Copilotに自社のことを答えてもらうには、Bingで何をすればいいですか?
結論は、Bing側の基本対策です。CopilotはWebの情報を使って答えるときBingの検索の仕組みを使うため、Bing Webmaster Toolsへの登録・サイトマップ送信・IndexNow導入が土台になります。当社サイトの実測では、Bing経由の流入がChatGPT経由の約4.7倍でした。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。最近Copilot(マイクロソフトのAIアシスタントのことですよね?)に会社のことを聞かれることがあるらしいんですけど、うちのサイトはちゃんと答えてもらえるように準備できてますかね?
ズッキーニ
いい質問やちゃ。結論から言うと、CopilotはWebの情報を調べるときBingの検索の仕組みを使うから、Bing側の基本対策をやってないと不利になるんよ。うちも実際に調べてみたら、Google Search Consoleは設定してあったけど、Bing Webmaster Toolsはノータッチやった。
チャイ
あ…そうなんですね。Googleさえやっておけば十分だと思ってました。Bingって、そんなに大事なんですか?
ズッキーニ
うちのサイトのGA4(アクセス解析ツール)の実測でも、Bing経由の流入がChatGPT経由の約4.7倍あったんよ。数字は後で見せるちゃ。今日は、Copilotに答えてもらうために何をすればいいか、順番にチェックリストにして教えるね。
Bingが重要な理由は?
Copilotは、Webの情報をBingの仕組みで探している
Copilot(マイクロソフトのAIアシスタント)は、Webの情報が必要な質問では、Bingの検索の仕組みを使ってページを探し、それを引用元として回答をまとめます。マイクロソフトのAIエージェント作成ツール「Copilot Studio」の公式ドキュメントでも、Web検索にはBingを使い、返ってきた結果をもとに回答すると説明されています。さらにBing Webmaster Toolsには、Copilotの回答で自社のどのページが引用されたかを確認できるレポート(AI Performance)が用意されています。
つまり、Bingにインデックス(検索エンジンに情報が登録され、検索結果に出せる状態のこと)されていないページは、そもそもCopilotに引用される候補にすら入りません。Googleでの評価と、Bingでの評価は別物だということです。
Bing Webmaster Tools(Bing向けの無料の管理ツール)には、2026年2月に「AI Performance」という機能が公開プレビューとして追加されました。Copilotなどの回答に自社のページが何回引用されたかを確認できる機能で、これもBingの検索データがCopilotの回答の土台になっていることを裏づけています。詳しくは後述します。
当社サイトの実測:Bing経由は、ChatGPT経由の何倍だったか
チェックリストの前に、当社サイト(triedge.co.jp)の実測を紹介します。GA4(Googleアナリティクス4)で2026年7月26日〜9月24日の60日間を集計しました。
- Bing経由:190セッション
- ChatGPT経由:40セッション(chatgpt.com 36 + openai 4)
- 差にすると、Bing経由はChatGPT経由の約4.7倍
検索エンジン経由(Google・Bing・Yahoo)だけで見ると、内訳はGoogle 1,492 / Bing 190 / Yahoo 100です。Bingは検索エンジン経由の流入のうち、約11%を占めていました。数字としては大きくありませんが、「ゼロではない」どころか、AIアシスタント経由の流入よりも実は多いというのが実感値です。
Bing経由でいちばんよく着地していたのは、商談ステージ(営業の進捗を段階で管理する考え方)についてのBtoB向け記事でした。特別な対策をしていたわけではなく、通常のコンテンツがBing側でも一定評価されていたということです。
何をすればいいか:チェックリスト
ここから、実際にやるべきことを順番に見ていきます。
(a) robots.txtでBingbotをブロックしていないか確認する
robots.txt(検索エンジンのクローラー=巡回プログラムに対して、サイトのどこを見てよいかを指示するファイル)に、Bingのクローラーである「Bingbot」を締め出す記述がないかを確認します。
User-agent: Bingbot
Disallow: /
このような記述があると、サイト全体がBingにクロールされず、Bingにインデックスされません。インデックスされなければ、Copilotの回答にも出てくることができません。まず最初に確認すべき、いちばん基本的な項目です。
(b) Bing Webmaster Toolsに登録する
Bing Webmaster Toolsは、Bing向けの無料の管理ツールです。すでにGoogle Search Console(Google向けの同様のツール)に登録済みであれば、インポート機能を使うことで数分で登録できます。
- Bing Webmaster Toolsにアクセスし、Microsoftアカウントでサインインする
- 「Google Search Consoleからのインポート」を選ぶ
- Google側の認証情報でサインインし、連携を許可する
- インポートしたいサイトを選んで取り込む
インポートしたサイトは自動で所有権が確認された状態になり、あらためてタグの設置などをする必要はありません。一度に最大100件のサイトをまとめて取り込め、アカウント全体では最大1,000件まで登録できます。ただし、新しく認証したサイトのアクセスデータが表示されるまでは、最大48時間ほどかかります。
(c) サイトマップを送信し、lastmodを正しく出す
サイトマップ(サイト内のURLを一覧にしたファイル。sitemap.xmlという名前が一般的です)をBing Webmaster Toolsから送信します。Google向けにすでにサイトマップを作っていれば、同じファイルをそのまま使えます。
このとき大事なのが、各URLの「lastmod」(そのページを最後に更新した日付)です。lastmodが実際の更新日と合っていないと、Bing側が「このページは更新されていない」と判断し、再クロールの優先度が下がってしまいます。ページを直したら、サイトマップのlastmodも一緒に更新する運用にしてください。
(d) IndexNowを導入する
