HubSpot AEOの料金とできること:月額6,000円で何が見えるか
HubSpot AEOは月額6,000円で、ChatGPT・Perplexity・Geminiでのブランド言及を継続的に追跡できるツールです。HubSpotの契約がなくても単体で使えます。無料のAI Search Graderとの違い、25プロンプトで足りるのか、導入前に確認すべき点を公式情報をもとに整理します。
HubSpot AEOは、ChatGPT・Perplexity・Geminiの回答に自社ブランドがどれくらい登場するかを継続的に追跡するツールです。2026年8月時点の日本語公式ページでは月額6,000円と表示されています。
注目すべきは、HubSpotの他製品を契約していなくても単体で使える点です。 CRMもMarketing Hubも使っていない企業が、このツールだけを契約できます。
この記事では、無料版との違い、25プロンプトという上限の意味、そして導入前に確認しておくべき点を、公式情報をもとに整理します。
HubSpot AEOは何をするツールか
やっていることは単純です。あらかじめ登録した質問(プロンプト)を、定期的にAIへ投げて回答を記録します。
記録するのは次の4つです。
- 回答の中に自社ブランドが登場したか、何回登場したか
- どの情報源(サイト)が引用されたか
- 同じ質問で競合がどれくらい登場しているか
- どのような文脈・トーンで語られているか
たとえば「中小企業向けのCRMのおすすめは?」という質問を毎日実行し、自社が出た日と出なかった日、代わりに引用されたサイトを一覧で見られる、という状態になります。
従来のSEOツールは検索順位とアクセス数を見ますが、AEOツールは回答の中身を見ます。 そもそも計測している対象が違います。
AEOという考え方そのものはAEO対策とは?SEOとの違い・メリット・始め方で扱っています。
料金と契約の条件(2026年8月時点)
| 内容 | |
|---|---|
| 料金 | 月額6,000円(日本語公式ページの表示) |
| HubSpot契約 | 不要(このツール単体で契約できる) |
| 対応AI | ChatGPT・Perplexity・Gemini |
| プロンプト数 | 25プロンプト |
| 無料トライアル | あり |
英語版の公式ページでは月額50ドル、年間一括払いの場合は月あたり45ドルと案内されており、プロンプトは上限なく追加購入できるとされています。
金額は改定されることがあります。契約前にHubSpot公式のAEOページで最新の条件をご確認ください。
無料のAI Search Graderとの違い
HubSpotには、無料で使えるAI Search Graderというツールもあります。混同しやすいので整理します。
| AI Search Grader | HubSpot AEO | |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 月額6,000円 |
| 性質 | 単発の診断 | 継続的な計測 |
| 入力するもの | 会社名・地域・製品・業種 | 追跡したいプロンプト |
| 分かること | 現時点でのブランドの見え方 | 時系列の変化と競合との差 |
AI Search Graderは、会社名などを入力すると、AIが業界の調査でよく使う質問を自動的に実行し、ブランドの立ち位置・センチメント・情報源の質などをレポートにして返します。自社だけでなく競合を入力して分析することもできます。
順番としては、まず無料のGraderで現状を見るのが合理的です。 ここで「まったく言及されていない」と分かった場合、必要なのは計測ツールではなく、引用され得るコンテンツです。継続計測はその後で構いません。
25プロンプトは足りるのか
契約前に最も判断しにくいのがここです。目安を示します。
プロンプト数は「商材の数 × 対象地域・言語の数」で増えます。
- 商材が1つ、国内向けのみ → 15〜25で足りることが多い
- 商材が3つ、国内向けのみ → 50前後
- 商材が1つ、複数言語 → 言語の数だけ倍増
単一のサービスを国内のBtoB市場向けに提供している企業であれば、25で始められます。
重要なのは、契約前にプロンプトを実際に書き出すことです。 見込み客がAIに聞きそうな質問を、次の型で並べます。
- 「[カテゴリ]の おすすめは?」
- 「[課題]を解決するには?」
- 「[自社製品]と[競合]はどちらがいい?」
- 「[カテゴリ]の 費用相場は?」
- 「[業種]向けの[カテゴリ]は?」
書き出してみると、25を超えないことのほうが多いはずです。 逆に、書き出せない場合は、まだツールを入れる段階ではありません。
導入前に確認しておくこと
公式情報だけでは判断できない点があります。ここは正直に書きます。
1. CRMデータからのプロンプト自動提案は、公式に確認できません
