AEO対策で、最初に書くべき記事は何ですか?
結論は、BtoBの購買担当がAIに聞く「それは何か」「いくらか」「どう選ぶか」「どうやるか」「誰向けか」の5種類に答える記事です。質問の集め方は、営業・CSへの問い合わせ、CRMの記録、そしてSearch Consoleの自然文クエリを絞り込む方法の3つを、当社の実例とあわせて整理しました。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。ねえズッキーニ、AEO対策で記事を書こうと思うんですけど、何から書けばいいのか分からなくて……。最初の1本、どうやって決めればいいんですか?
ズッキーニ
いい質問やちゃ。結論から言うと、最初に書くべきは、BtoBの購買担当がAIに聞きそうな「それは何か」「いくらか」「どう選ぶか」「どうやるか」「誰向けか」の5種類の質問に答える記事なんだよ。
チャイ
えっ、いきなり5種類も出てきましたね……。なんでその5つなんですか?
ズッキーニ
検討の初期段階で、購買担当がAIに実際に投げる質問の形がだいたいこの5つに収まるからだよ。今日は、その5種類の中身と、質問の集め方を順番に説明するね。
最初に書くべき記事は、どんな質問に答えるものですか?
BtoBの購買担当がAIに聞きそうな質問は、次の5種類に整理できます。この5種類のどれかに答える記事が、最初の1本の候補です。
| 種類 | 質問の形 | 記事タイトルの例 |
|---|---|---|
| 定義 | それは何ですか? | 「AEOとは何ですか?」 |
| 価格 | いくらですか? | 「AEO対策を外部に頼むと費用はいくらですか?」 |
| 比較・選定 | どう選べばいいですか?/どちらがいいですか? | 「AEO対策を任せる会社の選び方」 |
| 手順 | どうやるんですか? | 「AEO対策、最初の1か月でやること」 |
| 適性 | どんな会社・場合に向いていますか? | 「AEOはどんな会社に向いていますか?」 |
この5種類の質問は、検討の入り口で聞かれるものです。 個別の実装の細かい話より先に、まずこの5つを埋めるほうが、比較の土俵に載りやすくなります。実際のタイトルの作り方はAIに引用される記事の書き方にまとめています。
なぜこの5種類の質問から始めるといいんですか?
理由は、BtoBのAI検索では、購買担当が複数のベンダー名を並べて比較を依頼する質問が実際に発生しているからです。
当社サイト(triedge.co.jp)のSearch Consoleでも、次のような依頼型の質問が観測されています(2026年5月16日〜8月13日)。
「bownowとhubspotとsalesforceとzohoとadobeのアンケートフォーム機能を比較してください。優れている順に順位をつけてください。」
このような質問は、人間が検索窓に打ち込む形ではなく、AIへの入力です。ここで比較の候補として名前が挙がらない会社は、そもそも土俵に立てません。 個別記事の出来を磨く前に、まず「それは何か」「いくらか」「どう選ぶか」「どうやるか」「誰向けか」という、比較の前提になる質問に答えておく必要があります。
BtoB特有のこうした質問の形についてはBtoBのAEO対策で詳しく扱っています。
この質問は、どうやって集めればいいんですか?
チャイ
5種類の質問があるのは分かりましたけど、実際にどんな質問が来てるかって、どうやって調べるんですか?
ズッキーニ
集め方は3つあるよ。順番に紹介するね。
1. 営業・CSに届いた問い合わせの実際の文言
商談中やお問い合わせフォームで、担当者が実際にどんな言葉で質問してきたかの記録です。社内で「こう聞かれるだろう」と想定していた聞かれ方と、実際の聞かれ方がずれていることがよくあります。言い回しをそのまま見出しに近づけるほど、AIが抜き出しやすい形になります。
2. CRMに残っている商談メモ・失注理由
問い合わせから商談までの過程で、CRM(顧客管理システム)に記録が積み上がっています。特に失注理由は「向いていないケース」を書くための材料になり、比較記事で使う価値の高い情報です。CRMの記録を記事にする際の匿名化・同意の手順はAIに引用される「自社にしか書けない情報」って、どこにあるんですか?にまとめています。
3. Search Consoleの自然文クエリ
Search Consoleの検索パフォーマンス画面で、クエリに「。」「ですか」「比較して」「教えて」「おすすめ」を含むもので絞り込みます。句点を検索窓に打つ人はまれなので、句点入りのクエリはほぼAIへの入力です。
当社の場合、この絞り込みで「〜を比較して。」型・「〜はどれですか?」型の自然文クエリが見つかり、表示回数は少ないものの平均順位は上位でした。表示回数順のレポートでは最下部に埋もれてしまうため、この絞り込みをしないと気づけません。詳しいデータと絞り込みの手順はAEOの効果測定で扱っています。
集めた質問を、どうやって記事にすればいいんですか?
