AI検索から来た企業を、商談につなげるまでの測り方
AI検索経由でサイトに来た企業を把握し、そこから商談につなげるまでをどう測るかを解説します。被引用・流入・企業・商談の4段階でどこが詰まっているかを切り分ける考え方と、判定できる範囲・できない範囲を正直にまとめました。
AI検索の対策をしていると、必ずこの疑問に行き当たります。「引用されたのは分かった。それで、何が起きたのか」
4つの段階に分けて見る
AI検索の成果は、次の4段階に分けると切り分けられます。
- 被引用 … AIの回答に自社が使われたか
- 流入 … そこからサイトに人が来たか
- 企業 … 来たのはどんな会社か
- 商談 … その会社が商談になったか
多くのAEO測定ツールは、この1段目までを対象にしています。それは必要な指標ですが、そこで止まると「引用は増えたが、事業に何が起きたのか分からない」という状態になります。
どの段階で止まっているかで、打ち手が変わる
| 状態 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 被引用が伸びていない | AEOの実装かコンテンツの問題 |
| 被引用はあるが流入がない | ゼロクリック。引用のされ方(社名の出方)を変える |
| 流入はあるが企業が分からない | モバイル・個人回線からの訪問が多い |
| 企業は来ているが商談にならない | 来ている企業層がターゲットとズレている |
同じ「成果が出ない」でも、原因はまったく違います。 4段階を並べて見なければ、どれなのか判断できません。
出力されるリストの形
| 企業名 | 業種 | 規模 | 流入元 | 閲覧ページ |
|---|---|---|---|---|
| ○○株式会社 | 製造 | 500名 | ChatGPT | AEO対策のページ |
| △△工業株式会社 | 建設 | 120名 | Perplexity | 記事 → 問い合わせ |
この粒度で見えると、次の打ち手が具体的になります。 どの記事がどんな会社を連れてきているかが分かるため、次にどのテーマで書くかを、推測ではなくデータで決められます。
さらに、その企業がCRM上で商談になったかまで突き合わせれば、AI検索への投資が売上にどう変わったかを計算できます。
判定できる範囲
すべての訪問企業が分かるわけではありません。
| 分かる | 分からない |
|---|---|
| オフィスの固定回線からのPCアクセス | スマートフォンのモバイル回線 |
| 企業のVPN経由(拠点が固定IPの場合) | 自宅のインターネット回線 |
BtoBサイトでは、この制約は思ったより小さくなります。私たちの自社サイトの実測ではデスクトップからのアクセスが82%でした。BtoBの検討行動は業務時間中にオフィスのPCから行われることが多いためです。
とはいえ判定率が100%になることはありません。導入前に、御社サイトのデバイス比率をGA4で確認して目安をお出しします。できること・できないことは、導入前にはっきりお伝えします。
FAQよくあるご質問
Q. AI検索から来た企業は、どうやって分かるのですか?
アクセス元のIPアドレスを企業データベースと突合して法人を判定します。企業名・業種・従業員規模・閲覧ページが月次レポートに出ます。判定できるのは法人の固定回線からのアクセスに限られます。
Q. GA4だけでは分からないのですか?
標準設定では分かりません。GA4はChatGPTやPerplexityからの流入をReferralやDirectに分類してしまい、AI検索という単位で見られません。GA4に「AI検索」というカスタムチャネルを作って参照元を定義する必要があります。この設定はSTEP0に含まれます。
Q. 過去にさかのぼって計測できますか?
できません。設定した日より前のデータは取得できません。GA4のBigQueryエクスポートも、Search Consoleの一括エクスポートも、Bing の AI Performance も、いずれも設定日以降のデータしか蓄積されません。始めるのが早いほど比較できる履歴が厚くなります。
出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2024年3月29日公開/2026年8月8日更新。