名刺管理ツールとZoho CRMの連携:メイシーとSansanの違いと選び方
名刺管理ツールとZoho CRMを連携させると、名刺が担当者ごとの管理から会社の資産としての一元管理に変わり、同じ人への重複アプローチを防げます。連携できるのはメイシーとSansanの2つ。溜まった名刺のデータ化に強いメイシーと、人物に紐づけた商談管理ができるSansanの違いを整理しました。
名刺管理ツールとZoho CRMを連携させると、名刺が担当者ごとの管理から会社の資産としての一元管理に変わります。同一人物への重複アプローチを防げるようになります。
Zoho CRMと連携できる名刺管理ツールは、メイシーとSansanの2つです。 溜まった名刺をまとめてデータ化したいならメイシー、人物に紐づけて商談と情報の更新まで管理したいならSansan、というのが大まかな分かれ目です。
この記事では、連携で何が変わるか、2つのツールの違い、そして選ぶときの判断基準を整理します。
Zoho CRMはどんなツールですか?

Zoho CRMは、営業活動や顧客管理に必要な作業を一元管理でき、マルチデバイスに対応しているCRMツールです。 事業規模にかかわらず導入できる価格帯であることから、大企業から中小企業まで使われています。
料金と機能の詳細はZoho CRMの料金と機能にまとめています。
他のツールとの連携性が高いことも特徴です。 ここでは、セールスファネルの入り口にあたる名刺管理ツールとの連携を見ていきます。
名刺管理ツールと連携すると何が変わりますか?
営業担当以外でも、展示会やイベントなどさまざまな接点で見込み客の名刺を得る機会があります。
それらを担当者ごとではなく、会社の資産として一元管理し、活用できる状態にするのが名刺管理ツールです。
名刺を受け取ることは、見込み客を顧客に変えていく過程の最初の重要なステップにあたります。ここでZoho CRMと名刺管理ツールを連携させると、見込み客管理の相乗効果が高まります。
具体的に防げるのは、同じ人への重複アプローチです。 誰がいつ名刺交換したかが全社で見えるため、別の担当者が改めて一から接触する事態がなくなります。展示会で獲得したリードの扱いは展示会後のフォローアップで扱っています。
メイシーとSansanは何が違いますか?

Zoho CRMと連携できる名刺管理ツールには、メイシーとSansanの2つがあります。
メイシー
大量の名刺が溜まっているのにデータベース化していなかった、またこれからデータベース化するマンパワーが社内にない、という企業に向いています。
名刺をメイシーに送るだけで、名刺の両面スキャンと名刺データ入力を代行してもらえます。スマートフォンアプリで名刺詳細をクリックすると、地図アプリ、会社情報、路線などをワンクリックで検索できるため、外出先からの確認もスムーズです。
Sansan
名刺をスキャンするだけでデータベース化してくれるツールです。 スキャンされた名刺情報は、オペレーターによる手入力とAI技術の活用によってデータ化されます。
名刺の人物に紐づけて商談を管理できるため、同一人物に対する重複のアプローチを防ぎ、社内でステータスを共有できます。 また、人事異動や転職などその人物に関する情報が随時アップデートされ、関連した営業担当に都度通知が届くようになっています。
この通知があるかどうかが、2つの大きな違いです。 連絡先が古いまま放置される状態を避けたいなら、更新と通知の仕組みが効きます。
どちらを選べばよいですか?
判断の基準は2つです。
1. 対象が過去の名刺か、これからの名刺か
すでに箱に溜まっている名刺をまとめてデータ化したいなら、送るだけで済むメイシーが向きます。これから受け取る名刺を継続的に管理したいなら、運用の仕組みが必要です。
2. 情報の更新と通知が必要かどうか
異動や転職の情報が更新され、担当者に通知が届く仕組みが必要ならSansanが該当します。顧客の入れ替わりが激しい業界ほど、この差が効きます。
見込客へのアプローチは、地道かつ継続的に行うことが重要です。 自社にとって、継続と実行がスムーズに進むものを選ぶことがポイントです。名刺データを取り込んだ後の優先順位づけはリードクオリフィケーションで扱っています。
つまずきやすい点
1. データ化しただけで終わる
名刺をCRMに入れても、次に何をするかが決まっていなければ、件数が増えるだけです。取り込んだ後に誰がどの順で連絡するかを、先に決めてください。 導入の進め方はCRM導入の流れにまとめています。
2. 重複データの扱いを決めていない
同じ人物の名刺を複数人が交換していると、CRM側に重複が生まれます。取り込み前に、重複をどう判定してどちらを残すかのルールが必要です。
3. モバイルでの取り込み方法を統一していない
スキャンの方法が人によって違うと、データの粒度が揃いません。アプリでの取り込みを使う場合の注意点はモバイルアプリでの名刺スキャンの注意点で扱っています。
まとめ
名刺管理ツールとZoho CRMを連携させると、名刺が担当者単位の管理から会社の資産としての一元管理に変わり、重複アプローチを防げます。
連携できるのはメイシーとSansanの2つで、過去の名刺をまとめてデータ化したいならメイシー、人物に紐づけた商談管理と情報更新まで必要ならSansanが該当します。
トライエッジはZoho認定パートナーとして、Zoho CRMの構築だけでなく日々の運用まで支援しています。導入したもののデータを活用できていないという場合も、Zoho 導入・運用支援、CRM構築・運用をご覧のうえお問い合わせよりご相談ください。
FAQよくあるご質問
Q. Zoho CRMと連携できる名刺管理ツールは何ですか?
メイシーとSansanの2つです。メイシーは名刺を送るだけで両面スキャンとデータ入力を代行してもらえるサービス、Sansanは名刺をスキャンしてデータベース化し、人物に紐づけて商談を管理できるサービスです。すでに溜まっている名刺の量と、今後の運用体制で選び分けます。
Q. 名刺管理ツールと連携すると何が変わりますか?
名刺が担当者ごとの管理から、会社の資産としての一元管理に変わります。展示会やイベントで得た名刺を全社で共有できるため、同一人物への重複アプローチを防げます。名刺を受け取ることは、見込み客を顧客に変えていく過程の最初のステップにあたります。
Q. メイシーはどんな企業に向いていますか?
大量の名刺が溜まっているのにデータベース化できていない企業、そしてデータベース化するマンパワーが社内にない企業です。名刺をメイシーに送るだけで、両面スキャンと名刺データ入力を代行してもらえます。スマートフォンアプリで名刺詳細を開くと、地図アプリや会社情報、路線をワンクリックで検索できます。
Q. Sansanはどんな企業に向いていますか?
名刺の人物に紐づけて商談を管理し、社内でステータスを共有したい企業です。人事異動や転職などの情報が随時アップデートされ、関連した営業担当に都度通知が届くため、連絡先が古いまま放置される状態を避けられます。スキャンした名刺は、オペレーターによる手入力とAI技術の活用でデータ化されます。
Q. どちらを選べばよいですか?
判断の基準は2つです。1つは、過去に溜めた名刺をまとめてデータ化したいのか、これから受け取る名刺を継続的に管理したいのか。もう1つは、名刺情報の更新と通知が必要かどうかです。自社にとって継続と実行がスムーズに進むほうを選んでください。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。