マーケティング担当が1人しかいなくても、AEO対策は続けられますか?
結論は続けられます。ただし全部を1人で抱えないことが条件です。月に1日、更新するページを1〜2本、答える質問を2〜3問に絞り、数字の確認だけを行う運用にします。AIツールは下書きに使い、事実確認は必ず人が行います。設計・執筆・測定のどこから外部に頼むかの線引きも、順番に整理しました。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。うちの弟の友達の会社、マーケティング担当が1人しかいないらしいんですけど、AEO対策なんて、その1人だけで続けられるものなんですかね?
ズッキーニ
それはよく聞かれる質問やちゃ。結論から言うと、続けられるよ。ただし条件があって、全部を1人で抱え込もうとしないこと。今日は、1人でも回る月1日ペースの進め方と、どこから外に出せばいいかを整理するね。
チャイ
月1日だけで、本当に大丈夫なんですかね……?
ズッキーニ
うん、大丈夫。ポイントは、やることを絞ることと、AIツールをうまく使いつつ、最後の確認だけは人が持っておくことなんよ。順番に見ていこうね。
マーケティング担当が1人しかいなくても、AEO対策は続けられますか?
続けられます。AEO(Answer Engine Optimization/AI検索最適化)は、ChatGPTやPerplexity、Google検索の「AIによる概要」、Microsoft Copilotといった「答えを返すAI」に、自社の情報を正しく引用してもらうための対策です。専任のチームがなくても、月に1日程度の時間を確保できれば、更新を止めずに続けられます。
大事なのは、毎月やることを固定して絞ることと、AIツールは下書きに使い、事実の確認だけは人が行うという役割分担を崩さないことの2つです。この2つさえ守れば、担当者が1人でも運用は止まりません。
毎月の1日で、具体的に何をやればいいですか?
3つの作業に時間を配分します。
| 作業 | 目安時間 |
|---|---|
| 更新するページを1〜2本選んで直す | 半日程度 |
| 新しく出てきた質問に2〜3問答える | 1〜2時間 |
| 数字のチェック | 1時間程度 |
合計すると、ちょうど1日分です。この配分の中に「どのページを直すか選ぶ」時間は含めていないので、選定は作業日より前に済ませておくと、当日は手を動かすだけになります。
更新する1〜2本のページは、何を基準に選べばいいですか?
表示回数は多いのに、クリックが少ないページを優先してください。すでにAIや検索の候補には出ているのに選ばれていない状態なので、少し直すだけで改善が見込めます。全ページに一律で手を入れようとすると、成果の出ないページに工数の大半を使うことになります。優先順位のつけ方の詳しい考え方は287本もある自社の記事、全部AEO対応しなきゃダメなんですか?にまとめています。
修正する箇所も絞ってかまいません。冒頭に結論を置き直すことと、末尾にFAQを追加・更新することの2箇所だけで、AIが抜き出せる単位は十分に生まれます。本文全体を書き直す必要はありません。記事の構造そのものについてはAIに引用される記事って、どんな書き方をすればいいんですか?で解説しています。
新しく出てきた質問には、どう対応すればいいですか?
問い合わせや商談で実際に聞かれた質問、営業担当がよく聞かれる質問をメモしておき、月に2〜3問だけFAQに追記する運用にしてください。新しい記事を毎月増やそうとするのではなく、すでにある記事のFAQを、少しずつ更新していく方が、担当者1人でも続けやすい形です。
答えの中身には、できるだけ数値・手順・条件を入れてください。「状況によって異なります」で終わる答えより、具体的な答えのほうがAIには選ばれやすくなります。
数字のチェックは、何を見ればいいですか?
毎月1回、決まった項目だけを確認する運用で十分です。GA4(アクセス解析ツール)でAI経由の流入がどう動いているか、Search Console(検索結果での表示状況を確認できる無料ツール)で表示回数とクリック数がどう変化しているか、といった基本項目を見れば足ります。GA4側の設定方法はAI検索から来た人って、GA4で見れたりするんですか?にまとめています。
毎月のチェック手順そのものは、無料でできる月次AEOチェックに沿って進めると、迷わず1時間程度で終えられます。複数のAIでの被引用を継続的に測定したいという段階になったら、それは自分でやる範囲を超えているサインです。詳しくは後ほど触れます。
何をやめるべきですか?
3つあります。
1. 記事の本数を目標にすること。「月何本」を目標に置くと、答えを薄めて数を作る方向に働きます。担当者が1人の場合はなおさら、本数より中身を優先してください。
2. 複数のAIでの引用状況を、毎週手作業で確認すること。ChatGPT・Perplexity・Google・Copilotのそれぞれに毎週質問を投げて確認する作業は、1人では続きません。月1回のチェックにまとめてください。
3. 専門外の判断まで自分で抱え込むこと。構造化データの実装作業や記事の執筆は、外に出しても問題ない作業です。逆に、自社が何の専門かを決めることや、FAQの答えの具体的な中身は、外の担当者には決められません。この線引きはAEO対策って、業者さんにぜんぶお願いしちゃっていいの?で詳しく扱っています。
設計・執筆・測定は、それぞれどこから外部に頼めばいいですか?
