営業チームのテレワークをZohoで回す:顧客管理から請求までの5アプリ
営業チームがテレワークで完結するには、顧客管理をZoho CRM、商談をZoho Meeting、セミナーをZoho Showtime、契約をZoho Sign、請求をZoho Invoiceに置き換えます。5つとも同じZohoのアプリのためCRMのデータをそのまま使え、導入はZoho CRMから始めるのが順序です。
営業チームがテレワークで完結するには、顧客管理をZoho CRM、商談をZoho Meeting、セミナーをZoho Showtime、契約をZoho Sign、請求をZoho Invoiceに置き換えます。
置き換える順番はZoho CRMが先です。 残りの4つはZoho CRMの顧客情報を使う前提なので、顧客情報がクラウドに載っていない状態でビデオ会議や電子契約だけを入れても、結局は各自のパソコンにあるExcelを開くことになります。
この記事では、5つのアプリがそれぞれ何を担当するのか、そして順番に置き換えるときにつまずく点を整理します。
5つのアプリは何を担当するか
| 業務 | アプリ | 何ができるか |
|---|---|---|
| 顧客情報の管理 | Zoho CRM | クラウド上で顧客・商談・活動履歴を全員が同じ状態で見る |
| 顧客とのビデオ商談 | Zoho Meeting | オンラインで会議室を作り、画面共有しながら商談する |
| ウェブセミナー | Zoho Showtime | 告知から当日の開催まで。最大200人が参加できる |
| 契約書の締結 | Zoho Sign | 印刷・押印・郵送なしで契約を締結する |
| 請求書の送付 | Zoho Invoice | 請求書を作成し、メールで送付する |
顧客情報をどう共有するか(Zoho CRM)
顧客情報を管理するツールとしては「Zoho CRM」が起点になります。各パソコンに保存してあるExcelと違い、インターネット上(クラウド上)で顧客を管理するため、自宅から全員が同じ情報を確認できます。
顧客との商談履歴や営業活動履歴をZoho CRMに残しておけば、自宅から上司や他のメンバーがその内容を確認できます。突発で本来と違う営業担当が対応することになった場合でも、顧客に関する情報をその場で確認できます。
Zoho CRMの基本的な機能はZoho CRMの基本が分かる動画4本、料金とプランの違いはZoho CRMの料金と機能にまとめています。
商談はどう行うか(Zoho Meeting)
アポイントを取得できたあと、オンラインで商談を進めるために使うのが「Zoho Meeting」です。
インターネット上で会議室を作成し、遠隔でビデオを使って会議ができます。自分のパソコン画面を相手に共有できるため、紙の資料を用意したり、事前に資料を送っておいたりしなくても、資料を見せながら商談を進められます。

セミナーはどう開催するか(Zoho Showtime)
見込み顧客を獲得する手段としてセミナーがありますが、集合形式が難しい場面でも、インターネットで開催するウェブセミナーであれば移動せずに参加してもらえます。
Zohoのウェブセミナー専用ツールが「Zoho Showtime」です。ウェブセミナーの告知から当日の開催までを行えます。
ウェブセミナーには最大200人まで参加できます。参加者はセミナー中に挙手をして質問したり、チャットでコミュニケーションを取ったりできます。参加者の名前や顔は他の参加者に表示されないため、気軽な参加を促せます。
さらにZoho Showtimeでは、オンライントレーニングプログラムも実施できます。事前にビデオでトレーニングを収録しておき、それをビデオ教材として使えます。自社製品の納品後に使い方をレクチャーする内容を用意しておけば、その都度の説明が不要になります。

契約はどう締結するか(Zoho Sign)
顧客との契約を締結する場合、これまでであれば契約書を印刷して押印し、郵送するのが一般的でした。
テレワークでは、決裁者や法務担当も自宅にいることが多いため、書類を作って押印する作業をどう回すかが詰まりやすい部分です。
これを解決するのが「Zoho Sign」です。契約書の締結をオンライン上で行えるため、オフィスに行って契約書を印刷する手間が不要になります。
Zoho Signのメリットは手間の削減だけではありません。インターネット上で契約書のファイルをやり取りするため、収入印紙を貼る必要がありません。 契約書に貼る収入印紙は、たとえば継続的な取引を行うために結ぶ業務委託基本契約書であれば4,000円かかります。個別契約でも、契約する金額や内容によっては数万円が発生することがあります。
契約書のやり取りが多い企業ほど、電子化による削減額が大きくなります。 操作手順はZoho Signの使い方にまとめています。