「CRMのデータをもとに追跡すべきプロンプトを提案してくれるか」という点は、2026年8月時点の公式ページでは記載を確認できませんでした。案内されているのは、追跡したいプロンプトを自分で登録する使い方です。
2. コンテンツ改善までの一気通貫は、製品構成によります
HubSpot AEOは単体契約が可能な一方、記事の作成・公開はContent HubやMarketing Hubの領域です。「公開から追跡まで同じ画面で完結するか」は、どの製品を契約しているかで変わります。 Marketing Hubの料金はHubSpot Marketing Hubの料金と機能にまとめています。
3. 計測できても、改善は別作業です
これはHubSpot AEOに限りません。ツールが出すのは「どの質問で出ていないか」「代わりにどこが引用されているか」までです。そこから記事を書く、既存記事を直すという作業は人が行います。この工数を確保せずに契約すると、数字を見るだけで終わります。
いずれも無料トライアルで実際の画面を確認すれば判断できる範囲です。他のツールと比べたい場合はAEOツール比較をご覧ください。
どんな企業に向いているか
向いているケース
- すでに記事を継続して出しており、AI検索での効果を確かめたい
- 単一商材を国内向けに展開している(25プロンプトに収まる)
- まず小さく始めて、必要なら広げたい
- HubSpotを使っていないが、AEOの計測だけしたい
慎重に検討したほうがよいケース
- 複数事業・多言語で、25プロンプトでは足りない
- 計測結果を受けてコンテンツを直す担当者がいない
- そもそもAIに言及される材料(記事や事例)がまだない
3つ目に当てはまる場合、先にやるべきはコンテンツです。BtoB企業がどう情報を整えるかはBtoB企業がChatGPTに引用される情報設計の進め方で扱っています。
まとめ
HubSpot AEOは月額6,000円で、HubSpotの契約がなくても単体で使えるAI検索の計測ツールです。対応するのはChatGPT・Perplexity・Geminiで、25プロンプトを継続的に追跡できます。
始めるなら、無料のAI Search Graderで現状を確認し、追跡したいプロンプトを書き出してから契約する順番が確実です。プロンプトを書き出せない段階では、ツールより先にコンテンツが必要になります。
トライエッジはHubSpotの導入支援とAEO支援の両方を行っています。詳しくはAEO(AI検索最適化)支援とHubSpot 導入・運用支援をご覧ください。現状の把握は無料AEO診断からも始められます。
FAQよくあるご質問
Q. HubSpot AEOはいくらから使える?
2026年8月時点の日本語公式ページでは月額6,000円と表示されています。HubSpotの他製品を契約していなくても、このツール単体で利用できます。英語版の公式ページでは月額50ドル(25プロンプト、年間一括払いの場合は月あたり45ドル)と案内されており、プロンプトは上限なく追加購入できるとされています。無料トライアルも用意されています。
Q. HubSpotのAEOツールはChatGPTでのブランド言及を追跡できますか?
できます。公式に対応が明記されているのはChatGPT・Perplexity・Geminiの3つです。登録したプロンプトを定期的に実行し、回答の中で自社ブランドが何回言及されたか、どの情報源が引用されたか、競合と比べてどうかを記録します。
Q. 無料のAI Search GraderとHubSpot AEOは何が違いますか?
AI Search Graderは無料で使える単発の診断ツールで、会社名・地域・製品・業種を入力すると、その時点でのブランドの見え方をレポートとして受け取れます。HubSpot AEOは有料の継続計測ツールで、登録したプロンプトを定期的に追跡し、時系列での変化と競合との差を見られます。まず無料で現状を確認し、継続的に追う必要が出てから有料へ移る、という順番が無理のない使い方です。
Q. HubSpot AEOはCRMデータをもとに追跡するプロンプトを自動提案してくれますか?
2026年8月時点の公式情報では、CRMのデータからプロンプトを自動生成するという記載は確認できません。公式に案内されているのは、追跡したいプロンプトを自分で登録して監視する使い方です。導入前に確認したい機能がある場合は、無料トライアルで実際の画面を見て判断することをおすすめします。
Q. 25プロンプトで足りますか?
扱う商材が1つで、国内向けに展開している企業であれば足りることが多いです。プロンプト数は、商材の数×対象地域・言語の数で増えます。複数の事業を持っている、あるいは海外向けにも展開しているという場合は不足します。まず自社の見込み客がAIに聞きそうな質問を書き出し、いくつになるかを数えてから判断してください。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年8月14日公開。