手が回らなくなった部分から、少しずつ外に出す考え方で構いません。領域ごとに整理すると、次のようになります。
| 領域 | 自分で持っておく部分 | 外部に頼める形 |
|---|---|---|
| 設計(構造化データ・FAQの方針) | どのページを直すか決めること、FAQの答えの中身を用意すること | 設計と実装の指示までを依頼する形(Advisory) |
| 執筆 | 事実部分(数値・手順・条件)の確認 | 記事の新規執筆。AEO支援には含まれておらず、別途お見積りになります |
| 測定 | GA4・Search Consoleの月1回の手動チェック | 複数のAIでの被引用を継続的に測定したい場合は、AEO基盤に追加できるAI検索可視化というオプションで対応します |
支援の形には2種類あります。設計と指示を担当し実行は依頼側が行うAdvisoryと、実行そのものを引き取りながらノウハウを移すFull Supportです。担当者1人の会社であれば、まずAdvisoryで指示だけを受け取り、実装は社内かつき合いのある制作パートナーに頼む、という組み合わせも選べます。
なお、既存サイトの部分的な改修(HTMLやCSSの直接の書き換え)は、AEOの基本パッケージには含まれていません。ここでの設計と指示は「何をどう直すか」までで、実装は依頼側または制作パートナーが行う形になります。
AIツールで下書きを作ってもいいですか?何を人が確認すべきですか?
問題ありません。FAQの答えの下書きや、リード文の言い回しを考える作業にAIツールを使うのは、担当者が1人の会社ほど有効です。
ただし、公開前に、数値・手順・条件といった事実を人が確認する工程は省略しないでください。AIが作った文章をそのまま公開すると、実際とは違う金額や手順が、それらしい文章のまま載ってしまうことがあります。ここだけは、担当者が1人であっても、AIにも外部の担当者にも渡せない判断です。
余談ですが、これはトライエッジ自身がAI社員(Discordなどのチャットに常駐して社内の実務を担うAI)を設計するときにも譲っていない考え方です。定型作業に限らず調査や下書きも任せますが、外部に影響する操作の手前では必ず人の確認を挟める設計にしています。AIに任せる範囲を広げることと、最後の確認を人が持つことは、別の話だということです。
まとめ
ズッキーニ
というわけで、担当者が1人でもAEO対策は続けられるよ。月1日、更新するページを1〜2本、新しい質問に2〜3問、あとは数字のチェックに絞ること。本数目標と毎週の手作業はやめて、AIツールは下書きに使いつつ、事実の確認だけは自分で持っておくこと。設計・執筆・測定は、手が回らなくなったところから少しずつ外に出せばいいよ。
チャイ
1人でも、やり方さえ決めておけば大丈夫なんですね。うちの弟の友達にも、そう伝えてあげます。今日も絶好調ですよ!
体制と外注の判断はAEO対策って、業者さんにぜんぶお願いしちゃっていいの?、社員数が少ない会社の無料でできる範囲は社員数の少ない会社でも、AEO対策はやったほうがいいですか?、毎月のチェック手順は無料でできる月次AEOチェックをご覧ください。自社の現状を知りたい方は無料AEO診断から始められます。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. マーケティング担当が1人しかいなくても、AEO対策は続けられますか?
続けられます。ただし条件があります。全部を1人で抱え込まず、月に1日程度の時間に絞ってやることを固定し、AIツールは下書きに使い、事実の確認だけは人が行うという役割分担を崩さないことです。専任チームがなくても、更新を止めずに続けられます。
Q. 毎月の1日で、具体的に何をやればいいですか?
3つに時間を配分します。半日で更新するページを1〜2本直す、1〜2時間で新しく出てきた質問に2〜3問答える、残り1時間程度で数字を確認する、という配分です。ページを選ぶ基準は、表示回数が多いのにクリックが少ない記事を優先することです。既存記事の修正は、冒頭とFAQの2箇所を直すだけで済むことが多く、本文全体を書き直す必要はありません。
Q. 何をやめるべきですか?
本数を目標にすること、複数のAIでの引用状況を毎週手作業で確認すること、専門外の判断まで自分で抱え込むことの3つです。月に何本という本数目標は答えを薄める方向に働きます。また引用状況の確認は月1回のチェックにまとめれば十分で、毎週の手作業は1人では続きません。
Q. 設計・執筆・測定は、それぞれどこから外部に頼めばいいですか?
構造化データの設計や実装の指示は、設計と指示までを担当するAdvisoryという形で依頼できます。記事の新規執筆はAEO支援には含まれておらず、別途お見積りです。複数のAIでの被引用を継続的に測定したい場合は、AEO基盤に追加できるAI検索可視化というオプションで対応します。手が回らなくなった部分から、少しずつ外に出す考え方で構いません。
Q. AIツールで下書きを作ってもいいですか?何を人が確認すべきですか?
下書きにAIツールを使うこと自体は問題ありません。ただし公開前に、数値・手順・条件といった事実を人が確認する工程は省略しないでください。AIが作った文章をそのまま公開すると、事実と違う内容が載ってしまうことがあります。ここだけは、担当者が1人であっても外に出せない判断です。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。