Zoho Sales IQとは:サイト訪問者の追跡・チャット・スコアリングができるMAツール
Zoho Sales IQは、自社サイトの訪問者をリアルタイムに追跡し、チャットで能動的にアプローチできるMAツールです。滞在時間や最終訪問日など20を超える基準で見込み客を4段階に分類できます。3つの機能と、無料を含む4プランの選び方、Zoho CRMと連携して得られる利点まで整理しました。
Zoho Sales IQは、自社サイトを訪問したユーザーに対して、オンラインチャットや追跡機能でアプローチできるMA(マーケティングオートメーション)ツールです。機能は訪問者の追跡、チャット対応、見込み客のスコアリングの3つに整理できます。
判断の目安になるのはスコアリングです。 サイトの滞在時間や最終訪問日など20を超える基準から関心度合いを分析し、4つのレベルに分類できます。
この記事では、3つの機能でそれぞれ何ができるか、プランの選び方、Zoho CRMと連携して得られる利点を整理します。
サイト訪問者の行動はどこまで追えますか?

引用: https://www.zoho.com/jp/salesiq/engage-visitor-through-live-chat.html
Zoho Sales IQでは、自社サイトの訪問者をリアルタイムで追跡します。
ユーザーがどこを見ているのかを特定できるほか、特定の行動を起こした時点でリアルタイムに担当者へ通知したり、行動履歴に合わせて訪問時の対応を設定したりできます。
サイトに来ていることが分かっても、気づくのが翌日では会話になりません。リアルタイムであること自体がこの機能の価値です。
チャットでは何ができますか?

引用: https://www.zoho.com/jp/salesiq/live-chat-software.html
Zoho Sales IQでは、チャットボックスを使った顧客対応ができます。行動パターンを分析し、それぞれの顧客に合わせて表示コンテンツを変更することも可能です。
また、ユーザーからチャット使用後にフィードバックをもらったり、各担当者が対応したチャットの履歴をパフォーマンス計測したりできるため、対応の質を後から検証できます。
さらに、ユーザーが特定のページを訪問したときやシェアなどのアクションを起こした時にチャットを起動する設定にすると、待つのではなく能動的に話しかける運用ができます。
見込み客のスコアリングはどう動きますか?

引用: https://www.zoho.com/jp/salesiq/real-time-lead-scoring.html
サイトの滞在時間や最終訪問日など、20を超える基準から見込み客の関心度合いを分析し、4つのレベルに分類できます。 確度の高いユーザーに時間をかけて対応できるようになります。
複数のルールを組み合わせて評価することも可能です。
注意点は、分類そのものが成果ではないことです。 どのレベルになったら誰が何をするかを決めていないと、ラベルが付くだけで終わります。判断基準の作り方はリードクオリフィケーションで扱っています。
料金プランはどう選びますか?
Zoho Sales IQは、無料、ベーシック、プロフェッショナル、エンタープライズと4つの料金体系に分かれています。
- 無料プラン:基本機能のみ。まずSales IQの機能を試したい場合や、サイトのアクセス数がまだ少ない場合に向いています
- ベーシックプラン:機能自体は無料プランとほぼ変わらず、対応できるユーザー数とチャット数の上限が増えます
- プロフェッショナルプラン:レポート機能が使えるようになります
- エンタープライズプラン:レポートに加えてチャットの翻訳機能が使えます。グローバル展開をしている企業や、すでにアクセス数の多いサイトの運用改善に向いています
この記事では具体的な金額と各プランの上限値を記載していません。 改定されることがあるため、契約前にZoho SalesIQ公式の料金ページで最新の条件をご確認ください。
選び方の順番は、まず無料プランで反応の量を測ることです。 チャットがどれだけ発生するか分からない段階で上位プランを選ぶと、上限を使い切らないまま費用だけが出ます。
運営会社のZohoとはどんな会社ですか?
Zohoは、インドに本社がある非上場のソフトウェア企業です。
顧客から得られる売上収益を広告宣伝費に使うのではなく、研究開発費とサービスサポートに費やすと表明している点が特徴です。売上規模の拡大より、製品の改善と顧客満足を優先するという姿勢が、他の大手ベンダーとの違いになっています。
Zoho CRMを含む製品全体の位置づけはZoho CRMの料金と機能にまとめています。
Zoho CRMと連携すると何が変わりますか?

