海外の人にAIで自社を見つけてもらうには、英語のページが必要ですか?
結論は必要です。ChatGPTやPerplexityは、英語の質問に答えるとき英語のページを参照します。会社概要・サービス内容・料金・FAQなど核となるページを英語化し、hreflangタグで日本語版と対応づけます。トライエッジ自身も日本語と英語の2言語でサイトを運用しています。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。この前、海外の人からうちの会社について英語で聞かれたことがあるらしいんですけど、うちのサイトって日本語だけですよね?ChatGPTとかに英語で聞かれても、ちゃんと答えてもらえるんですかね?
ズッキーニ
それ、大事なとこやちゃ。結論から言うと、AIは答える言語と同じ言語のページを材料に使うことが多いから、日本語のページしかないと英語の質問には答えてもらいにくいんだよ。うちのサイトは、もともと日本語と英語の2つの言語で作ってあるんだよね。
チャイ
あ…そうなんですね。でも全部のページを英語にするのって、大変じゃないんですか?
ズッキーニ
全ページやる必要はないよ。優先すべきページは決まってるんだよ。今日は、どのページから英語にすればいいか、日本語版と英語版をどうつなげばいいか、順番に説明するね。
なぜ英語のページが必要なのか?
AIは、答える言語と同じ言語のページを材料にする
ChatGPTやPerplexityのようなAIは、Webの情報をもとに答えを作るとき、質問された言語に近いページを主な材料にします。日本語で「TRIEDGEとは?」と聞かれたときは日本語のページが、英語で「What does TRIEDGE do?」と聞かれたときは英語のページが、それぞれ手がかりになりやすいということです。
つまり、日本語のページしかない会社は、英語の質問に対する回答の材料に入りにくくなります。日本語のページが機械翻訳されて多少参照されることはあっても、会社側が用意した正確な英語のページがあるほうが、AIにとっても引用しやすい情報になります。
Googleも、言語ごとに別のページを用意することを勧めている
検索エンジン最大手のGoogleは、公式ドキュメントの中で「言語ごとに別々のURLを用意すること」を推奨しています。ブラウザの言語設定やCookieで表示言語を切り替える方式ではなく、日本語版と英語版をそれぞれ独立したページとして持つべきだという考え方です。多くのAIはWebの検索の仕組みを土台にしているため、この基本はAEOでも同じように効いてきます。
何を翻訳すればいいか?(優先順位)
全ページをいきなり英語化する必要はありません。優先順位が高いのは、次の4種類のページです。
- 会社概要のページ(何をしている会社か、いつ設立されたか、どこにあるか)
- サービス内容のページ(何を提供しているか)
- 料金のページ(いくらかかるか)
- FAQのページ(よくある質問への回答)
英語で会社のことを聞かれたときにAIが答えに使うのは、多くの場合この4種類の情報です。ブログ記事のような読み物系のページは、反応を見ながら少しずつ増やしていく形でも問題ありません。
hreflangとは何か?(Google公式の推奨)
会社概要・サービス・料金・FAQを英語化したら、次にやるべきことがhreflang(エイチレフラング)というタグの設定です。これは、「このページの日本語版はこちら、英語版はこちら」という対応関係を、検索エンジンに伝えるための仕組みです。
Googleの公式ドキュメントでは、次のようなルールが示されています。
- 日本語ページには英語版へのリンクを、英語ページには日本語版へのリンクを、それぞれ埋め込む(お互いにリンクし合うこと。片方向だけでは不十分)
- 自分自身のページも、対応関係の一覧に含める(自己参照)
- リンク先はhttps://から始まる完全なURLで書く
hreflangを設定していないと、Googleは日本語版と英語版を「関係のない別々のページ」として扱ってしまう可能性があります。せっかく英語版を作っても、日本語版との対応関係が伝わっていなければ、もったいない状態になります。
トライエッジ自身の英語ページ
トライエッジ自身のサイト(triedge.co.jp)は、日本語と英語の2つの言語で運用しており、サイト全体で365ページあります。会社概要・サービス内容・料金など、核となるページには英語版(/en配下)を用意し、日本語版と英語版をhreflangで対応づけています。
なお、英語ページ経由でAIにどれだけ引用されているか、海外からの問い合わせが増えたかといった実測値は、本稿の執筆時点では持ち合わせていません。多言語化はあくまで「英語の質問の材料に入るための土台づくり」であり、それ自体が問い合わせの増加を保証するものではない、という前提でお読みください。