集めた質問を、そのまま見出し(H2)にします。見出しを質問文の形にすると、その直下の段落がそのまま「答え」になり、AIが抜き出せる単位になります。 逆に「概要」「特徴」のような名詞の見出しは、どんな質問への答えなのかが伝わりません。
1本の記事に5種類の質問を全部詰め込む必要はありません。1つの記事は1つの質問に答える形にしてください。 そのほうが、あとから記事を増やしたり直したりしやすくなります。構成の型とFAQの入れ方はAIに引用される記事の書き方に、そのまま使えるテンプレートを載せています。
心配しなくていいこと
5種類全部を、最初から均等に埋める必要はありません。 営業・CS・CRM・Search Consoleのどこかで、すでに何度も聞かれている質問があれば、そこが最初の1本です。ゼロから質問を考え出す必要はなく、まずは社内にすでにある記録を見返すところから始めてください。
チャイ
最初の1本は、もう社内のどこかにあるってことなんですね。
ズッキーニ
そうなんだよ。営業への問い合わせ、CRMの失注理由、Search Consoleの自然文クエリ。このどれかを見返せば、もう最初の1本は決まってるはずやちゃ。
チャイ
わかりました、今日も絶好調ですよ!
まとめ
AEO対策で最初に書くべき記事は、BtoBの購買担当がAIに聞きそうな「それは何か」(定義)、「いくらか」(価格)、「どう選ぶか」(比較・選定)、「どうやるか」(手順)、「誰向けか」(適性)の5種類のどれかに答える記事です。
質問の集め方は3つです。営業・CSに届いた問い合わせの実際の文言、CRMに残る商談メモや失注理由、そしてSearch Consoleを「。」「ですか」「比較して」で絞り込んで見つかる自然文のクエリです。当社サイトでも、この絞り込みで比較の依頼型クエリが実際に見つかっています。
集めた質問はそのまま見出しにし、1つの記事は1つの質問にだけ答えてください。全種類を一度に埋める必要はなく、すでに何度も聞かれている質問から着手すれば十分です。
FAQよくあるご質問
Q. AEO対策で、最初に書くべき記事はどう決めればいいですか?
BtoBの購買担当がAIに聞きそうな質問のうち、次の5種類のどれかに答える記事から始めます。「それは何か」(定義)、「いくらか」(価格)、「どう選ぶか」(比較・選定)、「どうやるか」(手順)、「誰向けか」(適性)です。この5種類は、検討の初期段階でAIに投げられやすい質問の形だからです。
Q. なぜこの5種類の質問から始めるといいんですか?
BtoBのAI検索では、購買担当が複数のベンダー名を並べて比較を依頼する質問が実際に発生しているためです。当社サイトのSearch Consoleでも、こうした比較の依頼型クエリが観測されています。比較の土俵に名前が挙がらなければ、個別の記事の出来は問われません。まず土俵に載る質問から埋めるのが優先です。
Q. 書くべき質問は、どうやって集めればいいですか?
3つの方法があります。1つ目は営業やCSに届いた問い合わせの実際の文言です。2つ目はCRMに記録された商談メモや失注理由です。3つ目はSearch Consoleのクエリ一覧を「。」「ですか」「比較して」といった文字列で絞り込む方法で、AIへの入力に近い自然文のクエリが見つかります。
Q. Search Consoleでどうやって自然文のクエリを見つけるんですか?
検索パフォーマンス画面で、クエリに「。」「ですか」「比較して」「教えて」「おすすめ」を含むもので絞り込みます。句点を検索窓に打つ人はまれなので、句点入りのクエリはほぼAIへの入力です。表示回数順のレポートでは最下部に埋もれるため、この絞り込みをしないと気づけません。
Q. 見つけた質問を、そのまま記事のタイトルにしていいですか?
はい、それが最短です。見出しを質問文の形にすると、その直下の段落がそのまま答えになり、AIが抜き出せる単位になります。集めた質問を1本の記事に詰め込まず、1つの記事は1つの質問に答える形にするほうが、あとから量産・改善しやすくなります。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。