引用: https://www.zoho.com/jp/salesiq/zoho-crm-and-salesiq-integration.html
Zoho Sales IQの利点は、Zoho CRMとの連携で顧客データを活用したオンラインマーケティングを行える点です。
自社サイトを訪問した見込み客を、Zoho CRM上のデータに紐づけてスコアリングできます。また、Sales IQのチャット画面からZoho CRMに直接見込み客のデータを登録したり、フォローアップのタスクを追加したりすることも可能です。見込み客がサイトを訪問したら、リアルタイムでZoho CRMに通知することもできます。
連携の具体的な設定手順はZoho CRMとZoho SalesIQを連携する手順にまとめています。 設定時に後から変更できない項目についてはZoho SalesIQ設定時の4つの注意点をご覧ください。
向いている場合・向いていない場合
向いている場合
- 自社サイトに一定の訪問があり、問い合わせフォーム以外の接点を増やしたい
- 誰がどのページを見ているかを、営業側でも把握したい
- すでにZoho CRMを使っており、顧客データと結びつけたい
慎重に検討したほうがよい場合
- チャットに応答する人員を確保できない
- サイトへの訪問数が少なく、チャットの発生自体が見込めない
- 分類した後に誰が何をするかが決まっていない
チャットは、返せる体制があって初めて機能します。 通知だけが増える状態にならないよう、対応する担当と時間帯を先に決めてください。
まとめ
Zoho Sales IQは、サイト訪問者の追跡、チャット対応、見込み客のスコアリングの3つを備えたMAツールです。プランは無料を含む4段階で、上位ほど対応できる訪問者数とチャット数、そしてレポートや翻訳といった機能が増えます。
最も効くのはZoho CRMとの連携です。 サイト上の行動と顧客データがつながることで、営業側が状況を踏まえて対応できるようになります。
トライエッジはZoho認定パートナーとして、Zoho社のツールを活用した営業・マーケティングの支援を行っています。詳しくはZoho 導入・運用支援、CRM全般の設計はCRM構築・運用をご覧ください。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. Zoho Sales IQは何ができるツールですか?
自社サイトを訪問したユーザーに対して、オンラインチャットや追跡機能でアプローチするMAツールです。機能は大きく3つで、訪問者のリアルタイム追跡、埋め込み型チャットボックスでの対応、そして見込み客のスコアリングです。サイトに来た人の行動を見て、その場で話しかけるための道具だと考えてください。
Q. 見込み客のスコアリングはどう動きますか?
サイトの滞在時間や最終訪問日など、20を超える基準から見込み客の関心度合いを分析し、4つのレベルに分類します。複数のルールを組み合わせて評価することもできます。分類しておくと、確度の高いユーザーに時間を配分でき、対応の優先順位が明確になります。
Q. チャットではどんなことができますか?
行動パターンを分析し、顧客ごとに表示コンテンツを変更できます。チャット使用後にユーザーからフィードバックをもらったり、担当者ごとのチャット履歴をパフォーマンスとして計測したりすることも可能です。特定のページを訪問した時やシェアなどの行動があった時に、チャットを起動する設定もできます。
Q. 料金プランはどうなっていますか?
無料、ベーシック、プロフェッショナル、エンタープライズの4段階です。上位のプランほど対応できる訪問者数とチャット数の上限が増え、プロフェッショナルではレポート機能、エンタープライズではチャットの翻訳機能が加わります。金額と各プランの上限は改定されるため、契約前にZoho公式の料金ページで確認してください。
Q. Zoho CRMと連携すると何が変わりますか?
サイトを訪問した見込み客をZoho CRM上のデータに紐づけてスコアリングできます。Sales IQのチャット画面からZoho CRMへ直接見込み客のデータを登録したり、フォローアップのタスクを追加したりすることも可能です。見込み客がサイトを訪問した時点で、リアルタイムにZoho CRMへ通知することもできます。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。