心配しなくていいこと
「英語ページを作る=海外向けの営業活動を本格的に始める」ということではありません。会社概要・サービス・料金・FAQという核となるページを、正確な英語で用意しておくだけでも、英語の質問に対するAIの回答材料に入りやすくなります。まずはこの4種類から着手し、反応を見ながら範囲を広げていく、という進め方で十分です。
また、機械翻訳を全面的に禁止する必要もありません。ブログ記事のような読み物系のページは機械翻訳から始めても構いませんが、問い合わせや商談に直結する会社概要・サービス・料金・FAQのようなページは、数字や固有名詞の誤訳がそのままAIの回答に影響するため、人の目で確認したうえで公開することをおすすめします。
まとめ
AIが英語で答えるときの材料になるのは、基本的に英語のページです。日本語のページしかない会社は、英語の質問に対する回答の材料に入りにくくなります。
やるべきことは、(1) 会社概要・サービス内容・料金・FAQという核となるページから英語版を用意すること、(2) 日本語版と英語版をhreflangタグでお互いにリンクさせること、(3) 会社名やサービス名の英語表記をページ間で統一すること、の3つです。全ページを一度に翻訳する必要はなく、核となるページから優先順位をつけて進めれば十分です。
トライエッジ自身のサイトも、日本語と英語の2言語で運用しています。海外向けにどこまで対応すべきかは会社によって違うので、まずは自社サイトに英語版があるかどうか、確認するところから始めてみてください。
チャイ
なるほど、まずは会社概要とサービスと料金とFAQからなんですね。うちの英語ページも、そこはちゃんとできてるんでしょうか?
ズッキーニ
その4つは英語版もちゃんとあるよ。ただ、hreflangの設定が実際の画面で正しく効いてるかは、また改めて担当者と確認してみるちゃ。
会社概要ページの書き方はAIに正しく紹介される会社概要ページの書き方、料金ページの考え方は料金を載せないとAIの回答で不利になるか、サイトを多言語対応込みで作り直す話はAIに引用されやすいサイトに作り直すのと、今のサイトを直すのでは、何が違いますか?をご覧ください。現状の把握は無料AEO診断から始められます。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. 海外の人にAIで自社を見つけてもらうには、英語のページが必要ですか?
結論は、必要です。ChatGPTやPerplexityのようなAIが英語の質問に答えるとき、参照する情報は基本的に英語で書かれたページです。日本語のページしかないと、英語の質問に対する回答の材料に入りにくくなります。まずは会社概要・サービス内容・料金・FAQといった、核となるページから英語版を用意することをおすすめします。
Q. サイトの全ページを翻訳しないといけませんか?
いいえ、全ページである必要はありません。優先順位が高いのは、会社概要ページ、サービス内容のページ、料金ページ、FAQページの4つです。英語の質問でAIがよく参照するのは、会社が何をしていて、何を提供していて、いくらかかるのか、という基本情報だからです。ブログ記事などは、反応を見ながら少しずつ増やしていく形でも構いません。
Q. hreflangとは何ですか?
同じ内容の日本語ページと英語ページが対応関係にあることを、検索エンジンに伝えるための仕組みです。Googleの公式ドキュメントでは、日本語ページに英語版へのリンクを、英語ページに日本語版へのリンクを、それぞれ埋め込むこと(お互いにリンクし合うこと)を推奨しています。設定していないと、Googleが2つのページを無関係な別ページとして扱ってしまう可能性があります。
Q. 会社名の英語表記がページごとにバラバラでも大丈夫ですか?
あまりおすすめしません。英語ページの中で、会社名やサービス名の英語表記を統一しておくことは、AIが「同じ会社について書かれている」と正しくまとめるうえで役立ちます。ページによって表記が違うと、AIから見て別の会社の情報のように扱われる可能性があります。
Q. 機械翻訳をそのまま載せるだけでもいいですか?
会社概要・サービス・料金・FAQのような、問い合わせや商談に直結するページは、機械翻訳のまま公開するのはおすすめしません。数字や固有名詞、サービス名の翻訳ミスは、AIの回答にもそのまま影響します。少なくとも核となるページは、人の目で確認してから公開することをおすすめします。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。