HubSpotを使っている会社は、AEO対策で何ができますか?
結論は、HubSpotを使っている会社はAEO対策の材料をすでに持っているということです。ブログ・フォーム・CRMのデータをFAQと構造化データに変える方法、HubSpot AEOとAI Search Graderの使い分け、AI経由の流入をHubSpot上で確認する方法を整理します。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。パパさんの会社、HubSpotっていう仕組みでブログとかお問い合わせフォームを管理してるって聞いたんですけど、AEO対策のために新しく何か買い足さないとダメなんですかね?
ズッキーニ
そこ、よく聞かれる質問だよ。結論から言うと、HubSpotを使っている会社は、AEO対策の材料をもう手元に持ってるんだよ。ブログの記事、フォームに届いた質問、CRMに残ってる商談のやり取り。全部、AIに引用してもらう文章の元ネタになるの。買い足すというより、いま持ってるものの使い方を変える話やちゃ。
チャイ
へえ、そうなんですね。じゃあ具体的に何をどう使えばいいのか、教えてください!
ズッキーニ
うん。今日は「もう持っているもの」と「そこに足すもの」の2つに分けて、順番に説明するね。
結論:買い足す前に、今あるものを使う
HubSpotを使っている会社は、AEO対策をゼロから始めるわけではありません。ブログ(記事)機能・フォーム・CRMという3つの機能に、すでにAEOの材料が溜まっています。足りないのは新しいツールではなく、その材料をAIが読み取れる形(FAQと構造化データ)に変える作業と、AIにどう見えているかを確認する仕組みです。
HubSpotで今持っているもの、何がAEOに使えますか?
ブログ(記事)機能
HubSpotのブログ機能で書いている記事は、そのままAEOの土台になります。すでに文章として公開されている内容に、FAQセクションと構造化データを足すだけで、AIが「答えの単位」として引用しやすくなります。記事ごとの「設定 > 詳細設定 > ヘッドHTML」からコードを追加できるため、テンプレートの改修や新しい仕組みの導入は必要ありません。具体的な手順はHubSpotの記事、AI向けの設定ってちゃんと入ってますか?にまとめています。
フォーム
問い合わせフォームや資料請求フォームに届く自由記述の質問は、顧客が実際に使っている生の言葉です。「本機能の制限事項について」のような社内用語ではなく、「無料版だと何ができないの?」のような読者目線の疑問文が、そのままFAQの質問候補になります。フォームの回答履歴を定期的に見返すだけで、記事にすべきFAQのネタが見つかります。
CRM(商談・会社レコード)
CRMに残っている商談の記録や、営業担当とのやり取りのメモには、検討段階での疑問・比較検討した他社・決め手になった条件が残っています。ここには、Web上の一般的な解説記事には出てこない、自社ならではの一次情報が含まれています。AIに引用されるには、他社が書けない具体的な情報が必要です。CRMはその情報の置き場所です。
何を追加すればいいですか?
「今あるもの」を使える形に変えるために、追加で使う機能・ツールは次の3つです。
FAQと構造化データ(無料・自社で対応)
ブログ記事の末尾にFAQセクションを表示し、同じ内容を構造化データ(FAQPage、JSON-LD)としてヘッドHTMLに入れます。追加費用はかかりません。実装の6ステップと、失敗しやすい5つの落とし穴はHubSpotの記事、AI向けの設定ってちゃんと入ってますか?で解説しています。
会社全体の基本情報(会社名・住所・事業内容など)についても、Organization(組織)の構造化データを入れておくと、AIが会社そのものを正しく認識する助けになります。こちらは記事ごとではなく、サイト全体で共通のテンプレート側に一度入れておく設定です。
HubSpot AEO(有料の継続計測ツール)
自社で登録した質問(プロンプト)をAIに定期的に投げ続け、ブランドの言及のされ方や競合との差を時系列で追いかけられる有料ツールです。HubSpotの契約がなくても単体で利用できます。料金や機能の詳細はHubSpot AEOって、月額いくらで何がわかるツールなんですか?をご覧ください。
AI Search Grader(無料の単発診断ツール)
会社名・地域・商品・業種の4項目を入力するだけで、ChatGPT・Perplexity・Geminiでの自社の見え方を1回診断できる無料ツールです。アカウント登録も不要で、まず現状を把握したいときの入口として使えます。詳しくはHubSpotの無料ツール「AI Search Grader」で、自社がAIにどう見られているか分かりますか?にまとめています。
AI経由の流入は、HubSpotのアクセス解析で見れますか?
