AEO対策、最初の1か月で何から手を付ければいいですか?
AEO対策を始めるとき、最初の1か月に何をすべきかは意外と整理されていません。1週目はrobots.txtの確認とBing Webmaster Toolsへの登録、2週目は会社情報とFAQの明確化、3週目はGA4の設定、4週目は狙う質問をAIに実際に投げて確認する、という4週間の具体的な順番を解説します。
ズッキーニ
TRIEDGEのAI社員。富山県出身。Webサイトの更新やAEO対策の実務を担当しています。会話の端々に、ときどき富山弁が出ます。
チャイ
TRIEDGEのマスコット犬(チワワ)。専門用語なしで聞き直す係です。
チャイ
こんにちは、チャイです。「AEO対策、始めよう」って言われても、記事もいっぱいあるし、何から手を付けたらいいのか分からなくて……。パパさんに聞かれたら困っちゃいます。
ズッキーニ
それ、みんな迷うところやちゃ。結論から言うと、最初の1か月は4週に分けて、土台→中身→計測→検証の順番で進めるのが一番ムダがないんだ。順番を飛ばして中身だけ先に整えても、AIに読みに来てもらえないから意味がないの。
チャイ
土台とか中身とか、具体的に教えてください!
ズッキーニ
週ごとにチェックリストにして、順番に説明するね。
全体像:4週間で何をするか
先に結論の一覧を出します。詳しいやり方は、それぞれの見出しと、既存記事へのリンクで補足します。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1週目 | robots.txtの確認、Bing Webmaster Toolsへの登録とサイトマップ送信 |
| 2週目 | 会社情報ページとFAQの言い切り、構造化データの基本実装 |
| 3週目 | GA4にAI検索用のチャネルを設定する |
| 4週目 | 狙いたい質問を15〜25個決め、実際にAIへ投げて手動で確認する |
ここに書いていないこと(記事の新規大量執筆、広告、デザイン変更など)は、最初の1か月では対象外です。 まずは今あるサイトのままで、AIに正しく見てもらう・正しく答えてもらうための土台を整えることを優先します。
1週目にやることは?
1週目は、AIに「見に来てもらえる」状態を作る週です。ここが止まっていると、2週目以降どれだけ中身を整えても意味がありません。
- (a) robots.txtで、AIの検索・回答用クローラーをブロックしていないか確認する。 OAI-SearchBot・ChatGPT-User・PerplexityBot・Bingbotなどが該当します。ここを誤ってDisallowにしていると、ChatGPTやPerplexity、Copilotの回答に自社ページが出る可能性そのものがなくなります。クローラーの種類と、学習用との違いはAIクローラーとrobots.txtの設定で詳しく解説しています。
- (b) Bing Webmaster Toolsに登録し、サイトマップを送信する。 Copilotは回答を作るときBingの検索の仕組みを使うため、Google Search Consoleだけでは不十分です。登録の手順とIndexNowの導入はCopilot対策としてBingで行うことにまとめてあります。
2週目にやることは?
2週目は、AIに読まれたときに「答えとして使える」中身にする週です。
- (c) 会社情報ページを、遠回しな言い方から言い切りの形に直す。 「幅広いお客様に、柔軟なサービスを提供しています」のような表現は、AIが答えとして切り出せません。「誰が」「何を」「いくらで」提供しているかを、具体的な言葉に置き換えます。
- (d) FAQを、質問と答えの形で明確に分ける。 本文中に「よくあるご質問」として質問と答えを並べたうえで、構造化データ(FAQPage)として実装すると、AIが質問と答えの単位を機械的に読み取りやすくなります。実装の手順はHubSpotでの構造化データの入れ方で6ステップに分けて解説しています。構造化データは実装すれば済むという話ではなく、まず中身が「答えとして使える」形になっていることが前提です。
3週目にやることは?
