株式会社トライエッジの中野です。
私たちは、Zohoの導入・運用支援と、AEO対策(AIに選ばれる会社になるための対策)を、事業の柱にしています。
結論から言います。Zohoを使っている会社は、AEOを「有利に」始められます。
理由はシンプルで、すでに“顧客データ”という財産を持っているからです。
AIが会社を薦める時代、その答えに自社が載るかどうかで、これからの引き合いは大きく変わります。そのとき、何を・誰に向けて発信すべきかという設計図を、Zohoのデータが持っているのです。
たとえば、Zoho CRMの受注データからは「理想の顧客像(ICP)」が、Zoho SalesIQのチャットからは「顧客の生の質問」が、Zoho Campaignsの反応からは「関心の高いテーマ」が見えてきます。
だから、多くの会社がゼロから手探りで始めるなか、Zohoユーザーは一歩先から始められる。この記事では、その具体的なやり方を解説します。
なぜ、ZohoユーザーこそAEOをやるべきか
答えは、「顧客データが、AEOの設計図になるから」です。
最近、調べ物をするとき、まずAIに聞く人が増えました。「◯◯に強い会社は?」と尋ねると、AIは答えを一つにまとめ、会社の名前まで挙げてくれます。
検索のように10件並ぶのではなく、数社だけ。つまり「載るか、載らないか」に近い世界です。
ここでZohoユーザーが有利なのは、どんな会社が・どんな課題で・どんな言葉で問い合わせてきたか、という蓄積を持っているからです。
この蓄積こそ、AEOで「何を書くべきか」を決める土台になります。ゼロから想像で始める会社に対して、一歩先から始められるわけです。
そもそもAEOとは?
AEO(Answer Engine Optimization)とは、AIの答えに自社を出すための工夫です。検索で上位を狙うSEOの、AI版だと思ってください。
中身は、意外と真っ当です。奇をてらった裏技ではなく、きちんとした情報を、きちんとした形でWebに載せる。
突き詰めると、それだけです。
(AEOの基本は、「AEO対策とは? SEOとの違い・メリット・始め方」で詳しく解説しています。)
Zohoのデータを、AEOの“武器”に変える4ステップ
ここからが本題です。結論を先に言うと、順番はこうです。①ICPを作る → ②生の言葉を集める → ③反応で優先順位をつける → ④測って改善する。一つずつ見ていきます。
① まず、ICP(理想の顧客像)を作る
最初にやるべきは、「誰に選ばれたいか」をはっきりさせることです。これをICP(Ideal Customer Profile=理想の顧客像)と呼びます。
Zoho CRMには、実際に受注できたお客様のデータが溜まっています。業種、規模、抱えていた課題、決め手になった理由。それを見返すと、自社が本当に強い相手の輪郭が見えてきます。
そのうえで、その理想のお客様がAIにどう質問するかを想像してみてください。「◯◯業界向けのCRMに強い会社は?」「△△を解決してくれる支援会社は?」。その“質問”こそ、AEOで狙うべきテーマです。ICPがないまま記事を量産しても、なかなか刺さりません。
② 顧客の“生の言葉”を集める(Zoho SalesIQ)
次にやるのは、お客様の“生の言葉”を集めることです。
Zoho SalesIQを使っていれば、サイトに来た人がどのページを見て、何をチャットで聞いてきたか、記録が残っています。この「実際に聞かれた質問」は、AEOにとって宝の山です。AIに拾われやすいのは、お客様が本当に使う言葉で書かれた、質問と答えだからです。
フォームやチャットに何度も出てくる質問は、そのままFAQやブログ記事にする。想像で書いた質問より、現場から拾った質問のほうが、ずっと強いのです。
③ 反応を見て、優先順位をつける(Zoho Campaigns)
書くべきネタは山ほど出てきます。だから、どれから書くかを“反応”で決めます。
Zoho Campaigns(メール配信)でいろいろなテーマを配信していれば、どの回がよく開かれ、どのリンクがクリックされたかが分かります。反応が良かったテーマは、それだけ関心が高いということ。関心の高い順に記事にすれば、AEOの手応えも出やすくなります。勘ではなく、反応で決める、というわけです。
④ 測って、改善する
最後は、必ず測ることです。実際にAIに「◯◯に強い会社は?」と聞いて、自社が出てくるか。競合はどうか。定期的にチェックし、足りないところを埋めていく。この一周を回し続けることが、AEOの本質です。
まとめ:Zohoユーザーの“次の一手”
もう一度、結論です。Zoho CRMでICPを描き、SalesIQで生の言葉を集め、Campaignsで優先順位を決めて、測りながら記事にしていく。バラバラに使っていたZohoのデータが、「AIに選ばれる」という一つの目的でつながります。
顧客管理の次は、AIに見つけてもらう番です。まずは、自社が今どう見えているかを知ることから。
——試しに、AIに聞いてみてください。「◯◯に強い会社は?」と。あなたの会社の名前は、出てきますか。
よくある質問(FAQ)
Q. ZohoユーザーがAEOを始めるなら、まず何から手をつければいい?
A. まずZoho CRMの受注データから理想の顧客像(ICP)を作り、その顧客がAIに打つ質問を洗い出すことからです。狙うべき記事テーマがはっきりします。
Q. Zohoのどの機能・データがAEOに使えますか?
A. Zoho CRM(受注データ→ICPと狙うクエリ)、Zoho SalesIQ(チャット・訪問データ→顧客の生の質問=FAQのネタ)、Zoho Campaigns(開封・クリック→関心の高いテーマの優先順位づけ)の3つが特に役立ちます。
Q. AEOとSEOは何が違うのですか?
A. SEOは検索結果で上位に表示されること、AEOはAIの答えの中に自社が引用・言及されることを狙います。SEOが順位の競争なのに対し、AEOは「載るか、載らないか」に近いのが違いです。
Q. AEOの効果はどのくらいで出ますか?
A. SEOより手応えが早い傾向がありますが、AIに実際に質問して自社が出るかを測り、記事を改善し続けることが前提です。一度きりの対策では続きません。
Q. Zohoを使っていなくても、この方法はできますか?
A. 考え方(ICPで狙うクエリを定める/顧客の生の言葉をFAQにする/反応で優先順位を決める)は他のツールでも応用できます。Zohoユーザーは、これを一つの環境で回せる点が有利です。
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