HubSpotのスコアリングで日付条件を使う方法:●日前・●日後の起点はいつか
HubSpotのスコアリングで日付条件を使うとき、●日前や●日後の起点はフィルターを確認しているその時点です。加点は肯定的、減点は否定的のフィルターに設定します。特定のページを見たあと2週間再訪問がない場合に減点する設定を例に、条件の書き方と日数の数え方、注意点までを解説します。
HubSpotのスコアリングで「●日前」「●日後」を条件に使うとき、起点になるのはフィルターを確認しているその時点です。
基準日は固定されません。 4月13日に確認しているときは「今=4月13日」、4月15日に確認しているときは「今=4月15日」として計算されます。ここを固定日と勘違いすると、同じレコードなのに日によって条件を満たしたり満たさなかったりする挙動の理由が分かりません。
この記事で扱うのは日付条件の書き方と起点の考え方です。 何点を付けるかという配点そのものの設計はスコアリングとは?属性と行動の配点設計と、営業に渡すしきい値の決め方にまとめています。
HubSpotのスコアリングはどこで設定しますか?
HubSpotスコアリングは、リードの属性や行動などの情報から見込み客を評価する機能です。データを基に見込み客に数値を付与して優先順位をつけ、より有益なコンタクトに対してマーケティングや営業を行えるようになります。
例えば、自社の製品ページを閲覧したユーザーがいたとしたら、製品に興味を持っている可能性が高いと仮定して20点を付与する、などの条件を追加し、累計点数が一定を超えたら営業担当に割り振る、といった活用ができます。
設定はスコア設定のプロパティを使用して行います。HubSpotの画面から設定>データ管理>オブジェクト>プロパティー作成と進みます。すでに、HubSpotによって提供されている[HubSpotスコア]というプロパティが設定されているので、こちらをそのまま活用するのもオススメです。

なお、HubSpotのスコアリングは以下の製品でご利用いただけます。
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Marketing Hub Professional, Enterprise
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Sales Hub Professional, Enterprise
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Service Hub Professional, Enterprise
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Operations Hub Professional, Enterprise
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CMS Hub Professional, Enterprise
いずれもProfessional以上です。 製品名はその後の改称で、Operations HubはData Hub、CMS HubはContent Hubに変わっています。エディションごとの違いはHubSpot Marketing Hubの料金と機能で扱っています。
日付を条件にするにはどう設定しますか?
例として、**「指定のページをユーザーが最初に訪問したのち、その後2週間以内にページビューがなかった場合に減点する」**という設定を作ります。
まず、加点と減点でフィルターが分かれます。 加点をしたい場合は肯定的、減点をしたい場合は否定的のフィルターに条件を設定します。今回は[否定的]のフィルターに設定します。
[条件を追加]から「(ページURL)のページビューが1つ以上ない が次の値未満:14日前」と設定します。

これで、「14日前以内=過去2週間」にページビューがない場合にスコアを減点させることができます。
日数はどのようにカウントされますか?
この日付の設定で覚えておきたいポイントは、●日前・●日後というのが、いつを起点としているのかです。
●日前・●日後というのは、それを確認しているタイミングが「起点」になります。 つまり、4/13に確認しているときには「今=4/13」であり、4/15に確認しているときには「今=4/15」です。
(具体例)
例えば、ある取引があり、「クローズ日」が「4/21」に設定されているとします。フィルターで「取引のクローズ日が次の値よりも多い:今から7日後」と設定している場合、次のようになります。
| 確認した日 | 4/21までの日数 | 条件を満たすか |
|---|---|---|
| 4/13 | 8日後 | 満たす |
| 4/15 | 6日後 | 満たさない |
同じ取引でも、確認する日によって結果が変わります。 これはあくまで一例ですが、このルールを1つ理解しておくと、その他の設定をする際にも応用ができます。
つまずきやすい点は?
1. 固定日と勘違いする
「14日前」を設定した日から数えた特定の日付だと考えると、想定と違う対象が抽出されます。起点は常に「今」です。 設定した日ではありません。
2. 減点だけを入れて加点を忘れる
否定的フィルターだけを作ると、点数が下がる一方になります。行動があったときの加点と、動きが止まったときの減点はセットで設計してください。
3. 減点の期間を短くしすぎる
検討期間が長い商材で2週間の無反応を減点にすると、まだ検討中の相手まで下がります。期間は、自社の平均的な検討期間から逆算してください。 育成施策そのものの設計はリードナーチャリング、点数を渡したあとの動き方はインサイドセールスで扱っています。
まとめ
HubSpotのスコアリングで日付条件を使うとき、●日前・●日後の起点は、フィルターを確認しているその時点です。固定された基準日ではありません。
減点したい場合は否定的フィルターに条件を置き、「(ページURL)のページビューが1つ以上ない が次の値未満:14日前」のように書きます。
そして減点の期間は、自社の検討期間から逆算して決めてください。短すぎると、検討中の見込み客まで下げてしまいます。
トライエッジではスコアリングの設計からHubSpotへの実装、運用の定着までを支援しています。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. HubSpotのスコアリングで●日前・●日後の起点はいつですか?
フィルターを確認しているその時点です。4月13日に確認しているときは今が4月13日、4月15日に確認しているときは今が4月15日として計算されます。基準日が固定されるのではなく、確認するたびに動く点が誤解しやすいところです。
Q. 特定のページを見たあと再訪問がない場合に減点するには、どう設定しますか?
スコアリングの設定で、減点したい場合は否定的のフィルターに条件を追加します。2週間の例であれば、[条件を追加]から「(ページURL)のページビューが1つ以上ない が次の値未満:14日前」と設定します。これで過去2週間にページビューがない場合にスコアを減点できます。
Q. 加点と減点はどこで設定を分けますか?
フィルターの種類で分けます。加点をしたい場合は肯定的のフィルター、減点をしたい場合は否定的のフィルターに条件を設定します。同じスコアプロパティの中で両方を設定できるため、行動があれば加点し、一定期間動きがなければ減点する、という組み合わせが可能です。
Q. 起点が動くと、どんな挙動になりますか?
同じレコードでも、確認する日によって条件を満たしたり満たさなかったりします。たとえばクローズ日が4月21日の取引に対して「今から7日後より多い」という条件を設定した場合、4月13日時点では8日後なので条件を満たしますが、4月15日時点では6日後になるため条件を満たしません。
Q. HubSpotのスコアリングはどの製品で使えますか?
Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations Hub、CMS Hubの各Professional・Enterpriseです。無料版やStarterでは利用できないため、スコアリングを前提に設計する場合はProfessional以上のエディションが必要になります。製品名はその後の改称でContent Hub・Data Hubに変わっています。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2024年4月8日公開/2026年8月14日更新。