Zoho CRM無料版でできること・できないこと
Zoho CRMは15日間の有料トライアルが終わると自動で無料版に移り、登録した顧客データはそのまま残ります。基本項目での顧客管理と既定のレポート、メールテンプレート10個までは無料で使え、項目の追加とカスタムレポート、メールの一括配信はできません。向いている人の条件まで整理しました。
Zoho CRMは、初回登録後15日間の有料トライアルが終わると自動的に無料版へ移行します。トライアル中に登録した顧客データは、そのまま残って使い続けられます。
無料版でできるのは、基本項目での顧客管理・営業活動管理、既定のレポート、メールテンプレート10個までの個別送信です。 できないのは、項目の追加(カスタマイズ)、カスタムレポートの作成、メールの一括配信の3つです。
この記事では、Zoho認定パートナーとして導入を支援しているトライエッジが、無料版で使える範囲を機能ごとに整理します。
トライアルが終わるとどうなりますか?
Zoho CRMでは、初回のアカウント登録後15日間、有料プラン(エンタープライズ、プロフェッショナル)をトライアルで使用することが可能です。
トライアル期間終了後に有料プランへの切り替えを行わない場合は、自動的に無料版へと移行します。 トライアル時に登録していた顧客データは期間終了後も無料版に保存されるので、そのまま使い続けることができます。
契約せずに試せるということなので、まず入れてみて判断する進め方が取れます。有料プランの価格と機能差はZoho CRMの料金と機能にまとめています。
顧客管理・営業活動管理はどこまで使えますか?

もともとZohoに入っている基本項目であれば、制限なく使用することができます。たとえば見込み客の顧客情報であれば、
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企業名
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担当者名
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住所
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メールアドレス
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電話番号
などの基本情報はもちろん、
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スカイプID
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Twitterアカウント
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サブメールアドレス
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業界
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従業員数
など、かなり細かい部分まで入力することが可能です。スタッフが入力しやすいように、項目の順番を入れ替えてレイアウトを調整することもできます。
一方、個別で項目を追加する「カスタマイズ」ができない点が有料版との違いです。新たに項目を追加したい場合、「詳細情報」という自由記述欄があるので、社内でルールを決めて活用するのがおすすめです。
トライアル時にカスタマイズで追加した項目に関しては、無料版移行後も入力や確認ができますので、ご安心ください。

Zoho CRM 設定編「顧客情報」①顧客情報の項目カスタマイズ方法

Zoho CRM 設定編「顧客情報」①顧客情報の項目カスタマイズ方法 補足編
レポートはどこまで使えますか?

無料版では、あらかじめ登録されている基本レポートのみ使用することが可能です。基本レポートには、見込み客を業界別に分けて見ることができるレポートや、担当者別に商談や売上をみることができるレポートなど、顧客管理や営業管理に汎用的に使えるものが揃っています。
また、レポートに適用させる日付などの期間は、無料版でも自分で設定することができます。
有料版では、自分たちが必要とする項目やタブを追加した「カスタムレポート」の作成が可能ですが、無料版ではもともとの設定を変更・追加したレポートを作成することができません。
ただし、顧客管理情報と同様に、トライアル期間中に有料プランで作成したレポートは無料期間移行後も使うことが可能です。レポート機能が気になっている場合は、有料期間中にできるだけ多くのパターンのレポートを作り、どんな形が使いやすいかを試しておくのが有効です。
メール機能はどこまで使えますか?

