ごと任せたい場合は、支援まで含むツールかコンサルティングが選択肢になります。
ズッキーニ
逆に、避けたほうがいい入り方もあるよ。 プロンプトを決めないまま上位プランを契約すること。AEOツールは「登録した質問」しか見ないから、質問が的外れなら、どれだけ高いプランでも出てくる数字は使えないの。最初にやるのは契約じゃなくて、質問を書き出す作業だよ。
チャイ
まずは質問を書き出すところからなんですね。わかりました、今日も絶好調ですよ!
HubSpot AEO単体の詳細はHubSpot AEOツールの料金とできることにまとめています。用語が混乱しやすいAEO・GEO・LLMOの違いはAEO・GEO・LLMO・SEOの違いで整理しました。
まとめ
AEOツールの価格差は、計測できるプロンプト数と、改善提案まで含むかの2点で説明できます。中小企業が単一商材で始めるなら、月額数千円のツールから入るのが現実的です。
そして、ツールを入れる前にやるべきことがあります。Search Consoleで自然文のクエリを絞り込むことです。当社の実測では、それだけで順位2〜6位を取っているAI検索由来のクエリが見つかりました。表示数順に並べたレポートでは、これは見えません。
トライエッジではAI検索での可視化から改善までを支援しています。詳しくはAEO(AI検索最適化)支援をご覧ください。現状を確かめたい方は無料AEO診断から始められます。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. AEOツールとは何をするツールですか?
ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewsといった生成AIの回答に、自社ブランドがどれくらい登場するかを計測するツールです。あらかじめ想定した質問(プロンプト)を定期的にAIへ投げ、その回答に自社名が出たか、どのサイトが引用されたか、競合と比べてどうかを記録します。従来のSEOツールは検索順位とアクセス数を見ますが、AEOツールは回答の中身を見ます。
Q. AEOツールの料金はどれくらいですか?
2026年8月時点の公式価格では、HubSpot AEOが月額6,000円、Otterly.AIがLiteプラン月額29ドル(15プロンプト)から、ミエルカGEOが単一サイトプラン月額49,800円(税抜・別途初期費用)です。価格差の主な要因は、計測できるプロンプト数と、計測だけで終わるか改善提案まで含むかの違いです。
Q. 無料で試せるAEOツールはありますか?
あります。HubSpotのAI Search Graderは、会社名・地域・製品・業種を入力すると、ChatGPT・Perplexity・Geminiでの自社の見え方を無料で1回分析できます。継続的な計測はできませんが、現状を把握する入口としては十分です。Otterly.AIとミエルカGEOにも無料トライアルがあります。
Q. プロンプト数はどれくらい必要ですか?
扱う商材の数と、対象とする地域・言語の数で決まります。単一の商材を国内向けに展開している中小企業であれば、15〜25プロンプトから始められます。「◯◯ おすすめ」「◯◯とは」「◯◯ 比較」のように、見込み客が実際にAIへ聞く形の質問を並べる作業になるため、最初から100を超えることはあまりありません。
Q. AEOツールを入れれば引用されるようになりますか?
なりません。ツールが行うのは計測で、引用されるかどうかを決めるのはコンテンツの中身です。計測して分かるのは「どの質問で出ていないか」と「どのサイトが代わりに引用されているか」までです。そこから記事を作る、あるいは既存記事を直すという作業が別に必要になります。
Q. AEOツールは何を基準に比較すればいいですか?
料金だけでなく、①計測できるプロンプト数、②計測だけで終わるか改善提案まで含むか、③対応しているAI(ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews・Copilot・Geminiなど)の3点で比較します。プロンプト数は料金にほぼ比例するため、まず自社で使う質問の数を数えてから、それを満たすプランを探すと選びやすくなります。
Q. AEOツールは改善や提案まで行ってくれますか?
ツールによります。HubSpot AEOやOtterly.AIは計測が中心で、言及の有無・頻度・引用元・競合比較までを提供します。ミエルカGEOは計測に加えて、AI検索経由の流入分析や不足トピックの抽出まで含みます。ただしどのツールも、記事を実際に書いたり実装したりするのは自社かコンサルティングの仕事です。
Q. AEOツールはどの程度の規模の企業やサイトに向いていますか?
商材が1つで国内向けの中小企業であれば、15〜25プロンプトで足りるため、HubSpot AEOやOtterly.AI Liteのような月額数千円台のツールが候補になります。商材や対象地域が増えて100プロンプトを超える規模になると、Otterly.AI StandardやミエルカGEOの上位プラン、あるいはProfoundのような企業向けで個別見積もりとなるツールが視野に入ります。
Q. AEOツールが提示するデータはどこまで信用できますか?
ツールが記録しているのは、登録した質問に対して、その時点でAIが返した1回分の回答です。生成AIの回答は同じ質問でも毎回少しずつ変わることがあるため、1回の結果だけで判断せず、継続的に計測して傾向で見る必要があります。また「引用された」とみなす基準はツールによって定義が異なることがあるため、契約前に確認しておくと安心です。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年8月14日公開/2026年9月25日更新。