IndexNow(アイデックスナウ)は、ページを更新・追加・削除したタイミングで、その情報を検索エンジンに即座に知らせる仕組みです。Bingをはじめ、複数の検索エンジンが対応しています。
導入の流れは次のとおりです。
- 8〜128文字の英数字(a〜z・A〜Z・0〜9とハイフンのみ)で「キー」を決める
https://自社ドメイン/キー.txtという場所に、そのキーだけを書いたテキストファイルを置く(所有権の証明になります)- ページを更新したら、更新したURLの一覧とキーの情報を
https://api.indexnow.org/IndexNowに送信する
送信の仕組み自体は、システムに組み込んでおけば自動化できます。ただし、IndexNowはあくまで「更新を知らせる」仕組みであり、送ったURLが必ずインデックスされることを保証するものではありません。クロールを早めるための手段、という位置づけで考えてください。
(e) Bing Webmaster ToolsのAI関連レポートを見る
Bing Webmaster Toolsには「AI Performance」という機能があります。2026年2月にマイクロソフトが公開プレビューとして発表したもので、Copilotなどの回答に自社のページが引用された回数(Citations)や、引用の元になったページ、AIが内部で使った検索キーワード(Grounding Queries)を確認できます。
利用するには、前述の(b)でBing Webmaster Toolsにサイトを登録し、所有権を確認していることが前提です。公開プレビューの機能のため、画面名や表示項目は今後変わる可能性があります。
比較でわかること
| 項目 | Google Search Console | Bing Webmaster Tools |
|---|---|---|
| 主な用途 | Googleの検索結果での表示状況を確認 | Bingの検索結果、およびCopilotへの引用状況(AI Performance)を確認 |
| 登録の手間 | サイトの所有権確認が必要 | Google Search Consoleからのインポートで自動登録できる(一度に最大100件、アカウント全体で最大1,000件) |
| データが出るまで | — | 新規インポート後、アクセスデータの表示まで最大48時間 |
心配しなくていいこと
「Bing対策」といっても、Bing専用の特別なSEOをゼロから別にやる必要はありません。良質なコンテンツを作り、サイト構造をわかりやすく保ち、クロールを妨げないようにするという基本は、GoogleでもBingでも共通です。
やるべき追加作業は、実質的にはBing Webmaster Toolsへの登録とIndexNowの導入くらいで、どちらも一度設定してしまえば、日々の運用の手間は大きくありません。「Bingのためだけに記事の書き方を変える」といった対応は必要ないと考えてください。
まとめ
CopilotはWebの情報を探すときBingの仕組みを使います。にもかかわらず、多くの企業はGoogle Search Consoleしか設定しておらず、Bing側は手つかずになりがちです。
やるべきことは、(a) robots.txtでBingbotをブロックしていないかの確認、(b) Bing Webmaster Toolsへの登録、(c) サイトマップの送信とlastmodの正確な運用、(d) IndexNowの導入、(e) AI Performanceでの引用状況の確認、の5つです。特別なテクニックではなく、地道な基本対策の積み重ねです。
当社サイトの実測でも、Bing経由の流入はChatGPT経由の約4.7倍、検索エンジン経由の流入の約11%を占めていました。まずは自社サイトがBing Webmaster Toolsに登録されているかどうか、確認するところから始めてみてください。
チャイ
Bing Webmaster Toolsへの登録、うちはもう終わってましたっけ?
ズッキーニ
それがね、確認してみたら未登録やったちゃ。近いうちに三四郎さんに相談して、登録からやってみようと思っとるよ。終わったらまた報告するね。
AEO対策の全体像はAEO対策とは?SEOとの違い・メリット・始め方、AI検索からの流入をGA4で見る方法はAI検索から来た人って、GA4で見れたりするんですか?、効果測定の考え方はAEOの効果測定をご覧ください。現状の把握は無料AEO診断から始められます。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. MicrosoftのCopilotに自社の情報を答えてもらうには、何をすればいいですか?
結論は、Bing向けの基本対策を押さえることです。CopilotはWebの情報を使って答えるときBingの検索の仕組みを使うため、Bing Webmaster Toolsへの登録、サイトマップの送信、IndexNowの導入が土台になります。Google Search Consoleだけを設定していて、Bing側は手つかずという企業は少なくありません。
Q. Bing Webmaster Toolsの登録は難しいですか?
そこまで難しくありません。すでにGoogle Search Consoleに登録済みであれば、そこからのインポート機能を使うことで、サイトの所有権確認を省略して自動で登録できます。一度に最大100件のサイトをまとめて取り込めます。
Q. IndexNowとは何ですか?
更新したURLを検索エンジンに即時通知する仕組みです。サイトにキーファイルを設置し、そのキーと更新したURLの一覧をBingなどへ送信することで、クロールされるまでの時間を縮められる可能性があります。ただし送信したURLが必ずインデックスされることを保証するものではありません。
Q. BingとGoogleで、別々のSEO対策をする必要がありますか?
いいえ、基本的な部分は共通です。良質なコンテンツを作り、サイト構造をわかりやすく保ち、クロールを妨げない設定にするという土台は変わりません。Bingならではの作業は、Webmaster Toolsへの登録とIndexNowの導入くらいです。
Q. Copilotの回答に自社のページが引用されているか確認できますか?
Bing Webmaster Toolsに「AI Performance」という機能があり、Copilotなどの回答に自社のページが引用された回数や、引用元になったページを確認できます。2026年2月に公開プレビューとして追加された機能で、利用にはBing側でのサイト認証が前提になります。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。