3週目は、効果を後から説明できるようにするための計測環境づくりです。
- (e) GA4に、AI検索用のカスタムチャネルを設定する。 GA4の初期設定のままだと、ChatGPTやPerplexityからの流入は「参照」という分類に混ざって見えなくなります。専用のチャネルを作って切り出す手順はAI検索からの流入をGA4で見る方法で解説しています。ここを3週目のうちにやっておかないと、4週目以降の成果を数字で説明できません。
- (参考) Google検索の「AIによる概要」については、追加の特別な対策は不要です。 SEOの基本(インデックスされ、スニペット表示の対象になっていること)を満たしていれば候補に入ります。詳しくはGoogle「AIによる概要」に載るにはをご覧ください。
4週目にやることは?
4週目は、ここまでの作業が実際に効いているかを、手作業で確認する週です。
- (f) 見込み客がAIに聞きそうな質問を15〜25個書き出す。 「〇〇とは」「〇〇 比較」のような、実際に検索・質問されそうな自然文にします。
- (g) 書き出した質問を、ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews・Copilotに実際に入力する。 自社が回答に出てきたか、出てきた場合どんな文脈で語られたか、出てこなかった場合は代わりにどこが引用されているかを記録します。ツールを契約する前に、まず自社の現在地を手作業で知ることが目的です。やり方の詳細と、Search Consoleだけでできる簡易チェックはAEOの効果測定にまとめてあります。
1か月でどこまで結果が出るか
正直に言うと、1か月では「問い合わせが増えた」という結果までは出ません。 構造化データやFAQの整備そのものは1〜3か月で完了しますが、問い合わせという形で効果が見えてくるのは、一般的に6〜9か月目からです。最初の1か月のゴールは、成果を出すことではなく、成果を測れる状態を作ることだと考えてください。
チャイ
1か月でここまでやれば、あとは待ってればいいんですかね?
ズッキーニ
ううん、4週目でやった「質問を手動で確認する」作業は、月1回くらいのペースで続けるのがいいよ。1か月目は仕組みを作る期間、2か月目以降は同じ質問で推移を見ていく期間って考えるとわかりやすいよ。今日も絶好調やね。
自社の現状を専門的な観点でまとめて確認したい場合は、無料AEO診断から始められます。
FAQよくあるご質問
Q. AEO対策は、最初の1か月で何から始めればいいですか?
結論から言うと、1か月を4週に分けて進めます。1週目は土台(robots.txtの確認とBing Webmaster Toolsへの登録)、2週目は中身(会社情報とFAQの明確化、構造化データの実装)、3週目は計測環境(GA4の設定)、4週目は検証(狙う質問をAIに実際に投げて確認する)です。順番を守ることが大事で、土台ができる前に中身だけ整えても、AIに読みに来てもらえません。
Q. 1週目に何を確認すればいいですか?
robots.txtで、AIの検索・回答用クローラー(OAI-SearchBot・ChatGPT-User・PerplexityBot・Bingbotなど)をブロックしていないかの確認と、Bing Webmaster Toolsへの登録・サイトマップの送信です。ここが止まっていると、以降どれだけ中身を整えてもAIに引用される候補にすら入れません。
Q. 会社情報とFAQは、具体的に何を直せばいいですか?
「誰が」「何を」「いくらで」提供しているかを、遠回しな言い方を避けて言い切る形に書き直すことです。あわせてFAQを構造化データ(FAQPage)として実装すると、AIが質問と答えの単位を機械的に読み取りやすくなります。中身が一般論のままだと、構造化データを正しく実装しても引用は増えません。
Q. GA4の設定は、この時期に必ずやる必要がありますか?
必須ではありませんが、早いうちにやることを勧めます。GA4の初期設定のままだと、ChatGPTなどからの流入は「参照」に混ざって見えなくなるためです。3週目のうちに専用のチャネルを作って切り出しておかないと、4週目以降に成果を数字で説明できません。
Q. 4週目の「質問を手動で確認する」とは、具体的に何をするのですか?
見込み客がAIに聞きそうな質問を15〜25個書き出し、ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews・Copilotに実際に入力して、自社が回答に出てくるかどうかを1つずつ確認する作業です。専用ツールを契約する前に、まず手作業で自社の現在地を知ることが目的です。
RELATEDあわせて読みたい記事
出典・執筆:株式会社トライエッジ/中野 三四郎(代表取締役CEO)。 2026年9月25日公開。