請求書はどう送るか(Zoho Invoice)
取引中の顧客への請求書送付には「Zoho Invoice」が使えます。
オンライン上で請求書を作成し、顧客にメールで送付できるアプリです。Zoho CRMと連携できるため、Zoho CRMに蓄積された顧客に対してそのまま請求書を送れます。
営業部署と経理担当の間で起きがちな「あの顧客に請求書は送られているのか」という確認作業も減ります。
請求書のフォーマットは自由にカスタマイズできるため、業界特有の項目や会社独自の内容を事前に盛り込んでおけます。詳細はZoho Invoiceの解説をご覧ください。

つまずきやすい点
1. 顧客情報の一元化を後回しにする
ビデオ会議や電子契約は単体でも使えるため、そこから入れたくなります。しかし顧客情報がZoho CRMに載っていないと、誰が何を送ったかが追えず、結局は個人のExcelとメールに戻ります。 順番はZoho CRMが先です。
2. アプリを一度に全部入れる
5つを同時に導入すると、覚えることが増えて現場が止まります。顧客管理 → 商談 → 契約 → 請求の順で、1つずつ運用に乗せてから次に進んでください。
3. 誰がいつ入力するかを決めていない
在宅では入力状況が見えにくくなるぶん、ルールがないとデータが溜まりません。商談のどの段階で誰が何を更新するかを先に決めてください。営業のテレワーク全般の論点はSFAとテレワークでも扱っています。
まとめ
営業チームのテレワークは、顧客管理(Zoho CRM)、ビデオ商談(Zoho Meeting)、ウェブセミナー(Zoho Showtime)、契約締結(Zoho Sign)、請求書送付(Zoho Invoice)の5つで、営業の主要な工程をひととおりカバーできます。
導入の順番はZoho CRMが先です。顧客情報がクラウド上にある状態を作ってから、商談・契約・請求と外側へ広げてください。
Zoho CRMの機能と料金はZoho CRMの料金と機能、Zohoの導入・運用支援はZoho 導入・運用支援、CRM全般の設計はCRM構築・運用をご覧ください。ご相談はお問い合わせから承ります。
FAQよくあるご質問
Q. 営業チームのテレワークに必要なZohoアプリは何ですか?
5つです。顧客情報の管理はZoho CRM、顧客とのビデオ商談はZoho Meeting、ウェブセミナーの開催はZoho Showtime、契約書の締結はZoho Sign、請求書の送付はZoho Invoiceが担当します。いずれも同じZoho社のアプリのため、Zoho CRMに蓄積した顧客情報をそのまま各アプリで使えます。
Q. どのアプリから導入すればよいですか?
Zoho CRMからです。ほかの4つはZoho CRMに入っている顧客情報を使う前提の位置づけなので、顧客情報がクラウド上にない状態でビデオ会議や電子契約だけを入れても、結局は各自のパソコンにあるExcelを見に行くことになります。顧客情報の一元化を先に済ませてください。
Q. テレワークだと契約書の押印はどうしますか?
Zoho Signを使うと、契約書の締結をオンライン上で完結できます。オフィスに行って契約書を印刷する必要がなく、決裁者や法務担当が自宅にいても進められます。インターネット上で契約書のファイルをやり取りするため収入印紙を貼る必要もありません。
Q. ウェブセミナーは何人まで参加できますか?
Zoho Showtimeでは最大200人まで参加できます。参加者はセミナー中に挙手をして質問したり、チャットでコミュニケーションを取ったりできます。参加者の名前や顔は他の参加者に表示されないため、気軽な参加を促せます。オンライントレーニングとして、事前に収録したビデオを教材に使うこともできます。
Q. 請求書の送付までZohoでできますか?
できます。Zoho Invoiceはオンライン上で請求書を作成し、顧客にメールで送付できるアプリです。Zoho CRMと連携できるため、CRMに蓄積した顧客に対してそのまま請求書を送れます。請求書のフォーマットは自由にカスタマイズできるので、業界特有の項目や自社独自の内容を事前に入れておけます。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。