見れます。HubSpotのトラフィック分析ツールには「AI Referrals」という区分があり、ChatGPT・Claude・Perplexity・Microsoft Copilot・Google Geminiなど、生成AIアシスタント経由のアクセスをまとめて確認できます。通常のGoogle検索・Bing検索は、これまでどおりオーガニック検索として別に集計されます。
自社サイトへの流入が「検索エンジン経由」なのか「AIアシスタント経由」なのかを、追加のツールを導入せずHubSpot上で見分けられるのが利点です。対応しているAIの一覧は今後増える可能性があるため、最新の一覧は公式ヘルプページで確認してください。
Zohoを使っている会社にも、同じ話は当てはまりますか?
考え方の部分(自社のデータをFAQに変える、AIでの見え方を確認する)は共通です。ただし、実際に使う機能はツールによって変わります。Zohoを使っている会社向けには、Zoho CRM・Zoho SalesIQ・Zoho Campaignsを使ったAEOの始め方をZohoユーザーのためのAEO入門にまとめていますので、あわせてご覧ください。
まとめ
HubSpotを使っている会社は、AEO対策のためにゼロから何かを揃える必要はありません。ブログ・フォーム・CRMという3つの機能に、すでに材料が揃っています。そこにFAQと構造化データを足し、AI Search GraderやHubSpot AEOで現状を確認し、AI Referralsで流入を追う。この順番で進めれば、大きな追加投資なしに始められます。
チャイ
なるほど、新しく何か買う前に、まずフォームとCRMを見返してみればいいんですね!
ズッキーニ
そういうこと。うちも実際、フォームとCRMに残ってた言葉から記事のFAQを作ってきたんだよ。今日話した3つの記事、順番に読んでもらえたら、迷わず着手できると思うちゃ。
トライエッジはHubSpotゴールドパートナーとして、HubSpotの導入・運用とAEOを1社で支援しています。支援内容はHubSpot導入・運用支援とAEO対策をご覧ください。自社サイトの現状を客観的に把握したい場合は、無料AEO診断から始められます。
FAQよくあるご質問
Q. HubSpotを使っている会社は、AEO対策で何から始めればいいですか?
結論は、いま使っている機能を活かすことです。ブログ記事にFAQセクションを追加し、記事ごとの「設定 > 詳細設定 > ヘッドHTML」に構造化データ(JSON-LD)を入れることが最初の一歩になります。フォームに届いた質問の実際の言葉や、CRMの商談メモは、そのFAQのネタとして使えます。
Q. HubSpotの無料プランでもAEO対策はできますか?
ブログ機能を使うには、Marketing Hub StarterまたはContent Hub以上の契約が必要です。無料のCRMのみの契約ではブログ機能そのものが使えないため、記事ごとの構造化データの設定もできません。まずは自社の契約プランに、ブログ機能が含まれているかを確認してください。
Q. HubSpotで自社がAIにどう見られているか確認できますか?
確認できます。無料の「AI Search Grader」なら、会社名などいくつかの項目を入力するだけで、ChatGPT・Perplexity・Geminiでの見え方を1回診断できます。時系列で追いかけたい場合は、有料の「HubSpot AEO」を使います。
Q. AI経由の流入は、HubSpotのアクセス解析で見れますか?
見れます。HubSpotのトラフィック分析ツールには「AI Referrals」という区分があり、ChatGPTやPerplexity、Copilotなど生成AIアシスタント経由のアクセスをまとめて確認できます。通常のGoogle検索・Bing検索とは別に集計される仕組みです。
Q. Zohoを使っている会社にも、同じ考え方は当てはまりますか?
考え方(自社のデータをFAQに変える、AIでの見え方を測る)は共通ですが、使う機能はZoho向けに変わります。Zohoユーザー向けには別の記事「ZohoユーザーのためのAEO入門」を用意しています。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。