Zoho CRM導入企業のインタビュー動画4選:4社が選んだ理由と定着させた進め方
Zoho社が公開している導入企業インタビュー動画4本を見ると、選定理由は説明書なしで使える手軽さと、社内で予算が通りやすい価格の2つに集約されます。Far Yeast Brewing、サフィロジャパン、Kaien、スタンダードテストピースの4社が語る導入前の課題と定着のさせ方を整理しました。
Zoho社が公開している導入企業のインタビュー動画4本を見ると、選定理由は2つに集約されます。説明書がなくても使える手軽さと、社内で予算が通りやすい価格です。
もう1つ共通しているのが、定着のさせ方です。 いきなり全機能を使うのではなく、まず入力の習慣をつけるところから始めた、という趣旨の発言が複数の企業から出ています。
この記事では4社の動画について、業種と規模、導入前の課題、導入後に何が変わったかを整理します。各社の社員数は、動画で紹介された時点のものです。
ITに詳しくない現場でも使えますか?(Far Yeast Brewing・3:44)
<会社概要> ビール愛好家だけではなく、若者やトレンドに敏感な方に注目をあびている「クラフトビール」。自社のオリジナルビールを販売しているFar Yeast Brewing 株式会社。 業種:クラフトビールメーカー 社員数:13名
Far Yeast Brewing 株式会社(旧・日本クラフトビール株式会社)では、ビジネスを始める前に、注文・受注が滞りなく行えるかを確認するため、Zoho CRMを試験的に導入したとのことです。
他社のCRMは余計な機能が多すぎると感じ、ITリテラシーが高くないメンバーでも説明書なしで使える手軽さを理由にZoho CRMを選んだと語られています。現在は、止まってしまうと翌日の出荷が滞るというほど業務に組み込まれています。
シンプルな設計であること自体が、小規模なチームでは選定条件になります。 費用をかけずに試したい場合は、無料版で使える範囲を先に確認してください。

Excelでの営業管理から移行できますか?(サフィロジャパン・2:38)
<会社概要> イタリアのパドヴァに本社を置く、80年以上歴史がある老舗アイウェアメーカーです。ヨーロッパ、北米、アジアを中心にグローバルで事業を展開している、サフィロジャパン株式会社。 自社ブランドとDIOR(ディオール)、GIVENCHY(ジバンシー)、FENDI (フェンディ)、JIMMY CHOO(ジミー チュウ)などの著名ブランドを扱っており、日本では百貨店、眼鏡チェーン店、個人眼鏡店での取引があります。 業種:眼鏡メーカー 社員数:50人
導入前は、営業管理と週次報告をExcelで行っていました。その週の活動予定を手作業で管理しており、何百件も顧客を持つ営業がどう効率よく回るかが課題だったとのことです。
海外のサフィロでもZohoを導入していて使いやすかったこと、そして導入しやすい価格で社内の予算が通りやすかったことが、導入のきっかけになったと語られています。
導入後は過去のデータが蓄積され、状況の見える化とデータの共有がかなり進んだとのことです。同社が挙げているコツは1つで、まず入力の癖をつけてもらうところから始めることでした。
Excelでの顧客管理から移行する場合に決めておくことはCRM導入の流れにまとめています。

人が急に増えても運用は崩れませんか?(Kaien・2:29)
<会社概要> 発達障害(広汎性発達障害、ADHD、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群等)の方に特化した 人材サービス事業・ 就労支援事業・教育事業を行っています。 業種:人材サービス 社員数:210人
同社によれば、福祉業界は情報が紙であちこちに分散しやすく、どの情報がどこにあるか分からない状態を会社の文化として避けたいと考え、最初からクラウドでの管理を検討していたとのことです。
導入のきっかけは価格の安さでした。Zohoを導入した年に従業員数がおよそ3倍に増えたものの、混乱が起こることなく規模の拡大と情報の一元化が進んだと語られています。
人が増える局面ほど、情報の置き場所が決まっているかどうかが効いてきます。 入社したメンバーが同じ画面を見れば把握できる状態を先に作っておくと、増員が運用の負荷になりません。
見積書から請求書までつなげられますか?(スタンダードテストピース・1:58)
<概要> 研究開発や品質評価に使用される各種テストピースの製造、加工、販売や、各種試験機器・資材・素材の製造、加工、販売試験片を製造する、株式会社スタンダードテストピース。 業種:製造メーカー
Zoho CRMで情報を一元管理することで見積書・受注書・請求書を変換でき、ミスがほとんどなくなったと語られています。
同じ内容を3回入力する作業そのものがなくなるため、転記ミスが構造的に発生しなくなります。 見積から請求までを1本の流れにできるかどうかは、事務作業の総量に直結します。
4社に共通していたのは何ですか?
