AIに「おすすめの会社は?」と聞くと、競合の名前ばかり出てきます。どうすればいいですか?
結論は、AIの回答が「誰の・何を・いくらで・どこまで」を明記した比較材料や、第三者からの言及をもとに作られるからです。サービスページの情報整理、FAQの設置、数字入りの事例、会社情報の表記統一、パートナーディレクトリへの掲載など、AIに材料として選ばれるための具体策を、当社自身の実例も交えて整理します。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。パパさんが「AIに、うちの業界のおすすめの会社を聞いてみた」って言ってたんですけど、出てきたのはライバル会社の名前ばっかりだったらしいんです。これってマズいですよね……?
ズッキーニ
よくある相談やちゃ。結論から言うと、AIの答えは「比較の材料」をもとに作られるから、その材料をちゃんと用意している会社のほうが先に挙がるんだよ。競合が悪いことをしているわけじゃなくて、単純に「誰の・何を・いくらで」を明記したページや、数字入りの事例、他社からの言及を、向こうのほうが多く持っているだけのことが多いんだよ。
チャイ
なるほど……。じゃあ、うちも「材料」を用意すれば、名前が挙がるようになるかもしれないんですね?
ズッキーニ
可能性は上がるよ。ただ、先に言っておくけど「これをやれば必ず出るようになる」という保証はできないんだよ。今日は、何を揃えれば材料として選ばれやすくなるか、順番に説明していくね。
なぜ、AIは競合ばかり挙げるのか?
短く言うと、AIの答えは、比較のための材料を突き合わせて作られるからです。
AIに「〇〇の会社は?」「A社とB社を比べて」と聞かれた質問に答えるとき、AIは1社の主張だけを鵜呑みにはしません。誰向けの会社で、何をしてくれて、いくらかかるのか。他の会社と比べて何が違うのか。第三者はその会社をどう語っているのか。こうした材料を複数の情報源から集めて、答えを組み立てます。
つまり、自社サイトに「私たちは選ばれています」と書いてあるだけでは、材料として弱いということです。競合のほうが、条件を明記したページ、数字入りの事例、他社からの言及を先に揃えていれば、AIにとってはそちらのほうが「答えに使いやすい情報源」になり、結果として名前が挙がりやすくなります。
サービスページに書くべきことは?(誰の・何を・いくらで・どこまで)
短く言うと、誰のための会社で、何を、いくらで、どの範囲まで対応するのかを、ページの中にはっきり書くことです。
「多くの企業様に選ばれています」「柔軟に対応します」といった曖昧な表現は、読み手にもAIにも、他社との違いを伝えられません。比較の材料になるのは、条件がはっきり書かれたページです。
当社自身の例で言うと、サービスごとのページに、月額料金、作業時間の目安、最低契約期間、対象となるAIの種類までを明記しています。価格を出すことに抵抗を感じる会社もありますが、条件を隠すページより、条件がわかるページのほうが、比較の土俵に乗りやすくなります。
FAQを置くと、何が変わるのか?
短く言うと、AIが「これは質問への答えだ」と拾いやすくなることです。
AIは、質問文に近い形で書かれた文章を、そのまま回答の材料にしやすい性質があります。想定される質問(「費用はいくらですか」「対応エリアはどこですか」など)と、その答えをあらかじめページに用意しておくことは、地味な作業ですが、比較の材料としては効果があります。
事例に数字を入れる意味は?
短く言うと、「効果があります」という言い切りより、何を・どのくらいの期間で・どんな会社に行ったかまで書かれた事例のほうが、裏付けとして扱われやすいからです。
抽象的な成功談は、AIにとっても読み手にとっても、他社の事例と区別がつきません。業種や規模、取り組んだ内容、かかった期間といった具体的な情報が入っている事例のほうが、比較の材料として選ばれやすくなります。数字が出せない場合でも、「何を・どんな順番で・どのくらいの期間で行ったか」だけでも具体的に書くことをおすすめします。
会社の情報が、あちこちでバラバラだとどうなるか?