Zoho CRMでは、登録している顧客に対してメールを送信することができます。
無料版では、顧客に送信するメールテンプレートの作成(10個まで)と、それを使ったメールの送信が可能です。初回のお問い合わせに対する返信やカスタマーサポートなど、定型文を使ったメール送信が多い企業には役立ちます。
一方で、メールマガジンなど同じ内容のメールを複数のメールアドレスに一括で配信することができません。 メルマガ配信などの機能が必要な場合は、有料版、またはZoho Campaignsの利用が選択肢になります。
データ件数に上限はありますか?
あります。 無料版にはデータ件数とユーザー数の上限があり、これを超える場合は有料プランが必要です。上限値は改定されることがあるため、最新の範囲はZoho CRMの料金と機能でご確認ください。
注意したいのは、顧客1件がデータ1件とは限らないという点です。「見込み客」の階層が上がると、一つの顧客に対して「連絡先」(個人名)、「取引先」(企業情報)、「商談」や「活動」の情報が分かれて記録されます。管理したい顧客数よりも、消費するデータ件数のほうが多くなると考えておいてください。
無料版が向いているのはどんな人ですか?
無料版は、もともと備わっているタブや項目を使う分には、大きな制限やストレスなく利用できます。ただ「カスタマイズ性」においては、有料版と比べると不自由に感じるかもしれません。下記に当てはまる方に向いています。
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基本的な顧客管理・営業管理のみの目的でCRMツールを利用する
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メールの一括送信機能(メルマガ配信など)をCRMに求めていない
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CRMで管理したい顧客のデータが少ない
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Zoho CRMとZohoの他のビジネスアプリとの連携をチェックしたい(Campaigns / Sales IQ / Surveyなどのツールとは無料版でも連携可能)
つまずきやすい点
1. 無料版で項目設計を試せない
項目の追加は有料版の機能なので、自社に必要な項目が入るかどうかは無料版では検証できません。項目設計を確かめたいなら、15日間のトライアル中に試してください。 トライアル中に作った項目とレポートは、無料版へ移行しても残ります。
2. データ件数を顧客数で見積もる
1顧客が「連絡先」「取引先」「商談」「活動」と複数の階層に分かれて記録されるため、顧客数とデータ件数は一致しません。上限に近づいてから気づくと、移行の判断を急ぐことになります。
3. 無料で始めたのに結局アップグレードする
自動化や一括配信が必要になった段階で有料版が必須になります。必要な機能を先に洗い出し、どのプランが下限になるかを把握しておくと、想定外の追加費用を避けられます。プラン別の比較はZoho CRMの料金にまとめています。
まとめ
Zoho CRMは15日間のトライアル後、自動的に無料版へ移行し、登録済みのデータはそのまま残ります。基本項目での顧客管理、既定のレポート、テンプレート10個までのメール送信までが無料の範囲です。
項目の追加、カスタムレポート、メールの一括配信は有料版の機能です。まず無料版で顧客情報の一元化から始め、自動化が必要になった段階で切り替える進め方が現実的です。
導入から運用定着までの支援はZoho 導入・運用支援をご覧ください。無料版で足りるかどうかの判断からご相談いただく場合はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. Zoho CRMのトライアルが終わるとデータは消えますか?
消えません。初回のアカウント登録後15日間は有料プラン(エンタープライズ、プロフェッショナル)をトライアルで使用でき、期間終了後に切り替えを行わない場合は自動的に無料版へ移行します。トライアル時に登録していた顧客データは、期間終了後も無料版に保存されたまま使い続けられます。
Q. 無料版で顧客情報はどこまで入力できますか?
もともとZohoに入っている基本項目であれば制限なく使えます。見込み客なら企業名・担当者名・住所・メールアドレス・電話番号といった基本情報に加え、スカイプID・Twitterアカウント・サブメールアドレス・業界・従業員数まで入力できます。項目の順番を入れ替えてレイアウトを調整することも可能です。
Q. 無料版で項目の追加はできますか?
できません。個別に項目を追加するカスタマイズは有料版の機能です。新たに項目を追加したい場合は、「詳細情報」という自由記述欄があるので、社内でルールを決めて活用してください。なお、トライアル時にカスタマイズで追加した項目は、無料版へ移行した後も入力や確認ができます。
Q. 無料版でレポートは作れますか?
あらかじめ登録されている基本レポートのみ使用できます。見込み客を業界別に見るレポートや、担当者別に商談や売上を見るレポートなど汎用的なものが揃っており、適用する日付などの期間は無料版でも自分で設定できます。項目やタブを追加したカスタムレポートの作成はできません。トライアル期間中に作成したレポートは移行後も使えます。
Q. 無料版でメールは送れますか?
個別送信は可能です。顧客に送信するメールテンプレートを10個まで作成でき、それを使ったメール送信ができます。一方、メールマガジンのように同じ内容を複数のアドレスへ一括配信することはできません。一括配信が必要な場合は有料版、またはZoho Campaignsの利用が選択肢になります。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。