動画から読み取れる共通点は3つです。
1. 選定理由が「使い切れるか」と「予算が通るか」の2点
高機能かどうかではなく、現場が使えるか、社内で承認が取れるかで判断されています。
2. 小さく始めている
Far Yeast Brewingは事業開始前の試験導入、サフィロジャパンは入力の習慣づけから、というように、全機能の同時稼働を目指していません。
3. 情報の置き場所を先に決めている
Kaienは「どこに何があるか分からない状態を避けたい」という方針が先にありました。ツールの機能ではなく、運用の方針が先に決まっている点が共通しています。
つまずきやすい点(事例を自社に当てはめるとき)
1. 規模の違いを無視して真似る
社員13名の会社と210人の会社では、決めるべきルールの数が違います。参考にするのは進め方の順番であって、設定内容ではありません。
2. 「安い」だけを理由に決める
4社とも価格を挙げていますが、同時に「使い切れるか」も見ています。費用の安さだけで選ぶと、上位プランでないと使えない機能に後から気づき、結局アップグレードすることになります。
3. 入力の定着を後回しにする
サフィロジャパンが挙げた「まず入力の癖をつける」は、機能の話ではなく運用の話です。誰がいつ何を入力するかを決めないまま可視化から入ると、空のレポートが並びます。
まとめ
4社のインタビューから見えるのは、Zoho CRMが選ばれる理由が説明書なしで使える手軽さと予算の通しやすさに集約されること、そして定着した会社ほど小さく始めているということです。
逆に言えば、機能の多さだけで比較すると判断を誤ります。 現場が入力を続けられるかどうかが分かれ目です。他社CRMとの比較の考え方はZoho CRMの料金と機能、機能そのものの概要はZoho CRMの機能紹介動画4選で扱っています。
トライエッジはZoho認定パートナーとして、Zoho CRMの導入・運用を支援しています。詳しくはZoho 導入・運用支援をご覧ください。ご相談はお問い合わせより承ります。
FAQよくあるご質問
Q. 4社はなぜZoho CRMを選んだのですか?
動画で語られている理由は大きく2つに集約されます。1つは、説明書がなくても使える手軽さです。他社CRMは余計な機能が多いと感じたという発言があります。もう1つは、社内で予算が通りやすい価格です。4社のうち少なくとも3社が、価格または導入のしやすさを選定理由として挙げています。
Q. ITに詳しくない現場でも使えますか?
動画では、社員13名のFar Yeast Brewing株式会社が、ITリテラシーが高くないメンバーでも説明書なしで使える点を理由に導入したと語られています。同社は事業を始める前に、注文・受注が滞りなく回るかを試験導入で確認しており、現在は止まると翌日の出荷に影響するほど使われているとのことです。
Q. Excelでの営業管理から移行できますか?
できます。サフィロジャパン株式会社は、導入前は週次の活動予定をExcelで手作業管理していました。移行後は過去データが蓄積され、状況の見える化とデータ共有が進んだと語られています。同社が挙げているコツは1つで、まず入力の癖をつけてもらうところから始めることです。
Q. 人が急に増えても運用は崩れませんか?
株式会社Kaienは、Zoho CRMを導入した年に従業員数がおよそ3倍に増えましたが、混乱なく規模の拡大と情報の一元化が進んだと語られています。同社は紙に情報が分散する状態を避けるため、最初からクラウドでの管理を前提に検討していました。
Q. 見積書から請求書までつなげられますか?
スタンダードテストピース株式会社の事例では、Zoho CRMで情報を一元管理することで見積書・受注書・請求書を変換でき、ミスがほとんどなくなったと語られています。転記を挟まないため、同じ内容を3回入力する作業自体がなくなります。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。