短く言うと、AIが「同じ会社の情報」だと判断しにくくなる可能性があります。
前述のとおり、AIは複数の情報源を突き合わせて答えを作ります。自社サイト、パートナーディレクトリ、SNS、外部の紹介記事などで、社名の表記や、対応している内容の説明がバラバラになっていると、AIにとってはそれぞれ別の情報として扱われ、材料として重なり合わせにくくなります。まずは自社サイトと、外部の主要な掲載先とで、社名・事業内容の説明がずれていないかを確認するところから始めるとよいでしょう。
第三者のページに載ることは、なぜ効くのか?(パートナーディレクトリの例)
短く言うと、AIは自社サイトの主張だけでなく、第三者がその会社をどう扱っているかも参考にするためです。
たとえば当社は、HubSpotのパートナーディレクトリに「Gold Solutions Partner」として掲載されており、企業概要・対応業種・認定資格・利用者からの評価が第三者の情報として公開されています。同様に、Zohoのパートナーページにも「認定パートナー」(パートナーコード TRIEDGE)として、対応製品や実績が掲載されています。
こうした業界の主要なパートナーディレクトリへの掲載は、自社サイトの外側にある「第三者による言及」として、比較の材料の一つになります。関連する業界のディレクトリや認定制度がある場合は、まずそこに登録されているかどうかを確認してみてください。
心配しなくていいこと(そして、保証できないこと)
ここまでの対策をすべてやっても、AIが必ず自社の名前を挙げてくれるとは保証できません。AIの答えの作られ方は日々変わりますし、同じ質問でも聞くたびに答えが変わることもあります。競合の名前を意図的に消す、といったこともできません。
ただ、材料を用意していない状態のままでは、比較の土俵に上がる機会そのものが少なくなります。特別な裏技ではなく、誰の・何を・いくらで・どこまで、を明記したページ、FAQ、具体的な事例、統一された会社情報、第三者からの言及。この地道な積み重ねが、選ばれる可能性を上げるための現実的なやり方です。
まとめ
AIに「おすすめの会社は?」と聞いて競合ばかり出てくるのは、多くの場合、相手が悪いのではなく、比較の材料が足りていないことが原因です。AIの答えは、誰の・何を・いくらでを明記したページ、FAQ、数字入りの事例、統一された会社情報、第三者からの言及といった材料を突き合わせて作られます。
やるべきことは、(1) サービスページに誰の・何を・いくらで・どこまでを明記する、(2) FAQを用意する、(3) 事例に具体的な数字や条件を入れる、(4) 会社情報の表記をあちこちで揃える、(5) 関連するパートナーディレクトリなどへの掲載を確認する、の5つです。どれも派手な裏技ではなく、地道な積み重ねです。
チャイ
パパさんに「まず何から見直すか、一緒に確認しよう」って伝えてきますね!
ズッキーニ
それがいいちゃ。今のサイトがどこまで材料を揃えられているかは、まず測ってみないとわからないからね。
BtoB特有の比較のされ方はBtoBのAEO対策:うちの会社、AIにライバル会社と比較されたりするんですか?、実際にAIに名前が挙がるようになった経緯はAIが会社を薦める時代に、「HubSpot/Zoho支援なら」とうちの名前が出るまで、逆に間違って説明されてしまう場合の対処はAIに自社を間違って説明されたときの対処をご覧ください。今の自社サイトがAIにどう見えているかは、無料AEO診断からご確認いただけます。
FAQよくあるご質問
Q. AIに「おすすめの会社は?」と聞くと、競合ばかり出てきます。何が原因ですか?
結論は、AIの回答は比較の材料をもとに作られるため、その材料を用意している会社のほうが優先して挙がるからです。誰向けの会社で、何をしてくれて、いくらかかるのかを明記したページ、具体的な数字が入った事例、他社からの言及がある会社ほど、AIにとって「答えに使いやすい情報源」になります。自社サイトの主張だけでは、比較の裏付けとして弱くなりがちです。
Q. サービスページには、具体的に何を書けば比較の材料になりますか?
誰のための会社で、何を、いくらで、どの範囲まで対応するのかを明記することです。たとえば当社は、サービスごとのページに月額料金・作業時間の目安・最低契約期間を明記しています。曖昧な言い回しより、条件がはっきり書かれたページのほうが、AIにとって引用しやすい材料になります。
Q. FAQをページに置くと、何が変わりますか?
AIが「質問への答え」として拾いやすくなります。AIは質問文に近い形で書かれた文章を、そのまま回答の材料にしやすい性質があります。想定される質問と答えをあらかじめ用意しておくことは、地味ですが効果のある準備です。
Q. 事例に数字を入れる意味は何ですか?
「効果があります」という言い切りだけより、何を・どのくらいの期間で・どんな業種や規模の会社に対して行ったかまで書かれた事例のほうが、比較の裏付けとして使われやすいからです。AIは複数の情報源を突き合わせて答えを作るため、具体性のある事例ほど材料として選ばれやすくなります。
Q. パートナーディレクトリに載ることは、AIの回答にどう関係しますか?
AIは自社サイトの主張だけでなく、第三者のページでの扱われ方も参考にします。たとえば当社は、HubSpotのパートナーディレクトリにGold Solutions Partnerとして、Zohoのパートナーページに認定パートナーとして掲載されています。こうした第三者の情報源に載っていることが、比較の裏付けの一つになります。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。